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【訳したのは矢野顕子!】『ホットドッグ』
¥2,090
ダグ・サラティ/作 矢野顕子/訳 40P Gakken 【都会の暑さに犬もギブアップ!そして、、、。】 うだるような暑さの夏の大都会。普段であれば楽しいお散歩タイムですが、この暑さにホットドッグ似の犬もギブアップ、もうバテバテ。そこで飼い主の女性が取った行動は…。 夏のけだるさや避暑地の爽快感を、アメリカン・コミック風に描かれた絵でスタイリッシュに表現されています。 【丈太郎のひとりごと】 個人的にアメリカン・コミック風に描かれた絵にとても好感を持ちます。 大都会のストリート感とその真逆の光景が見事に表現されています。 この絵本を訳しているのは、日本の音楽シーンを引率してきた1人でもある矢野顕子。絵の魅力を損なわないように、出来るだけ言葉を削ぎ落とし、読者を絵に向かわせています。 「暑さ」をテーマにしている絵本ですが、爽やかさと軽快さを感じます。
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【スピッツの曲が絵本に!!!】『ひみつストレンジャー』
¥2,300
草野マサムネ/作 junaida/絵 72P 角川春樹事務所 【スピッツの曲を絵で表現!】 今更説明の必要もない国民的ロックバンド「スピッツ」の絵本が登場しました。 17枚目のアルバム「ひみつスタジオ」に収録されている13曲の歌詞が、今注目の作家junaidaによって絵で表現されています。すべての曲の歌詞がその通りにコマ割りのお話となっています。 アルバム「ひみつスタジオ」を聴いてなくても存分に楽しめますが、聴いてから読んだらもっと楽しさが出てくると思います。 草野マサムネとjunaidaが生み出した新たなる世界観。ふんわり優しかったり、尖っていたり、色々な表情を楽しませてくれます。 【丈太郎のひとりごと】 今や国民的ロックバンドの「スピッツ」。僕は結成当初から知っています。何故ならばギターの三輪テツヤは僕の従兄弟なのです!しかし、僕の中では「スピッツ」がどれだけ有名になろうとも「従兄弟がやってるバンド」にしかすぎないのです。なので、未だにメンバーやスタッフさんとも仲良くさせてもらっています(テッチャン、いつもありがとう!) マサムネさんの歌詞は、唯一無二の独特な世界観がある事で評価されていますが、歌詞がメロディーとバンドサウンドで味付けされているのとは違い、絵でお話として描かれていることに驚きと、違和感のなさを感じます。 絵は今注目されている作家の1人でもあるjunaidaの描き下ろしです。今までのjunaidaの作品とはちょっと画風が違うと言うか「可愛らしさ」が足されたような絵になっています。 コマ割りで描かれているので漫画と絵本の中間のような感じで、どちらとも取れますが何はともあれ「スピッツ」ワールドを耳からではなく、目で楽しんでください!
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【刺繍で描かれた絵が楽しい!】『たいくつなにちようび』
¥1,595
MICAO/作 32P 理論社 【つまらない日曜日がすてきな日に!】 「つまんないね、ポポ」と男の子が犬に話しかけると、「あら、つまらないの?」と誰かの声がしました。 そこにはステッチという名の女の子が立っていて、つまらないから面白くしようと、帽子から裁縫道具とシーツを取り出し、チクチクと刺繍を始めました。そしてやがて出来上がったのは、大きなサーカスのテント!たくさんの人が集まって来ました。 ステッチさんが刺繍を始めると何かがヒョロヒョロ立ち上がりました。ピエロです!刺繍でできています。次はライオンの火の輪潜り、うさぎと犬の空中ブランコ、猫の一輪車など、どんどんチクチク刺繍していき、サーカスは大盛り上がり! 全ての曲芸が終わりサーカスが終わるとステッチさんがテントの隅っこから伸びた糸を引っ張り出しました。すると、、、。 本当に刺繍された絵とイラストが混じり合って描かれており、ファンタジー溢れる絵本となっています。 【丈太郎のひとりごと】 まずはなんと言っても刺繍で描かれた絵がすごく細かく可愛らしいです。色合いが明るくて賑やかで、読み手を自然に明るくします。 タイトルから、退屈な日曜日をどう過ごすのか?と言うお話だと思いましたが、中を開くとそこには刺繍のファンタジーが広がっていました。 作家にとってこれが日本での絵本デビュー作らしいですが、とてもクオリティの高い絵本となっています。 刺繍を見るだけでも価値があります!
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【乳児さんオススメ!】『ジャジャーン!』
¥1,430
いわい まき/作 山口 マオ/絵 24P あかね書房 【隠れているのはだれかな?ジャジャーン!】 カーテンの向こうに誰かいます。影でしか見えないのですが、なんかニョロニョロしているようです。 「ジャジャーン!」 正解はへびさんでした。こうして同じようにして亀、はりねずみ、象と続き最後は、、、。 色・形。リズム・繰り返しがしっかりとした乳児さんでも楽しめる絵本です。大きくハッキリと描いてあるので、大人数のおはなし会でも活躍しそうです。 【丈太郎のひとりごと】 「わにわに」シリーズ(福音館書店)などで有名なイラストレーターで版画家の山口マオさん。どの動物も憎めないなんとも不思議な「山口マオ」ワールドがあります。 今作もそんなワールドが炸裂!山口マオさんの絵は乳児さんとかが特に喜びます。何故だろうと考えたとき、どれも伸びやかに描かれているのではないか?と思います。 思いっきりの良い絵本を、思いっきり子どもと楽しみたいものです!
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『ビビさんと ゾウ』
¥1,870
SOLD OUT
レザ・ダルバンド/作 せな あいこ/訳 32P 評論社 【必要なものは何か?】 ビビさんのペットは大きな象、毎日一緒に散歩をして、子どもたちと遊んだり、午後のおやつを食べたり、夜は良い夢が見られるようにお話を聞かせてあげることもあります。 ところが、町の人はビビさんの像が嫌いです。大き過ぎ、目立ち過ぎ、邪魔者とペットなんて迷惑なだけで役にも立たないと言います。 周りの人が何と言っても、ビビさんは象さんの側にいて思い出話ができたり、笑ったりできれば幸せです。 しかし、大人たちは象を追い払うことにしました。自分たちの子どもがペットを欲しいと言い出したら大変なことになると市長さんが決めてしまいました。 ビビさんは悲しんだが、象が連れていかれる前に行動することにしました。それは、、、。 優しい色の配色で可愛らしくも洗練された絵で、本当に大切なものは何か?と問うてくる絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 人は愚かなもので亡くしてから、その大切さに気づくことがあります。そして、本当に幸せなことって何か?この絵本を読んで思いました。 絵がとても素敵で町を絵が描いた絵などは、とてもオシャレです。 読んだ後に、自分が何か大切なものを忘れていたりしないか?一度立ち止まることができる絵本です。
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『コーギーちゃんは おねむです』
¥1,100
エリン・ヘッグ/作 ひさやまたいち/訳 24P 評論社 【どこへ行っても寝れもしない!】 「コーギーちゃんは おねむです。」 白いオーブンの前で寝ようとしたら「そこ、どいて」と言われてしまいます。 緑の葉っぱの下、青いマットと何処へ行っても「そこ、どいて」と眠れません。 やっと寝れそうなものを見つけました。赤い椅子です。コーギーちゃんは赤い椅子で眠れるのでしょうか? 落ち着いた色で大きくわかりやすく描いており、繰り返しのリズムの良い乳幼児さんから楽しめる絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 猫に関する絵本は多いですが、犬を題材にした絵本は猫と比べるとそんなに多くありません。 そんな中で可愛いコーギー犬の登場です。 色・形・リズムがしっかりしているので、乳幼児さんから楽しむことができます。
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『わたしを 描く』
¥1,980
曹 文軒/作 スージー・リー/絵 申 明浩 広松 由希子/訳 42P あかね書房 【絵を描くことに魅せられた少女のお話。】 私はウロ。「雨」に「露」と書いて「ウロ」と呼びます。絵を描くのが大好きです。父さんは子供の頃から絵描きになりたかったそうですが、大人になると布屋になりました。父さんはウロを絵描きにしようと決めました。 父さんは空が小さい時から絵を教えました。ウロのことを天才だと言いました。8才になると、父さんは自分では教えられないから、有名な絵描きを家に招いてウロに絵を習わせました。 父さんが「うろ、そろそろ自画像を描いてみたらどうだい。」と、画材屋が並んだ細い道に行き、上等な「雨露」という名のキャンパス生地を買いました。 ウロは1週間が過ぎ、また1週間が過ぎて、ついに自分の自画像を描きあげました。父さんも母さんもその自画像を褒め称え、父さんは絵の先生や自分友達に電話をかけて、明日の朝ウロの自画像を見にきて欲しいと頼みました。ウロは寝る前に自画像を自分の部屋に運び、絵の中のウロを見ながら寝ました。 次の朝、母さんの声に起こされてウロは夢から覚めました。そしてキャンバスを見ると、、、。 思いっきり躍動感のある筆使いでもあり洗練感たっぷりの絵で、ウロをはじめイキイキと描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 ウロよいう少女が絵を通して、挫折しながらも成長していく姿が描かれています。 絵を描いているスージー・リーは、今韓国で注目を浴びている画家です。伸びやかに躍動感があり、しかし、基礎がしっかりしているため、しっかりと美しく絵が描かれています。 「わたしを描く」とは自分を見つけることかもしれません。何度も描き直し、本当の自分に近づいていくウロの成長の記録の絵本です。 やりたいことに一歩踏み出せない、何がしたいか分からない、なんていう子どもや大人にオススメな絵本です。
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『ふるかな ふるかな?』
¥1,980
キム・ジョンソン/作 せな あいこ/訳 32P 評論社 【雨が降るのが待ち遠しい!】 「あめ、ふるかな?」 女の子が黄色いコート、黄色い長靴、黄色い傘を準備して外に出ました。しかし、雨は降っていません。待っていれば降ってくると、どんよりした雲の下で犬と待っていますが中々降りません。 少し晴れ間も出てきて諦めかけたその時!、、、。 美しい絵で雨を楽しみに待つ女の子の行動や顔つきが、優しく温かく描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 雨の日になって欲しい!雨の日を楽しみたい1ってことは大人だってあります。 この女の子は雨特有の外の環境を楽しみたくて仕方ありません。しかし、焦ることなく短な文章ですが、優しく女の子の素直な心が描かれています。 派手さはありませんが、1ページずつ丁寧に読み進めていきたい絵本です。
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【サイン本!9月18日以降の発送!】『みんなのいちねん』
¥1,760
たけうち ちひろ/作 38P アリス館 【みんなのいちねんってどんないちねん?】 全体を通して家や店の断面図になっています。12ヶ月毎月分が描かれており、その月によって洋服や持ち物など人の風景や雰囲気が変わっていて面白いです。 しかも、全てが切り絵で制作されており、メルヘンハウスでは今月いっぱい原画展を開催していますが、特筆すべき点は緻密な細かい箇所などでもしっかりと切り抜かれていこと。この原画は一見の価値があると思います。 切り絵のせいか、画面の色や形がハッキリとしていて、とても見やすくなっている。原画を見るとそこに紙の厚みも加わり、立体感を出している。是非原画をお楽しみ頂きたい。 【丈太郎のひとりごと】 ずっと作者の作品は「いいなぁ!」と思っていましたが、この度この絵本の原画展を開催させて頂けることになりました。 絵本とは異なり、紙が重なり合う厚さや緻密なところの制作まで丁寧にされています!
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『こまった こまった』
¥1,540
SOLD OUT
ふしみ みさを/作 山村 浩二/絵 36P アリス館 【困ってしまう動物たち!】 「こまった こまった こうもりの おねしょ」 「おねしょが かおに かかっちゃう」 こんな風に動物特有の動きや生態系で、動物たちは困ってしまってばかり。 たこは手が多過ぎて、どの手で握手をしたら良い?お腹をこわしたさかなさんはどうなる?片付けの苦手なカンガルーはポケットからあらゆるものが飛び出てくる!などなど、この他にも困った動物が出てきます。 大きく絵が描かれており、見やすくて何処か海外の作家さんの絵の風合いです。 【丈太郎のひとりごと】 この絵本に描かれている動物は、みんな愉快です。繰り返しの絵本で多く絵も描かれているため、幼児さんからおはなし会などで大活躍しそうです! とにかく絵の色調が絶妙で、綺麗な配色だけど目に痛くない、とても読んでて気持ち良いです!
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『なんていいひ』
¥1,980
リチャード・ジャクソン/作 スージー・リー/絵 東 直子/訳 42P 小学館 【子どもの躍動感をイキイキした絵で表現!】 外は雨模様なのに子どもたちは「なんて いいひ・・・」と喜び出します。 家の中で「くるくる おどり」、「くるくる まわり」、「ゆらゆら ゆれて」、「どんどん ふんで」、「どん どん どん!」 「なんて いいひ・・・」 外出たら、スキップして、歌を歌って、「ひゅうひゅう ひゅるるる」と雨がやめば、傘を投げ出して 「なんて いいひ・・・」、「さあ、はじけちゃおう!」と晴れ間を待っていたかのように色々な遊びをやります。 モノクロを基調として、子どもたちの思い切りの良い動きの躍動感が溢れんばかりに、絵で描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 少ないテキストで、絵で子どもたちの楽しげな感じが、ものすごい躍動感で描かれています! 韓国で勢いのある作家スージー・リーの描く世界は、やはりとても素敵なものでした。 こんなに子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿からとても勇気をもらえる絵本です。
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『いえができるよ』
¥1,650
バイロン・バートン/作 なかがわ ちひろ/訳 32P 好学社 【明るくポップな絵で素敵な家を建てていく絵本!】 なにもない丘の上に、一軒の家がたつ様子を、分かりやすくシンプルに描いています。 「あなを ほる。」、「いたを コンコン うめこむ。」、「セメントを どろどろ ながす。」、シュっ、 ぺたっ。ブロックを かさねる。」、「いたを しいて、ゆかを つくる。」、、、、。 こうして家がページをめくるごとに、どんどん出来上がっていく工程の様子を楽しむことができます。 【丈太郎のひとりごと】 とてもシンプルな絵本です。文章は必要以上のことが書かれておらず、その代わり絵は家を作る工程をポップな色合いとイラストで明るく描いてあります。 作者のバイロン・バートンはアメリカ人。絵の雰囲気がとてもアメリカっぽく、同じくアメリカでずっと愛され続けているスヌーピーが登場するコミック「ピーナッツ」シリーズを連想させます。 子どもから大人まで幅広く楽しみ方が色々ある絵本です。
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『パパのカノジョは』
¥1,430
ジャニス・レヴィ/作 クリス・モンロー/絵 もん/訳 31P 岩崎書店 【ちょっと変わったパパの彼女。実は、、、。】 パパの新しい彼女は変わっている。そして、すごくカッコ悪いのです。パパは彼女をスイートポテトちゃんなんて呼ぶけれど、私はなんとも呼びません。 パパの彼女はサッカーもしないし、ジムにも行かないし、ゲームなんかもしません。アイススケートも乗馬も全然興味がありません。スカートなのにスニーカーを履いて、髪はまるでヤマアラシのようです。 しかし、彼女のスイートポテトはパパの今までの彼女より一番長続きしています。 パパの彼女は私の話を聞いてくれて、秘密はちゃんと守ってくれます。学校の発表会では一番大きな拍手をしてくれるし、かけっこのゴールではいつまでも待ってくれます。私のものをガラクタと言わないし、勝手に触りません。 ケンカをして帰ったら、私の見方をしてくれるし、頭が痛い時はさすってくれて、「泣いても良いんだよ」って言います。 色鮮やかな絵で、パパの彼女との様々なやり取り、出来事を描いています。 【丈太郎のひとりごと】 最初はパパの彼女に嫉妬していましたが、徐々に彼女の良さに気づいていく子どもの素直さを感じます。 あっさりとした文章ながらも温かみのある内容で、子どもからみた大人への視線が表現されています。最終的に彼女を認めていく姿はとても微笑ましいです。
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『しんかい たんけん! マリンスノー』
¥1,540
山本 孝/作 32P 小峰書店 【深海魚好きの子どもにはたまらない絵本!】 寝る前に兄弟で作戦会議をします。さて今日は何をするのでしょう?布団に入りながら深海に行くことに決めます。勢いよく布団を被り「しんかいたんさてい マリンスノー」に乗り込みました。 「さあ、どんどん もぐるぞ!」 目指すは光の届かない真っ暗な深海です。深海に進むにつれて色々な海の生物に出くわします。まずはメガマウス、そしてあたりがどんどん暗くなり深さ200メートルを超えると深海の世界で魚が光っています。シーラカンスにも出会います。深さ1000メートルまで行くと、深くなるにつれ不思議な姿の生き物が増えていきます。 鯨の骨が横たわっていたり、スケーリーフット、カグラザメ、ダイオウイカ、リュウグウノツカイなどに出会い深海探検は続くのです。 ハッキリとした色調とイラストで細部に至るまで丁寧に深海の様子が描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 メルヘンハウスにいると季節を問わず「深海魚の絵本」を探しにくる子どもがいます。そんな子どもには迷うことなく、この絵本を差し出します。 夜、寝る前の空想から深海へ出発!なんとも子どもの創造性豊かな子どもにしかできない技です。深海の様子も細かく、そして美しく描かれているため、何度見ても飽きることはありません。 さあ、この絵本を開いて深海に出発しましょう!
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『さぼてんぼうや』
¥1,485
石津 ちひろ/作 田中 六大/絵 28P 世界文化社 【面白くも温かい、兄弟愛と友情のお話】 さぼてんぼうやのさぶは、朝にカーテンを開けると久しぶりに太陽の光が差し込んでいました。 「ぼってん!」 ママはせっかく天気が良いのだから外で遊んできた方が良いと言いました。こうして妹のはなこと二人で公園に行って見ると、ついた途端さぶは思わず叫びました。 「ぼってん!」 何故なら公園で大好きなお祭りが開かれていたのです。早速、くじ引き会場へ向かうと妹はさぶが欲しがっていたサッカーのユニフォームを当てましたが、さぶが当てたのは小さな赤いリボンでした。 公園でお祭りを楽しんでいると「きゃーっ」と言う叫び声が聞こえました。うさぎのみみちゃんがぶたのぶーたんにペンダントを取られて泣いていました。 さぶはぶーたんに「とげアターック!」をしてペンダントを取り戻しましたが、形が随分変わってしまっていました。悲しそうなみみちゃんを見てさぶは良いことを思いつきました。それは、、、。 わかりやすく大きく描かれた絵はとても見やすく、起承転結のしっかりしているお話を賑やかにしてくれいます。 【丈太郎のひとりごと】 「これぞ絵本!」と言わんばかりに、わかりやすいお話でありながらも面白い!そして安心感と安定感を感じます。 子どもたち誰もが入りやすい展開になっていて、読み手を選びません。絵もわかりやすく楽しく描かれているため、きっとどんな子どもたちにも受け入れられる絵本だと思います。
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【おはなし会の導入で活躍!】『いちごりら』
¥1,595
麻生かづこ/作 かねこ まき/絵 26P ポプラ社 【言葉遊びとユニークな絵が楽しい!】 いちごの好きなゴリラが、いちごをいっぱい食べたら「いちごりら」になってしまいました。ぶどうの好きなウサギさんが、ぶどうをいっぱい食べたら「ぶどうさぎ」になってしまいました。ももの好きなモモンガさんが、桃をいっぱい食べたら「もももんが」になってしまいました。 こうして、カバ、リス、そしてバナナが好きなななみちゃんが食べたら、、、。 どこか懐かしい感じのする絵で、言葉遊びをユーモアに描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 とてもわかりやすい繰り返しの絵本なので、2才さんぐらいから楽しめそうです。もう少し年齢が高くなるとページを進めていくと何になるのか予想もつくことでしょう。 絵の雰囲気がレトロっぽくもあり、それがまた楽しさの演出に大きく役立っています。そして、画面に大きく描かれているので、おはなし会などの導入などでも活躍しそうです。
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『なつのいちにち』
¥1,000
はたこうしろう /作 32P 偕成社 【夏の田舎の原風景が美しい】 この えほんの なかに あなたの なつの おとは きこえますか。 この絵本のカバーの折り目に書かれたこの一文。男の子が網を持って暑い暑い夏の日に、1人でクワガタムシを捕りに出かけます。セミの鳴き声を聞きながら走り、海辺にはカモメも飛んでいる。線路の向こうは緑の田んぼが広がり、牛小屋の前は臭いので全速力! 果たして男の子はクワガタムシを捕まえることが出来るのでしょうか? 田舎の原風景がとても美しく、どこか懐かしいような日本の風景が各ページに存分に描かれおり、絵本の中に吸い込まれていくようにうっとりとしてしまいます。 夏の爽やかさがシンプルな文章と青が印象的な絵が読み手の心を掴みます。 【丈太郎のひとりごと】 前店舗にてこの絵本の原画展をやりました。原画の青は絵本よりもっと美しく、それはとても素敵でした。 僕の中で夏の絵本の定番と言ったら、この絵本になっています。夏を走る男の子の爽快感、田舎の原風景がどこか切なさも感じるのです。 地球温暖化により、連日猛暑の続く今の夏では体験できないことが、この絵本にはしっかりと刻まれています。
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【世界の三浦太郎の最新作!】『うみへやまへ』
¥1,650
三浦太郎 /作 38P 偕成社 【前からとうしろから、ふたつのお話が楽しめる絵本】 僕は生まれて初めてお父さんの生まれた海辺の町に行きます。その町には白い灯台があると、有名な画家の書いた絵葉書を見せてくれました。僕はまだ海を見たことがないのでとても楽しみです。 こんな日記からお話は始まります。朝早く白い車で山の家を出発して、色々な景色を見ながら海を目指します。牧場、田んぼ、駅、新興住宅地、ショッピングモール、高速道路、工場などを経て海が見える大きな橋を渡ります。そして港や漁港を通り、灯台のある場所にたどりつきます。 次は後ろからお話が始まります。私は初めてお母さんの生まれた山へ行きます。その家からは赤い鉄橋と大きな山が見えるらしいと古い写真を見せてくれました。早く、おじいちゃん、おばあちゃんに会いたいと思いました。 こんな日記からお話が始まります。赤い小さな車で海を目指していた僕とは正反対の景色の移り変わりを見ながら山へ向かいます。 この絵本だけで2つのお話が同じ画面で上下に分かれて進んでいきます。 作者の卓越したデザインセンスが存分に活かされた絵がカラフルに海へ行く子と山へ行く子の違う目線でカラフルに描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 日本だけでだけなく、世界中で人気を博している三浦太郎の新刊です。これも三浦さんらしい素晴らしいセンスとアイディアできっと世界の子どもたちに喜ばれる絵本になると思います。 同じ画面構成を前から後ろから読み進めますが、感じることは僕と私では違います。その感覚も面白い! そして、洗練されたデザインの中にも人肌の温かみを感じます。 前から後ろからじっくり子どもと読んでみてください。きっと三浦太郎の優しさが伝わってくるはずです。
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『かげとあそぼう』
¥1,980
むらかみ ひとみ/作 32P 玉川大学出版部 【影で色々遊ぶ!】 男の子、女の子、しろねこ、くろねこ、みけねこ、犬、それぞれみんな影があります。1人の影もみんなの影も、影はみんな同じく黒いです。 男の子、女の子が踊れば影も踊ります。色々なポーズを取れば影は顔みたいになったり、動物のようになったり、家みたいにもなります。 楽しい影遊びを可愛い絵と優しい色の風合いで楽しく描かれています。 巻末には影のカードの作り方も掲載されていて、色々な影を楽しむことができます。 【丈太郎のひとりごと】 影遊びは面白いですね!幼い頃よくやっていました。 巻末には影のカードの作り方に作者の思いが書いてあります。子どもの頃から絵を描いたり、何かを作って遊んでいたが、特別に上手だったわけではないと。しかし、楽しくて好きだったから、今もこうして作って遊んでいるのだと。 こんな作者の思いが子どもたちが新たな楽しみを見つけられるようにと、この絵本が描かれていることがわかります。 全治的にシンプルでわかりやすいので、保育園・幼稚園などで活躍しそうな絵本です。もちろん、家庭でも楽しく読んで、実際に影で遊ぶと面白いことでしょう!
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『空気を変える 地球で生きつづけるために、今わたしたちができること』
¥1,870
デビー・リヴィ/作 アレックス・ボーズマ/絵 宮坂 宏美/訳 38P あすなろ書房 【気候変動の危機に私たちができること】 「地球温暖化」という言葉を聞いたことがあると思います。それは着実に進んでいるのです。 今、地球が抱える問題は空気中の二酸化炭素が増え続けていることです。そのことによりな年々暑くなっているのです。しかし、地球には空気から二酸化炭素を取り除く驚く力があるものがあります。 それはコンブやマングローブや土の持つ力です。それらか私たちの生活を守ってくれているのですが、それだけでは地球温暖化は防げません。 ではどうすれば良いのか? それは私たち人間の力で変えることができます。化石燃料を燃やす発電所から燃やさない発電所へ、地中の炭素を掘り起こす畑から掘り起こさない畑へ、ガソリンを使う車やバイクから使わないバスや自転車へと化学の力で人間ができることは沢山あるのです。 科学的根拠に基づき、シンプルな文章と細かい絵で環境問題がわかりやすく描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 連日35度を超える気温で、子どもたちも外で遊ぶことも中々できなかったと思います。しかし、私が子供の頃は、日本はこんなに暑くなかったのです。せいぜい30度ぐらいで35度など珍しい暑さでした。 気候変動の危機は年々高まっています。人間にできることをまずは知って、日頃の生活から見直していくことが大切ではないでしょうか。
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『ほんのむこうへ』
¥1,540
なかい かおり/作 25P 岩崎書店 【本の中に入って遊ぼう!】 物語が好きな6人の子どもたちが、本の向こうに広がる世界に入っていくお話です。 実際に本の中に6人は登場して、色々な話を聞いたり、見たり、何をしているか想像したりします。 それはまるで絵本のお話の案内人のようにして、絵本に入っているのです。 この6人の子どもたちを絵本の中から探すのもとても面白いです。 細部に至るまで丁寧に可愛らしく描かれた絵は、何度見ても飽きることはありません。 【丈太郎のひとりごと】 本の中に入り込んでその場面などを解説したり、色々な感想をもったりする擬似体験がとてもユニークな発想だと思います。 実際に子どもたちは、こうして絵本の余白に入り込んで遊んでいるんだろうなぁと思うと、とてもワクワクします。 普段、本を読んでいても、その物語に入りずらい子どもたちにとっては、お手本になるような絵本です。
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『10ぴきのおばけ サーカスへいく』
¥1,518
にしかわ おさむ/作 32P ひかりのくに 【真夜中におばけたちのもとにやってきたのは、、、。】 森のそばの小さな家におじいさんと10匹のおばけと子犬が仲良く住んでいました。おばけたちは毎日丘の上から街の景色を見るのが大好きだったが、今日はいつもと違って赤い大きなテントが見えます。それにラッパや太鼓の音が聞こえます。 しましま模様の車がサーカスの宣伝のビラを配っていました。ビラは風に乗っておばけたちのところにも飛んでききました。一度も見たことのないサーカスを見たいとおばけたちは思いますが、毎日家族のために忙しく働くおじいさんにはそのようなことは言えませんでした。 真夜中みんながぐっすり眠っていると「ずしっ ずしっ」と地面が揺れて、誰かが「どーん どーん」とドアを叩きました。おばけたちは飛び起きてみたら、子どもの象が喉を渇かして立っていました。急いで水を飲ませて、バナナを食べさせると、おじいさんはこの象はきっとサーカスの象だと言いました。 すっかり元気になった子どもの象はサーカスを抜け出してきた訳を話し出しました。それを聞いておじいさんとおばけたちと子犬はある行動に出ます。それは、、、。 色調豊かにかわいいイラストで描かれていて、どんなことになっていくのか?次のページを開くのが楽しみな絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 この絵本はとてもシンプルなお話ですが、とても深いメッセージも含まれています。人間たちに奪われた動物たちのありのままの姿が、可愛く軽快なイラストで描かれています。 僕の住んでいる近くに動物園があり、よく子どもと一緒に行きますがこの絵本を読むとちょっと考えさせられることもあります。 人間と動物の共存、楽しいお話の中に大きなテーマが含まれているような絵本です。
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『もしもし10太郎おじさん』
¥1,430
姫田 真武/作 32P 岩崎書店 【なんでも10が好きな10太郎おじさん】 10太郎おじさんは、10が大好きです。今日も10を探すお散歩に出かけます。後ろにはいっくんがついていきます。 まずは柔軟体操。10数えてやります。イカに会えば嬉しそうな10太郎おじさん、足が10本あるからです。あれ?タコの足は10本ありません。そんな時は、10太郎おじさんと合体して10本のああしにします。 階段を登れば10段目で10秒歌います。10時10分ならみんなにお知らせします。お昼ご飯も10本目の木の下で食べます。そしておにぎりの数はもちろん10個です。 こうして10太郎おじさんは何でも「10」にこだわって生活をしているのです。 カラフルでカワイイイラストで、10太郎おじさんのユーモアな行動が描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 10太郎おじさんは「10」にこだわって生活していますが、人は誰でもこだわりがありますよね。そのこだわりは人から見たらくだらないこだわりだったりしたりすることもあるのですが、自分にとっては大切なことだったりします。 こだわり過ぎるのも良くないですが、何か「こだわり」を持って生活すると面白いかもしれません。 「じゅっ太郎おじさん」と「じょう太郎おじさん」、何か似ていて親近感が湧きます。僕も変なこだわりを持っていたりするので、おじさんには共感します!
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『ぶたくんの とどかない とどかない』
¥1,540
ふくだ じゅんこ/作 32P 大日本図書 【背中がかゆくてしかたない!誰が背中をかいて〜!】 ぶたくんは背中がかゆいのに「あれ?とどかない!」。そこに象さんがやって来て背中をかいてくれることになりますが、長い鼻で「ちょいちょいちょい」とするも、くすぐったいだけ。 次にキリンさんがやってきて背中をかいてくれることに。つので「ぽんぽんぽん」とやりますが、場所が違います。次はカメがやってきて背中をかいてくれることに。しかし、背中に乗って重いだけ。 その後もハリネズミやナマケモノがやって来ますが、背中がかゆいのはそのままです。ぶたくんの背中はずっとかゆいままなのでしょうか? 画面いっぱいに大きくぶたくんや動物が描いてあり、字も抑揚のある字体で書いてあるので、乳幼児さんなどへ読むのに最適です。 【丈太郎のひとりごと】 色・形・リズム・繰り返しと言う2歳までの絵本のセオリー通りに描かれているため、まだ物語などが理解できない年齢の子どもたちでも楽しむことができます。 背中がかゆくても解決しないぶたくんの歯痒さが、ユーモアのある絵で描かれています。 そういえば、乳幼児さんは手がそんなに長くないのでぶたくんと一緒の状況ですね!子どもたちにとっても他人事ではなく、ぶたくんに自分を置き換えて楽しむことができるでしょう。