





【丈太郎が今注目する画家が絵を描いた自由な絵本】『てんさいを そだてる 20の しつもん』
¥1,650 税込
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マック・バーネット/作 クリスチャン・ロビンソン/絵 いしだみき/訳 38P マイクロマガジン社
【答えより大切なものは、そこに辿り着くまでの過程なのです!】
「この寝ているおじさんの頭をゴツンとしたのは誰?」
「この牛さんはどうやって風車の上にのぼった?」
「このなかに銀行強盗をした人がいます。誰だと思う?」
などなど、想像力を掻き立てる質問が目白押し。
正解はひとつではありません。
でたらめでもOK!
自由に考えて、君だけの正解を答えてみよう!
英国で大絶賛!
遊びながらお子さんの無限の可能性を引き出す、おしゃれでかわいい質問絵本。
(出版社より引用)
【丈太郎のひとりごと】
この絵本は、絵を描いているクリスチャン・ロビンソンという画家を調べていたら、たまたま出合った絵本です。僕が「あっ、いい絵だなぁ!」と思う絵本を見つけて、誰が描いたか調べると彼の絵だったという絵本がたくさんメルヘンハウスに集まってきました。
『きみはたいせつ』(BL出版) https://shop.meruhenhouse.com/items/85206107
『ちっちゃな サリーは みていたよ ひとりでも ゆうきを だせたなら』(岩崎書店) https://shop.meruhenhouse.com/items/84568458
『おばあちゃんと バスにのって』(すずき出版) https://shop.meruhenhouse.com/items/84533961
『いつか きっと』(あすなろ書房) https://shop.meruhenhouse.com/items/84136655
などが、彼が絵や文章を手がけた絵本です。コラージュ的要素が強く、切り絵が多用されていて色使いもとても鮮やかで、本当に素晴らしい画家(アーティスト)であると思います。
そして、どのお話もポジティブであり希望を見出す絵本ばかりなのです。僕は今、虜になっているアーティストは何人かいますが、彼もそのうちの1人です。
この絵本には「答え」、「正解」というものが存在しません。ただの問いかけだけがされています。クリスチャン・ロビンソンが描いた絵から、その問いかけに答えや正解を見出そうとする絵本です。
つまりは「結果」を重視している訳ではなく、答えや正解を見出そうとする過程を楽しむ絵本なのです。今、私たちは大きな岐路に立たされていると思います。それは「結果主義」、「効率化」、「時短(タイパ)」を最重要し、それらを人間の能力ではなく「AI」に託していることです。
「AI」は、過程などを踏むことなく正しい「結果」を、あっという間に提示します。それはとても便利なことですが、とても危険なことでもあると思います。何故なら「人間が考えることをしなくてよくなる」からです。
人間が思考を巡らせなくなったら、一体「感情」は何処へ行ってしまうのでしょう?これからの子どもたちへの教育も、「AI」をどのように効率良く活用するか?そのプロンプト(キーワード)を学ぶことになり、本質的な「学び」ではなく「テクニック」を習得するようになっていくかもしれません。
それが本当に「人間の進化」と言えるのでしょうか?このようなことを考えると僕はとても未来に不安を感じます。これから先、僕ら人間はアナログとデジタルの棲み分け、境界線をしっかり引かなければ「感情」を失っていくことになるでしょう。
例えば、ラブレターを書くにしても、自分の気持ちをどのように伝えれば良いのか?そんなことに悩むことなく、考えることと言えば、どれだけ優秀なラブレターを書けるか?「AI」にどんなプロンプト(キーワード)を入れれば良いのか?ということになります。
「本当にそれで良いの?」
僕はそんなことを最近よく考えます。そのためにも今作のような「無駄な時間」がメインの絵本が重要なのです。
子どもと一緒にこの絵本を開いて、自分を自由に解放してあらゆる想像を巡らしてみましょう!そこから出た「答え」は全部「正解」です!そして、唯一「AI」には出来ないことなのです。それこそが「個性」です。
さぁ、デタラメな旅へ出発しましょう!
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