



【限定30冊】《宛名入りサイン本」》『なみのいちにち』
¥1,980 税込
阿部 結/作 40P ほるぷ出版
【「さん ささーん さん ささーん」と波のなか、それぞれの素敵な一日そこにはある。】
「あさだ! あたらしい たいようが かおを だして、わたしのいちにちが はじまる」
ねぼすけの鳥たちも海へ漁にでる人も、それを見送る親子は波打ち際で「さん ささーん さん ささーん」と波の音を聞きながら遊びます。おにごっこしている子どもたちや、恋人が波打ち際で楽しい時間を過ごしています。
昼下がりになれば、カモメの鳴き声、船の音、海水浴をしてる音、砂遊びを音など色々な音で賑やかになります。
何かに思いふけるのも波際はなかなか良い場所です。そして、散歩をしている人との出会いでから、その人の想い出にも触れたりもします。
夕方になり日が沈み、月が顔を出したら今夜もおきゃくさんがやってきて、夜の海も賑やかなになるのです。
色々な人や生き物にとって、それぞれの情景が、「さん ささーん さん ささーん」と波の音を耳にしながら、美しくあるのです。
淡く優しい色合いで、輪郭線も緩く、目の前に広がる海の景色と一体化するよう描かれた絵から、全ての生命たちの物語を愛おしく感じます。
【丈太郎のひとりごと】
波が運んできてくれる様々な物語がとても美しく描かれています。それは賑やかなことであったり、センチメンタルなことであったり、不思議なことであったり、色々な表情を見せてくれます。
僕は大学生時代に沖縄に住んでいましたが、この絵本を読むと沖縄の海のことを思い出します。しかし、同じ海でもエメラルドグリーンな沖縄の海は、ここで描かれている海とは違う印象を持ちます。それは何故だか?なんと表現したら良いのか?明確な答えは未だ出ないままです。
おそらくこの絵本で描かれている海は、南国特有なカラッとした明るいイメージが先行する海ではないのです。だから、お話もしっとりとしているように感じるかもしれません。
ちょっと心が乱れてしまっているなぁなんて思う時に手に取りたい絵本です。心が穏やかになっていくのを実感することでしょう。
みんなでワイワイと読むのではなく、一人で静かな場所でこの絵本を開いて読むことをオススメします。また、子どもと一緒に一日が終わる静かな夜にゆったりと読めば、きっと素敵な想いを分かち合うことが出来ることでしょう。
海の絵本だから夏にしか読めないということもありません。どの季節でも頭の中に海や「さん ささーん さん ささーん」と波の音は優しく聞こえてきます。
そんな不思議な魅力を持った絵本です。
ご購入時の購入画面の「備考欄」に必ず、希望の宛名(例:「〜ちゃんへ」、「〜さんへ」)をご記入ください。記入のない場合は、阿部 結さんのサインのみとなりますのでご注意ください。
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