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【待望の復刊!「長新太」はやはりすごい!】『ちへいせんのみえるところ』

¥1,980 税込

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長 新太/作 32P 絵本塾出版

【一画面のみで繰り返される「でました。」だけでこのクオリティ!深読みせずにこの世界観に飛び込んで楽しもう!】

まず目に飛び込んでくるのは画面一面に描かれた草原が広がる地平線です。ページをめくってみると、

「でました。」

と、男の子の顔が草原からひょこりと顔を出しています。次のページをめくってみると、

「でました。」

と、今度は像の顔が草原からひょこりと顔を出しています。次のページをめくってみると、

「でました。」

と、今度は噴火する山が草原から大きく出ています。次のページをめくってみるとetc...。

こうやって、飛行船、ペンギン、クジラ、船などが出ていき最後は、、、。

画面一面に描かれた草原が広がる地平線で繰り広げる「でました。」の数々。描かれている色のトーンが長新太には珍しくトーンが落ち着いてますが、内容は「長新太ワールド」炸裂な絵本です。

【丈太郎のひとりごと】

1978年エイプリル・ミュージック、1998年ビリケン出版より刊行され、しばらく手にすることが出来なかった長新太の名作がこの度めでたく復刊しました。

画面一面に描かれた草原が広がる地平線をベーシックに「でました。」と予期せぬものが沢山登場します。このミニマルな世界観は、まるで音の動きを最小限に抑え、パターン化されたフレーズを反復させる「ミニマル・ミュージック」と呼ばれる現代音楽というジャンルの音楽に、とても似ています。

分かりやすいところで言えば、これはテクノミュージックですね!ループ(繰り返し)される「ドン、ドン、ドン、ドン」と4つ打ちされるバスドラムのうえで同じフレーズが繰り返され、徐々にそのフレーズパターンが変化したり、他のフレーズがフェードインしてきたり、そして中盤のシンプルな音だけで構成されるブレイクで一気に盛り上がる!

この絵本にもそんなブレイクがあったりして、意外とテクノを聴きながら読んでいくと素敵な「マリアージユ」が誕生しそうです。

もちろん、音などなく静かにこっそりとひっそりと自分の世界に閉じこもって「えへへ」と楽しむのも良い!

子どもたちにウケるのは必至!キャラクラー性を重視した絵本に慣れている子どもたちには、とても新鮮に感じる事でしょう!

もうこれ以上の説明は野暮なのでこの辺で。

あっ、4月21日には、長新太が生前に残した未発表のラフに荒井良二が絵を描いた『にゅーっ でたよでたよ』(絵本塾出版)が刊行されるようです!こちらも楽しみです!

遂に世の中が長新太を求め出した予感を感じます。長新太の作品が広まれば世の中が変わると言っても過言じゃないです!

まずはこの絵本を楽しんでください!

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