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【11月スタート!お申込みは本日(19日)まで!】赤ちゃんブッククラブ(絵本の定期購読セット)
¥2,200
SOLD OUT
0〜1才の赤ちゃんを対象とした絵本の定期購読です。「子どもたちに良い本を!」と言うメルヘンハウスの基本理念のもと、新旧織り交ぜた赤ちゃんに良い絵本を毎月お届けします。 定番だけでは物足りない方にオススメです! 毎月2冊の絵本を定額制にしてお送りし、絵本代の差額(※)は会員特典として「メルヘンハウスオンラインクラブ」(500円)をサービス! メルヘンハウスが35年間に渡り培ってきた定期購読サービス「ブッククラブ」の良さはそのままに、今の世代にフィットした新たな「赤ちゃんブッククラブ」をお楽しみください。 ※毎月2冊の絵本の合計額は、約1900円〜2200円弱となります。
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【11月スタート!お申込みは本日(19日)まで!】1〜2才ブッククラブ(絵本の定期購読セット)
¥2,700
SOLD OUT
1〜2才を対象とした絵本の定期購読です。「子どもたちに良い本を!」と言うメルヘンハウスの基本理念のもと、新旧織り交ぜた良い絵本を毎月お届けします。 定番だけでは物足りない方にオススメです! 毎月2冊の絵本を定額制にしてお送りし、絵本代の差額(※)は会員特典として「メルヘンハウスオンラインクラブ」(500円)をサービス! メルヘンハウスが35年間に渡り培ってきた定期購読サービス「ブッククラブ」の良さはそのままに、今の世代にフィットした新たな「ブッククラブ」をお楽しみください。 ※毎月2冊の絵本の合計額は、約2400円〜2700円弱となります。
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【11月スタート!お申込みは本日(19日)まで!】2〜3才ブッククラブ(絵本の定期購読セット)
¥3,000
SOLD OUT
3才を対象とした絵本の定期購読です。「子どもたちに良い本を!」と言うメルヘンハウスの基本理念のもと、新旧織り交ぜた良い絵本を毎月お届けします。 定番だけでは物足りない方にオススメです! 毎月2冊の絵本を定額制にしてお送りし、絵本代の差額(※)は会員特典として「メルヘンハウスオンラインクラブ」(500円)をサービス! メルヘンハウスが35年間に渡り培ってきた定期購読サービス「ブッククラブ」の良さはそのままに、今の世代にフィットした新たな「ブッククラブ」をお楽しみください。 ※毎月2冊の絵本の合計額は、約2600円〜3000円弱となります。
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【11月スタート!お申込みは本日(19日)まで!】4〜5才ブッククラブ(絵本の定期購読セット)
¥1,700
SOLD OUT
【ご要望の多かった4〜5才コースのブッククラブ開始です!】 4〜5才を対象とした絵本の定期購読です。「子どもたちに良い本を!」と言うメルヘンハウスの基本理念のもと、新旧織り交ぜた良い絵本を毎月お届けします。 定番だけでは物足りない方にオススメです! 毎月1冊の絵本を定額制にしてお送りし、絵本代の差額(※)は会員特典として「メルヘンハウスオンラインクラブ」(500円)をサービス! メルヘンハウスが35年間に渡り培ってきた定期購読サービス「ブッククラブ」の良さはそのままに、今の世代にフィットした新たな「ブッククラブ」をお楽しみください。 ※毎月2冊の絵本の合計額は、約1320円〜1700円弱となります。
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【出産ギフト・ファーストブックに最適!】はじめまして!赤ちゃん絵本3点セット
¥3,300
『わんわん わんわん 』(理論社) 『まねっこ おやこ』(ブロンズ新社) 『まる さんかく ぞう』(ぶんけい) メルヘンハウスがセレクトした、赤ちゃん絵本3点セットです。 赤ちゃん絵本は有名な絵本が多く、出産祝いなどで被ってしまうことも多々あります。 しかし、この3冊の絵本は「知られていないけれども、良い絵本」として、赤ちゃんと一緒に大人も楽しめる絵本をセレクトをしました。3冊とも個性豊かで方向性も違うため、あらゆる面で楽しめます。
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メルヘンハウス オンラインクラブ
¥500
メルヘンハウスでのお客様とのやり取りや講演会など、三輪丈太郎の日々の生態が丸わかりの「丈太郎日記」を中心にメンバー限定の特別なコンテンツです。
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【大丈夫!孤独なんかどっかに行ってしまうから】『みんないっちゃった』
¥1,870
エーヴァ・リンドストロム/作 菱木 晃子/訳 30P 小学館 【まいにち抱いている孤立感も、今日はちょっと違った】 今日もあの子達は行ってしまいました。そして、フランクはひとりぼっちに、、、。 自分だけひとりぼっちなのに、ティッティとパッレとミーランは楽しそうにしています。 何処で見かけても皆んな楽しそうだけど、なんでだろうとフランクは思うのです。 こんなことが毎日の繰り返しで、何も変わることはないのです。 でも、今日はちょっと違ったのです。仲良し3人組が「フランクったら、どこ いくのかな?」とフランクを気にし出したのです。 そんな事を知らずフランクは家に帰って流れ出る涙を鍋で受けていました。そして、鍋に溜まった涙を使って、マーマレードを作るのがフランクの毎日なのです。 「でも、きょうは ちょっと ちがった」 不思議な角度や視点から描写された町はパステルカラーを基調に所々に原色で描かれているものが配置されており、その効果でターコーズブルー、オレンジ、様々な種類のイエロー、この3色を主とした町や家の中の風景にメリハリを出しています。 【丈太郎のひとりごと】 若き頃、35年から40年ぐらい前、字幕の洋画を映画館に観に行って、始まる最初に「翻訳 戸田奈津子」と表示されると、それだけで「安心感」を覚え映画に没頭することができました。 今作の翻訳は、菱木 晃子さん。北欧の作品を中心に翻訳をされてます。そう、今では日本で新品を正規ルートで入手できない「セーラーとペッカ」シリーズ(偕成社)は、僕が愛してやまないスウェーデンの絵本でしたが、そのシリーズの翻訳も菱木 晃子さんでした。 僕は菱木 晃子さんという存在を、今では入手困難のスウェーデンの絵本で知り、今作もスウェーデン作家さんの絵本です。 今作も菱木 晃子さんの翻訳は出しゃばる事なくシンプルなもので、読者の「余白」をたっぷりと用意してくれています。原作文を知らないのでなんとも言えないのですが、あまり心情などの描写というより、その時に起こっていることを読者の伴走者のようにして翻訳されています。 今作は絵も素晴らしい!ベーシックな色はブルー、オレンジ、イエローの3色が使われてますが、どれも同色ではなく、ブルーでもパステルっぽさやターコイズブルーなど、1色の大きな括りの中で様々な色使いが、その場面に於いて使い分けられています。 全体を通してみると全く気にならずにストーリーに引き込まれています。構図も合ってるか否か?で言えば、かなり崩した構図ですが、そんなことも気にならない絵の素晴らしさです。 孤独感というものは命あるものだけに対して抱くものではなく、時にはだだっ広い町すらにも孤独感を感じるものなのです。今作の主人公であるフランクは毎日そんな孤独感を持って生きていて、毎日悲しみの涙を流します。 特に無視をされている訳ではなく、だからと言って自分から周囲の子ども達の輪に入っていく勇気もなく、楽しそうに遊んでいる3人組からも声がかかりません。ただ、お互いの存在は知っているのです。そしてお互いに興味を持っているのは確か。それが、 「でも、きょうは ちょっと ちがった」 なのです。孤独感から解放されるのは、自らが行動していくことか、あるいは周囲が手を差し伸べてくれたりすることにより「孤独から解放される」することになると思います。
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【丈太郎、今年一推し!】★広げて楽しむクリスマス絵本!★『たのしいクリスマスどおり Christmas Street 』
¥2,420
ジョナサン・エメット/作 ンゲラ・アリアニウス/絵 松本 加奈子/監修 13P BL出版 【広げて楽しい!使い方は色々!街を作ったりも出来る!】 絵本をひろげると街があらわれるます!とてもカラフルでそれだけでもクリスマス気分は高揚! そして、窓を開けるとそこにはクリスマスにまつわる英単語が記載されていたり、手の込んだしかけ絵本です。英語がまだよく分からない子ども達でも広げて街を作る楽しみがあるので、とてもオススメです。 街の裏側は雪景色が描かれていて、模様替えも楽しめます。 絵はあカラフルに思いっきりポップ描かれているため、子どもから大人まで多くの人に喜ばれそうなクリスマス絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 今作は日本では2022年に発刊されていますが、何故存在に気付かなかっったのが、自分でも「まだまだ勉強不足だぁ。」と思いました。 そして、クリスマスコーナーを作りIKEAで買ったクリスマスツリーを飾ったのですが、なんだか貧相に見えてしまい、試しに今作をクリスマスツリーを今作で囲んで見たら、そのビフォーアフターに驚き! とても素敵なクリスマスツリーとなりました。 今作に関してはクリスマスに関する事が家の窓を開けると記載してありますが、そこについては僕は「オマケ程度」で良いと思います。 とにかく、このジャバラ上になっている今作を子どもたちに大いに広げて楽しんで欲しいと思います。 2022年に発刊されたから一度も増刷(重版)されていないので、もしかしたら今後入手困難になるかもしれません。 さぁ、今年のクリスマスからいろんな街を作って楽しみましょう!
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【丈太郎が好きなクリスマス絵本TOP3に入ってる!】『ゆうぐれ』
¥1,650
ユリ シュルヴィッツ /作 さくまゆみこ/訳 31P あすなろ書房 【ページをめくるごとに徐々に変化していくグラデーションが最高!】 冬は昼が短くなり、夜が長くなります。そんな中、犬を連れた男の子と黒髭のお爺さんが散歩に出かけます。 大きな川まで来ると沈んでゆく夕陽が見えたり、街の方に行くとみんな忙しそうです。家に帰る人、買い物に行く人、それぞれ目的は違いますが、みんな何処か楽しそうです。 自然の光が消えていくと、街の灯りが点り、どんどんと賑やかな「光の世界」の街へ。 見事なグラデーションを普遍性の高く味わい深い色合いで、クリスマスの夜への期待がページをめくるごとに大きくなるように描いてあります。 【丈太郎のひとりごと】 ユリ・シュルビィッツと言えば、代表作は『よあけ』(福音館書店になるでしょう。孫とお爺さんが湖の湖畔でキャンプしていて、段々と夜が明けてくグラデーションはとても綺麗で、毒死をずっと魅了してきた絵本です。 今作は『よあけ』であり、陽が沈んでいく代わりに街の灯火がクリスマスという特別な夜を、見事に表現されています。 共通項としては孫とお爺さんという組み合わせでしょうか。『よあけ』対して、意図的に作家がクリスマスの夜の光景を描いたのか?その真実はわかりませんが「こんな素敵なクリスマスの夜があるなんて!」と街の光景が鮮やかに描かれています。 今作は日本では2014年に訳されて、今もなお重版(増刷)がコンスタントにされている点から、出版社自体も大切に、皆さんのお手元に届くようにしているのだと思います。 一時的なヒット作品ではなく、長く読み継がれていくであろうこのようなロングセラーは、僕も一書店員として、しっかりと紹介していきたいと思います。 陽が沈み、その代わりに街を灯す街灯に徐々に灯りがついていく、自然と人工的な明るさのフェードインアウトがとても自然に流れるように描かれています。 やはり僕はこんなずっと読み継がれていく絵本が絶やされる事なく、手渡していきたいと思います!
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【メルヘンハウスで人気のクリスマス絵本!】『サンタさんのおとしもの』
¥1,100
三浦太郎/作 32P あすなろ書房 【黒い夜に輝くカラフルな街並みが美しい!】 寒いクリスマス・イヴの夜、街へおつかいに出ていた女の子が大きなあかい手袋を拾いました。 これはサンタさんの手袋に違いないから、きっと寒くて困っているだろうからサンタさんに届けてあげようとします。 しかし、サンタさんをどうやって探して良いのかわかりません。サンタさんがソリに乗って煙突から煙突へ移動している姿は、女の子のいる通りからは見えません。 さて、女の子はどうやってサンタさんを探して手袋を渡すことが出来るのでしょうか? 全編「黒」をベースに、家や街並みが原色ではなく若干パステル調のカラーリングで鮮やかでありながらも優しく描かれているデザイン性の高い絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 三浦太郎さんのクリスマス絵本の最新刊『ゆき』(偕成社) https://shop.meruhenhouse.com/items/125791856 を紹介したなら、今作を紹介しない訳には行きません。 今作は2020年に発刊され、メルヘンハウスが再開した2021年から去年までのクリスマス絵本コーナーでは、子どもから大人まで人気の絵本です。 クリスマスシーズンに評判が良いので追加で注文をしょうとしても「品切れ」になってしまうこともあり、今年は例年より多く仕入れました。 この絵本を見れば「三浦太郎がTARO MIURA」として、ヨーロッパをはじめアジア圏でも評価が高く人気があることに頷けます。 デザインが素晴らしいのは三浦太郎さんの作品に共通する特徴ですが、洗練されながらも気取った感じがなく、配色も柔らかいため幾何学模様的な描写ながらも絵から「暖かさ」とストーリーの「温かさ」が見事に表現されています。 大きさも手のひらよりちょと大きいぐらいの、縦長の可愛いサイズ感でオシャレ感満載! 世界基準の「TARO MIURA」の描くクリスマスを多くの子どもたちから大人まで楽しんで欲しいと思います。 来年の1月下旬から愛知県にある刈谷市美術館(https://www.city.kariya.lg.jp/museum/index.html)で開催される「三浦太郎展 絵本とタブロー」が楽しみで仕方ありません!
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【三浦太郎のクリスマス絵本最新刊!】『ゆき』
¥1,650
三浦太郎/作 38P 偕成社 【真っ白な雪景色の中での賑やかな一日】 焚き木の束を担いだ子どもが「サク サク サク」、鹿の親子も「サク サク サク」、ウサギは「サッ サッ」、キツネは「サ サ サ サ サ」。 子どもたちはソリに乗って「スイー」、スキー板を履いて山を「ザッ ザッ ザッ」と登ったり、雪だるまを作ったり、凍った池でスケートをしたり、雪合戦をしたり、動物も人間も各々白銀の世界を楽しんでいます。 そうして遊び終えた子どもたちが家に帰って行きます。 「そろそろ じかんかしら」 川をこえたところに一軒の家にあります。その家の人は、村の子どもたちに見送られて空へと出発するのです。 真っ白な白銀の世界に、雪を被った深緑の木々がページごとに異なった位置に考えられて配置されており、その間をカラフルな動物たちや子どもたちや家がカラフルに描かれているため、白銀の世界の広大さの気持ち良さを感じる絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 三浦太郎さんは作品ごとにしっかりとしたコンセプトを持って、色々な手法で読者を毎回驚かせてくれます。 昨年の夏に発刊された『うみへやまへ』(偕成社) https://shop.meruhenhouse.com/items/90180469 は、表から、裏から違うストーリーでカラフルに道中の景色を描いていましたが、今回は本当にシンプルです。 この作品については、三浦さんが山の「白銀の世界」を目一杯表現したかったのではないかな?と、僕は勝手に想像するのです。 つまりは「白」へのこだわりです。これだけ全編に於いてこんなに贅沢に「白」をベースにしている絵本も中々ないのではないでしょうか? そこに動物たちや子どもたちが大きく描かれることなく、あくまでも「白」を目立たせる為の脇役のように登場するのが、とても印象的です。 三浦さんのクリスマス絵本といえば2020年に発刊された『サンタさんのおとしもの』(あすなろ書房)がメルヘンハウスでは人気です。 こちらは黒(夜)をベースに、カラフルな家々が描かれているのが印象的です。そして、サイズも今作の約半分の縦長の少し小さめな絵本です。 今作は『サンタさんのおとしもの』で描かれている家がひしめき合う小さな「黒」の世界に対して、広大な白銀の「白」の世界を描いた「三浦太郎のクリスマス絵本」の両極さを感じます。 クリスマス絵本なのにタイトルは『ゆき』です。タイトルや表紙だけを見てクリスマスを感じることはありませんが、そこはしっかりとクリスマス絵本になっています。それは読んでからのお楽しみに! 来年の1月下旬から愛知県にある刈谷市美術館(https://www.city.kariya.lg.jp/museum/index.html)で開催される「三浦太郎展 絵本とタブロー」が楽しみで仕方ありません!
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【10月新刊】★みんなの安全のためにありがとう!★『ならんでみせます!』
¥1,760
はしもと えつよ/作 32P BL出版 【横断歩道がショックを受けて旅に出る!】 真夜中にひたひたと歩いて来る白い影が横断歩道にやってきました。 「みなさん、おつかれさま。こうたいの じかんでーす」 すると綺麗に並んでいた横断歩道の白い線たちが起き上がります。そう、交代の時間です。仕事を終えた白い線たちは、今日起こった出来事などを話しながら銭湯へ出かけます。仕事の後に仲間と入るお風呂が楽しみなのです。 しかし、横断歩道の仕事は大変ですが、横断歩道を笑顔で渡る子どもたちを見ると嬉しくてたまりません。 突然「たいへんだ!」と横断歩道を渡らない子がいるではありませんか。白い線たちは大騒ぎするも、事故が起こることはありませんでしたが、しっかりと並んでいたのに横断歩道を渡ってくれなかった事に白い線はショックを受けて、ふわふわと宙に浮いたり、自分探しの旅に出ようとする白い線も! すっかり自信をなくした白い線たちは自分たちが活躍できる場所を探しに行くことにしました。そして、活躍できそうな場所が見つかりました!そこは、、、。 何処かノスタルジックさを感じるような絵のスタイルで、風景がカラフルに描かれている為、白い線たちが目立つようになっているため、幼児さんたちにも分かりやすい内容となっています。 【丈太郎のひとりごと】 今作の狙いは本編終了後に、白い線たちが子どもたちへのメッセージとして「安全な横断歩道の渡り方」のお願いが書いてあります。 僕は本来、このようなルールや教訓を子どもたちに教えるような「教科書的」な絵本はあまり好みませんが、今作に関しては今作に関しては横断歩道である「白い線たち」の心情などが擬人化されて描かれているため、お話として面白いうえで交通安全のことを学べるため、好感が持てます。 横断歩道が交代制で夜勤などがあること、自分たちの仕事のプライドが崩れ去っていくこと、そして本当の自分たちの「仕事」を全うしていく決意などが描かれていて、普段何気なく渡っている横断歩道に愛着が沸いてきます。 結果的には「交通安全」を子どもたちに促す内容ですが、保育園、幼稚園、小学校、児童館などでは、あまり狙いを持つことなく読むことをオススメします! 子どもたちと読んだ後に「みんなわかったかな?道を渡るときは横断歩道を使って、渡る前に右見て、左見て、安全を確認して渡りましょう!わかった人は手をあげて!」、「ハーイ!」なんてやり取りは要りませんよ! 何故なら絵本の世界観が一気に崩れてしまうからです。言いたくなる気持ちをグッと抑えましょう!
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【コラージュ好きには堪らない!台湾人作家の描いた絵本】『HOME』
¥1,980
林廉恩/作 一青窈/訳 40P 山烋のえほん(工学図書) 【コラージュが主体に描かれた「HOME」の数々が美しい!】 僕のおうちから毎日出かけて行きます。この道をひたすら真っ直ぐ進めば、また道にぶつかります。 青い車といつも一緒に「ガタコン ガタコン」、海は渦巻く波で「ざばん ざばん」、「ぴゅうるり びゅう」と実りの秋が覗いています。さて車を停めたらひと仕事です。 仕事が終われば、帰り道が続いて行きます。そして、最後は必ず、、、。 コラージュを多用して描かれた家や町の風景がとてもアーティスティックで、言葉少なめでもしっかりと情景と心情が伝わってくる暖かさを感じる絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 一青窈と言えば歌手のイメージが大きいですが、彼女は台湾人の父と日本人の母の間に生まれ、幼少期を台北で過ごしたようです。 そんな彼女が今回、台湾人作家の描いた絵本を訳しました。文章は本当にシンプルで最小限の情景描写と心情にとどめていることが印象的です。原文を知らないのでなんとも言えないのですが、理屈っぽさがなく、その囁き、呟きのような文体が絵の世界観を邪魔することなく「ちょっとだけ添えられている」という立ち位置が、読にたっぷりと「余白」を用意しているように思えます。 絵は僕が大好きなコラージュが多用されていて、個人的にものすごく好きな世界観です。ちなみにコラージュと言う言葉に馴染みがない方に説明を簡単にすると「様々な素材を貼り合わせて一つの作品を作る技法」です。 こうやって書くと絵が描けなくても誰もが「コラージュ」作品を制作できると思われるかもしれませんが、そこにはものすごいセンスが必要とされます。ただあらゆるものが貼り付けただけであれば、それはゴチャゴチャしているだけで、芸術性を感じません。 しかし、今作は本当にセンスの良いコラージュ作品です。密集しているページとスカスカなページのバランスが絶妙で、しかもコラージュでは難しい奥行きのある立体感のある構図が見事です! 今作はタイトル通り「家」が主役です。その家の在り方について、著者、訳者ともに「あとがき」にて記しているのですが、その「あとがき」にも本編とは異なるアナザーストーリー的なものが書かれていて、興味深いところです。 それにしてもここ数年、台湾や韓国をはじめアジア人アーティストの活躍が絵本だけでなく、音楽などアート全般で広がっています。とても良い事だと思いますし、今後もっと増えていくであろうアジア人アーティストに大きな期待を持っています。 ちなみに私の父は台湾生まれです。祖父が第二次世界大戦中の任務先が台湾であったからです。実際には1歳半ぐらいまでしか台湾にいなかったので記憶などないようでしたが、祖母はよく台湾の話をしてくれました。 そんな意味でも何だか自然に親しみが沸く絵本です。 コラージュ作品が好きな方は是非ともお手元に!
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【新刊】【「時間の概念」をポップに分かりやすく描かれている!】『じかんはともだち』
¥1,980
てづかあけみ/作 36P 偕成社 【そもそも「じかん」ってなんだろう?】 時計を見れば今の時間がわかりますが、時計はくるくる回っているけれど「じかん」は回っている訳ではありません。 時間はずっと長い川のように繋がって流れています。 眠っていても、歌っていても、本を読んでいても、何をしていても時間は同じように流れています。 1秒、1日、1週間、1ヶ月、1年と時間の感覚の捉え方も変わってきます。そして、世界中の人はそれぞれの時間(時差)で暮らしています。 生き物にもそれぞれの時間があります。僕と犬のポチは5才ぐらいだけど、ポチは人で言うと36才ぐらい。ゾウガメは100才よりもっと生きるので、5才はまだ赤ちゃんです。 こうして皆んながそれぞれの時間を持っていることを、カラフルにシンボルチックな絵でポップ描かれているため「勉強」ではなく、子どもたちが「時間」の感覚を楽しく身につけることが出来ます。 【丈太郎のひとりごと】 4〜5才になってくると子どもたちは「時間」の概念を少しずつ分かるようになります。その最初は「時計の見方」でしょう!時計が正しく見れるようになると、今度は時間の「感覚」の不思議さに疑問を持ちます。 同じ1時間でも「長い」と感じたり「短い」と感じたりしますが、それらは全て同じ長さです。「時間」の間隔も、秒、分、日、月、年など捉え方も様々。国が違えば今度は「時刻」が変わります。 動物の年齢も人間に換算したら、、、などとよくある話ですが、子どもにとってはとても不思議なことです。 今作では可愛くポップでカラフルに描かれたイラストのお陰で、子どもたちも「時間」を捉えることが出来ることでしょう。それは大人も同じです。 「時間」を考えること、意識すること、それは「今を生きる」ことであり「未来を生きる」ことにも繋がっています。3秒先も30年先も「未来」です。 時間を理解することにより、子どもたちはより良い「今」という瞬間を生きようとすることでしょう! 今までも時計の読み方や時間の絵本も多数発刊されていますが、その中でもタイトル通り、とてもキャッチーに分かりやすい「時間の絵本の入門編」として新しいスタンダードに仲間入りしそうです!
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『おらは おおきな オランウータン』
¥1,650
たけがみたえ/作 久世濃子/監修 32P あかね書房 【オラウータンが自己紹介する絵本!】 食べる、寝る、トイレは、ぜんぶ高い木の上でするオランウータン。 森でいちばん強いと思えるようになったオスは、ほっぺたがでっぱって無敵になる。メスにモテモテになるのはいいけれど、ライバルと出会ったら大変なことになる。 そんなときは、長いおたけびでおっぱらう。群れずにくらしているけれど、食べものが少ない森では大切なこと。 でも、特別なときもあって…。動物が自己紹介するようにくらしをお話しするシリーズ第2弾! (出版社の紹介文から引用) 【丈太郎のひとりごと】 なんとも愛らしいオラウータン。メルヘンハウスから二駅隣の「東山動植物園」へ息子と出かける際は、象とイメケンゴリラとして有名な「シャバーニ」とオラウータンなど「ヒト科」の動物たちを見るのは欠かせません。 今作では、客観的な視点ではなく、オラウータン自身が自分のことを語るようにお話が進んでいくため、いつの間にかオラウータンと会話しているかのような感覚で読み進めることが出来るのが、とても面白い! たけがみたえさんには珍しく木版画だけではなく、絵の具で描かれた絵の上に版画を乗せて制作されており表現に対する拘りを感じます。 またページ全体を絵で埋められているページと、着色せず白い箇所が随時に散りばめられているページから、お話の構成の緩急を付ける大きなアクセントとなっています。 しかしながら、やはり自然風景や生き物の写実は「たけがみたえスタイル」が健在で、ジャングルの木々の緑やそこに咲く色鮮やかな花々はとても素敵です! そして最後のページには、ナント!オラウータンから私たちにメッセージが! 僕はそのメッセージに対して「もちろんだよ!」と答えました!皆さんもきっとそうだろうと思います!
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『色とりどりの鳥 オーストラリア アボリジナルのおはなし』
¥2,750
SOLD OUT
ほそえ さちよ/再話 たけがみたえ/絵 32P 玉川大学出版部 【昔、鳥たちはみんな真っ黒だった!】 オーストラリアのアボリジナルに伝わる話。昔々、鳥の羽は真っ黒だったが鳩の傷口から出た液が鳥たちにかかりカラフルになった。 (出版社の紹介文より引用) 【丈太郎のひとりごと】 オーストラリアで「アボリジナル」と聞くと、僕はすぐにそれは「アボリジニ」の発音の違いかな?と思いました。と言うのは、僕が若き頃2000年代初頭に「ディジュリドゥ」と言う民族楽器が一部の人たちの間で流行りました。 色鮮やかに着色され模様が描かれた木の長い筒状で、吹けばふくよかな倍音の低音が出る楽器が「アボリジニ」と言う先住民族のものであるらしぞと聞いたのです。 しかし、調べてみると一般的には「アボリジニ」という呼び名は一部の先住民を指すもので、現在は「アボリジナル」「アボリジナル・ピープル」といった表現であり、「アボリジニ」は差別的な名称であることを知りました。 今作はそんな「アボリジナル」に伝わる昔話を再話し、たけがみたえさんが絵を担当されています。ストーリーについては大雑把ではあるが出版社の紹介文の通りですが、何故カラスが今もなお真っ黒であるのかは読めば「なるほどねぇ」と納得することでしょう。 そして、たけがみたえさん描く絵にストーリーを託したのか?昔話にしては長ったらしい文章ではなく、かなりシンプルにまとめられているのも特徴です。 その分だけ補うようにして、最後に解説が書かれていますが、先住民というのは「アボリジナル」だけに限らず「インディアン」、「アイヌ民族」、「琉球民族」にしろ、それぞれの独自の生活の知恵が、このような昔話や唱などにより口伝されていたりして興味深いものが多いのですが、どの先住民も植民地化されたことにより迫害され、独自の文化も薄れていき消滅する危機があるのが共通点としてあります。 しかし、それらは今作に限らず他の先住民のお話が絵本として発刊されているものも多々あります。絵本という媒体は、そのような昔話などの継承に適したツールかも知れないと僕は思います。 そして、今作にて驚くべきところは、たけがみたえさんと言えば「木版画にて絵を制作する」イメージでしたが、今作は木版画ではなく絵の具で描かれています。しかしながら、技法は違えどたけがみさんでしか描けない、自然の風景や生き物たちは健在です! 今作は、木版画ではない「レアケース」の、たけがみたえさんが描く絵を楽しめる貴重な作品だと思います! たけがみファンには是非とも実際に手にして欲しい作品です!
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『いてもたっても』
¥1,760
たけがみたえ/作 40P 小学館 【生き物たちの命の輝きが力をくれる絵本】 動物や昆虫など生き物の命の輝きを力強く描く木版画家・たけがみたえの創作絵本。 すがすがしく晴れた朝。窓辺のこけしの元に、さまざまな生き物がやってきます。 みんな「いてもたってもいられない」様子で、生き生きと命を謳歌しています。 それを見ていた窓辺のこけしは、ふと、自分の中の「いてもたってもいられない」気持ちに気づきます。自分の内側から湧き起こるわくわく、うずうずする気持ちがはっきりと分かったそのとき、こけしにあっと驚くことが起こります。 読後は、心になんだか力が宿り、新しい一歩を踏みだしたくなるような一冊です。 (出版社の紹介文から引用) 【丈太郎のひとりごと】 たけがみたえさんの創作される作品は、自然界での生き物たちの躍動感溢れる生命の息吹きを木版画にて大胆かつ繊細に表現しているイメージがあります。 しかし、今作では主役は「こけし」です。しかも家の窓辺にいるため、家もしっかりと描かれて(彫られて)います。まずはそんなことに驚きながらもページを開いてくと、いつものたけがみたえさんの見覚えのある生き物たちが描かれていて安心しました。 「こけし」のもとにやってくる生き物たちは、気持ちの良い朝だったり、花の良い香りだったり、葉っぱを食べることことだったり「いてもたってもいられない」嬉しさや喜びを身体全身で表現しています。 ところが「こけし」には、そんな生き物たちの気持ちがわかりません。何故なら「こけし」は動けないからです。しかし、本当に動けないから「いてもたってもいられない」気持ちが分からないのでしょうか? 人間も含めて「いてもたってもいられない」気持ちってなんでしょう?そこには感情があります。嬉しさや喜びだけではなく、喜怒哀楽の気持ちを持った生き物であれば必ず持ちうるものです。 僕は「いてもたってもいられない」気持ちが我慢出来なくなった時は、自分が思っても見なかった大胆な行動や言動が自然に表現されることがあります。それは全ての生き物が持つ究極な本能であり止めることはできません。 このラストには純粋に感動を覚えました!そして僕は、いてもたってもいられなくなったのです! 僕は今、この絵本を皆さんに届けたくて「いてもたってもいられない」気持ちが爆発しそうです!
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『わたしは かわいい マヌルネコ』
¥1,540
たけがみたえ/作 32P あかね書房 【ちょっとマヌケな、でも愛らしいユーモアなネコはどうやって生きてるの?】 世界でいちばん古いネコは、夕ぐれと朝がすき。体を動かすのは苦手だけれど、得意のさいみん術で狩りをする。 天敵のワシがあらわれたら気配を消すことだってできる……。まんまるモフモフすがたで人気のマヌルネコが、ほっこり楽しい野生のくらしを教えてくれる。 かわいいだけでなく強かさ、たくましさをのぞかせる姿が楽しい。絵本作家のたけがみたえさんが、あざやかな版画で元気いっぱいに描かれた絵本の動物園だッ! (出版社の紹介文より引用) 【丈太郎のひとりごと】 お話を読んでいて「マヌルネコ」というのは存在しない架空のネコだと思っていたのですが、調べてみたら実在を知りビックリしました。 何故、中々聞いたことがないネコの名前なのか?それは野生動物であり日本では「準絶滅危惧種」でもあるようです。 また、もふもふした体毛やずんぐりした体形、丸い瞳孔、カクカクとした動きなど、一見すると愛らしいポイントが多い一方、鋭い眼光や威嚇する際の表情が野性的なのが魅力的のようです。 今作の中では催眠術を失敗したり、忍法で岩になったり、見つからないように岩陰に隠れてドキドキしたり、強いのか弱いのか賢いのかマヌケなのか?その特徴を中々把握出来ない謎多きネコとして木版画で描かれています。 とてもシンプルな画面構成と色遣いで、読者がマヌルネコ世界観に入っていく「余白」がたっぷりあるため軽快にページを進めて楽しむことが出来ます。時に自然の風景が見開きに広がり、時には生き物が見開きに入りきれないぐらい大きく描かれていたりと緩急のリズムも楽しい絵本です。 良い意味でスカスカな感じが、僕はとっても気に入っています。これぐらいシンプルな感じの絵本って最近なかなか出合うことがないので嬉しい限りです! 「サーッ」と流れていくように読んでいるつもりでも、たまに妙に気になったりと、マヌルネコだけあって不思議な感覚の絵本です。
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『みたらみられた』
¥1,650
SOLD OUT
たけがみ たえ /作 36P アリス館 【迫力の抑揚がダイナミックで乳児さんでも楽しめる!】 野で、山で、いつもの散歩道でふと目があった生きものたち。目があうとハッとして、ドキッとする。心躍る瞬間を木版画で描いた絵本。 (出版社の紹介文から引用) 【丈太郎のひとりごと】 僕がたけがみたえさんの存在を知ったのはこの絵本でした。編集者であり「月とコンパス」いう名の出版社もされている西山雅子さんから「すごい絵本が出来たのよ!」と見せて頂いたのが最初でした。 タイトル通りのストレートな内容。遠目に生き物たちを「みたら」ページをめくると「みられた」とページ全体にド迫力のアップが描かれています。 本当にこの繰り返しだけなのですが、遠目の可愛らしさとアップの迫ってくるようなダイナミクスの差が激しく、ミステリードラマで見てはいけないものを見たような、ちょっとした「ゾッ」と身震いするような感覚もあり、これがクセになる楽しさなんです! 良い意味でザックリと木版画ならではの躍動感が、小細工なしの一発勝負というような作家の気迫を感じます。色遣いも勿論色々と工夫はされているのですが「これでどうだ!」みたいな潔さがあります。 と、いかにも意図も容易く完成した作品かと思いきや、編集した西山さん曰く「かなり難産だった」とのこと。そうやって制作をするということは読者の知らないところで作家が一生懸命描いて(彫って)いるのです。 乳児さんから大人まで、幅広く楽しめる絵本であることは間違い無いのですが、きっと乳幼児さんたちに読んだら「みられた」とページをめくると「キャーキャー」と声が出ることでしょう。 あー、こうして書いているうちに子どもたちを集めて読んでみたくなってしまいました!子どもたちよ、早くメルヘンハウスにおいで!
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★「生きてる喜び」を全身で感じる★『どきどきしてる』
¥1,870
たけがみたえ /作 32P 偕成社 【いろんな生き物の、いろんな「どきどき」が絵本に宿っている!】 にわとりは朝一番の大きな声を出して「どきどき」しています。さなぎはもう少しで蝶になりそうで「どきどき」しています。犬は一生懸命走って「どきどき」しています。 生き物だけではありません。山はお日様が暖かくて、さくらは強い風が吹いて「どきどき」しています。 みんな、この瞬間を「どきどき」しているのです。 版画で描かれた様々な「どきどき」は、ダイナミックさと繊細さが上手く融合し、色鮮やかに「生きる喜び」を、この絵本に彫り込んでいます。 【丈太郎のひとりごと】 たけがみたえさんは、2021年に発刊された『みたらみられた』(アリス館)で知り、そのダイナミックさに心を奪われました。 そして、今作はそのダイナミックさに繊細さも加わり、彩りも鮮やかでページをめくればめくるほど本当に「どきどき」して最終的に「生きてて良かった!」と心から思える力強くも優しさに満ちた大傑作です! なんて言えば良いのか?この絵本を読むと立ち止まっていることが出来ません。こうやって、独り言を書いているのも本当は早く動きたくてウズウズしながら書いているのです。 人や生き物だけではないのです。この世に存在するもの全てが、この一瞬を生きているのです。その一瞬が明日や来週や来月、そして未来へと続いていくのです。 この絵本は「1人でも多くの人に届けたい!」と思います。3歳ぐらいの子どもから大人まで全ての人に。そして「この世に存在する全てのものに感謝して生きていこう」と、ものすごくポジティブな心を持たせてくれます。 この絵本に出合えて良かった! もっと気の利いた言葉があるからも知れませんが、今はシンプルにそう思うのです!
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【メルヘンハウスで大人気!】『わくせいキャベジ動物図鑑』
¥1,650
tupera tupera/作 40P アリス館 【こんな惑星ってあった?そうなんです!実はあるのです!】 地球から831光年離れた銀河の片隅に”キャベジ”という小さな惑星があります。黄緑色に輝く瑞々しい惑星には不思議な動物が沢山住んでいます。 そんな私たちが知らない惑星に住んでいる動物たちをこの「図鑑」では紹介されています。 例えば、「トマトン」という動物は、はち切れそうな体と髭のような鼻が特徴で「ケチャップー」と鳴きます。しかもミニトマトンとという小さな種類もいるようです。 「スイカメ」は緑と黒の縞模様の甲羅があり、海辺に住んでいます。プププと種のようなフンを出します。 このように28種類もの不思議な動物が、「何科」に属し、「分布」、「体長」、「体重」が、詳細に記載されています。 【丈太郎のひとりごと】 2016年に発刊された「図鑑」であり、今作がなければ『超チョウ図鑑』(アリス館)https://shop.meruhenhouse.com/items/120967795 も発刊されていないかも知れません。 どの動物も僕らが知っている動物と野菜を合体させたような形や特徴を持っています。そして、”キャベジ”という小さな惑星が存在することも、今作で初めて知りました!まだまだ僕らが知らないことって沢山あるのですね! tupera tuperaが本気で創った今作は、抜群なユーモアセンスが効いていながらも、しっかりとした「図鑑」として成立しています。 彼らの作品は赤ちゃんから大人まで楽しめるものが多いですが、メルヘンハウスでは今作は特に小学生以上の子どもたちに大人気です。 たまに今作を読んでいる子どもが「トマトンって豚とトマトが一緒になってる!」と言うことがありますが、僕は「トマトンはトマトン!」と注意をします。 大人は「野菜嫌いな我が子にぴったりな絵本!」と言いますが、「動物ですから決して野菜ではありません!」と厳しく注意します。 残念なことにtupera tuperaのことを知っていても、今作の存在を知らないお客様が多いのが事実です。 今作には今現在わかっている動物たちは28種類ですが、まだまだ沢山いることでしょう!29種類目、30種類目〜と新種を発見するのは、ズバリ!この「図鑑」を開いているアナタたちです!
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【あらゆる作品形態を生み出すtupera tuperaの中でも丈太郎的に好きなジャンル!】『超チョウ図鑑』
¥2,200
tupera tupera/作 44P アリス館 【えっ!こんなチョウいたっけ?84種の新発見!】 この世界には約2万種ものチョウが生息しているそうです。その美しさに人々は古来より魅了されてきました。 しかし近年、これまでの常識を覆すチョウが発見されて、大きな話題となっているようです。 そう、それこそがチョウを超えたチョウ、”超チョウ”なのです。この図鑑では今現在発見されている84種の”超チョウ”の生態などが詳細に描かれています。 ヒャクメンチョウ科、ゼッコウチョウ科、ホウチョウ科など色んな種類に分類されています。 まだ謎多き未知なる”超チョウ”を観ていきましょう! 【丈太郎のひとりごと】 tupera tuperaといえば『パンダ銭湯』(絵本館)などがまず思い浮かぶ方が多いと思います。多作であり、作品の描き方も多種多様で新作が出る度に、その斬新さに驚かされます。 今作は『わくせいキャベジ動物図鑑』(アリス館)の流れを組む、あり得ない、存在し得ないことを、あたかも本当に存在するかのように詳しい解説付きで紹介されています。 その真剣度合いが半端ではないtupera tuperaの本気度とユーモアが良いバランスで融合して子どもたちは勿論のこと、大人も楽しめるようになっています。 しかも現在のところ”超チョウ”は84種発見されていますが、まだいるかも知れません! ナント!tupera tuperaが、あらゆる「超チョウのあらたな生態」や「新種の超チョウ」を発見したら教えて欲しいとと言っているのです!そうなんです!この絵本を開いている皆が実は「超チョウ調査員」として協力して欲しいと言う訳なのです! 発見したら、同封されている用紙に描いてみましょう!tupera tuperaが皆さんからの報告を待っているみたいです。しかも、2026年9月30日まで!1年間も待ってくれるみたいです。 もうこうなったら、新種を色々と発見して85種目を目指しましょう! tupera tuperaさえ、まだ発見していない”超チョウ”を発見するのはアナタです!
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★4〜5才から小学高学年ぐらいまでの「読み語り」で掴みはOK★【オナラなんて恥ずかしくないよ!だって、、、】『オナラパワーだいはっけん』
¥1,980
パク・ビョンジュ/作 イ・ギョングク/絵 イ・ソラ/訳 40P アノニマ・スタジオ 【みんなは しらないんだ オナラで いろんなことが できるってことを!】 「だれか オナラした?」 みんなが ぼくを みている・・・ 恥ずかしくても涙が出るのを我慢出来ても、なんでオナラは我慢出来ないのでしょう?食事中にオナラしたら?エレベーターでオナラしたら?みんなに迷惑をかけてしまいます。 しかし、オナラは色んなことが出来るのです。 オナラの力で速く走れる!オナラの楽しいリズムでダンスも踊れる!オナラの匂いで蚊をやっつけられる!etc...。 思いっきり明るくカラフルでポップに絵が描かれていることにより、オナラをネガティブに捉えるのではなく、むしろポジティブに、そして人間の摂理として受け止めることが出来ます。 【丈太郎のひとりごと】 こんなに「オナラ」という言葉を書くことは、これから先もにことでしょう。オナラで思い出すのは、小学生の時に教室でオナラの匂いがすると、誰よりも早く「クセっ!誰かオナラした!と鼻を摘みながら必ず言う男子がいました。 しかし、クラスメイトはみんな知っているのです。オナラをした犯人はその男子だってことを。なので、みんなはそんなことに慣れてしまって誰も何も言いませんでした。 おそらくその男子にとってはオナラは、とても恥じるべき行為で「自分ではない!」という嘘でも潔白を示したかったのでしょう。今思い出しても可笑しくて笑ってしまいます。 そう、オナラが出るのは仕方ないことです。相田みつを的な言い方をすれば「だって人間だもの」 今作はオナラの色がとにかくカラフル!そうポジティブな気分にどんどんなっていくのです!オナラのリズムでダンスを踊るページなんかは最高!そして、オナラがスピリチュアルな世界の果てまで連れて行ってくれます。 最近の韓国人作家さんの作品は、とても良い作品がたくさん出ていますね!韓流ドラマから日本で「韓流ブーム」が始まり、今ではK -POPなどのアイドルグループが日本で大ブレイクし、東京の大久保辺りは「ここは韓国か!」と言わんばかりの立派なコリアンタウンにまで成長しています。 しかし忘れてはいけないのは、日本で一番最初に韓国人アーティストを広めたのは、「ポンチャック・テクノ」の第一人者のイ・パクサを、自分たちの武道館公演の前座として起用し、コラボレーションアルバムまでリリースした電気グルーヴであり、現在の「韓流ブームの源」として、その功績はもっと評価されてもおかしくないと思います。 おそらくこれからもアジア圏の素晴らしいアーティストたちが、どんどん誕生してくることでしょう!現に今も台湾やタイなどのアートシーンなども注目されています。 話が逸れましたが、これだけ「オナラ」って書くと、もう恥ずかしくはないですよ!これを書いてる時も何回かオナラしましたし、オナラがポップな言葉の響きに聞こえてきました。 さぁ、みなさんも我慢せずにオナラパワーを炸裂させてください!ただし、最低限のエチケットは守りましょうね!
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【前作を超える面白さ!】★シリーズ第二弾★『おでかけだ! あかちゃんレスキュー』
¥1,650
中垣 ゆたか/作 32P ほるぷ出版 【今回はナント!特殊部隊までが登場!】 ファン ファン ファン ファン! ほんぶにサイレンがなりひびきました。 いそいでしゅつどうです。 ベビーカーでおでかけのあかちゃんに、きんきゅうじたいはっせい!? あかちゃんレスキューのでばんです! −−赤ちゃんのいるところに、赤ちゃんレスキューあり。どんなことにも対処する、小さいけれど頼もしいレスキューたちが大活躍! ユーモアたっぷりのすみずみまで楽しい絵本。 (出版社の紹介文から引用) 【丈太郎のひとりごと】 シリーズ第一弾となる前作『しゅつどう! あかちゃんレスキュー』(ほるぷ出版)も面白かったですが、今作はダイナミックな迫力で前作を上回るダイナミックさで、より面白くて楽しい絵本となりました。 中垣ゆたかさんと言えば、画面ギッシリに細部に至るまで緻密に描かれて絵が特徴的であり「持ち味」でもありますが、今回はその「持ち味」も活かしながら登場人物が大きく描かれているため、その振り幅が絶妙なバランスでとても見やすいメリハリの効いた絵となっています。 また、敢えて着色してない白い箇所が良いアクセントとなり、今までの作者の画風に新しい風を吹かせています。 そのためハラハラドキドキのジェットコースターに乗っているような感覚で「次はどうなるんだろう?」とワクワクしながらページをめくる楽しみがあります。 しかも、今作では前作では登場しなかった特殊機動部隊「A・R・T・K」(何の略かは読んでからのお楽しみ!)が最新型の車両で登場! 最後までノンストップで駆け抜けるスピード感溢れる今作。これを読むと次が読みたくなる! つまりは「あかちゃんレスキュー」シリーズを待望する声がたくさん出てきそうです。既に僕はシリーズの次作が出るのを楽しみにしています! 「中垣ゆたか、遂にブレイクか⁉︎」 ブレイク前に読んでおきましょう!後から「ブレイク前から知ってたけどね!」なんて自慢が出来るはず。
