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『本がきらい 本がすき』

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マリアホ・イルストゥラホ /作 小川紗良/訳 40P アノニマスタジオ

【本の向こう側に行ってみたら、そこにはとても楽しい冒険が!】

明日から待ちに待った夏休みが始まります。女の子はテストや嫌なこともしなくて良いし、好き勝手に出来ることにワクワクしています。

「もう 本をよまなくたって いいんだ」

しかし、先生から楽しい夏休みに本を読むのを忘れないようにと言われてしまいます。
女の子のテンションは急降下しますが、仕方ないので図書館に行くことにしました。しかし、たくさんの本があり過ぎて、どれを選べば良いかわかりません。

そんな時にお母さんから1冊の本を勧められて借りることにしましたが、あまり読む気になりませんが、仕方なく読んでみることにしました。

本の始まり方は悪くないようです。そして、しばらく読む続けていくと、、、。

「うわあ!なに これ⁈」

目の前には鮮やかな草木が生い茂っている森のようです。しかも女の子の着ている服も変わり、キツネと出会い言われるがままにキツネに連れて行かれてしまい、そこに待っていたのは壮大な冒険物語です。

海賊たちと戦ったり、へんてこガエルと踊ったり、魔女たちとお茶会をしたりしていると「ごはんだよー!」って声がかかり現実の世界へ。

それから女の子は急いで食べて、おふろに入って、歯を磨き、本の続きを読むのです。

お話の場面により、セピア調の色で統一されたページもあれば、コマ割りになっていたり、カラフルでダイナミックに描かれていたりするため、とっても軽い気持ちでページを進めるようになっています。

【丈太郎のひとりごと】

僕は生まれながらにして「子どもの本専門店」の息子なので、本に囲まれて生活するのが普通のことでした。そのため、本に対して好きとか嫌いという感情がなく「当たり前に有るもの」でした。

しかし、小学3〜4年生から野球にのめり込むようになり、どんどんと読書から離れていきました。本が嫌いになった訳ではなく「興味がなくなっていった」という感じです。それは暫くの間続きましたが、高校生になってから、また本を手にするようになり今でも本を普通に読んでいます。

生まれた環境と仕事柄から「大の本好き」と思われることが多いのですが、やはり今でも本は「当たり前に有るもの」です。

最近は絵童話や幼年童話がとても面白く、たくさんの心を揺さぶる本にも出合えること、そして、このように皆さんに紹介することが楽しくて仕方ありません。

この本は決して「本を読みなさい」というものではありません。「もしかしたら本って面白いかもよ?」と女の子を様子見て感じることが出来て、本の世界へ導いてくれるのです。

本に限らず最初から大きく扉を開いていて、すぐに自由に楽しむことなどはこの世にはないと思います。僕はずっとエレキベースをいう楽器を手にしてミュージシャンをやっていた時期がありましたが、最初は弦を押さえることもできませんでした。しかし、練習をすれば少しずつでも弾けるようになっていき、自分が好きなアーティストの曲に合わせてベースを弾いたり、どんどん楽しくなっていきました。

そして、それだけでは物足りず、友達とバンドを組んでオリジナル曲を演奏したり、ライブをやったり、時には挫折しかけたりしながら、自分のオリジナルのスタイルが確立されていきました。

本も同じです。面白い本ほど中々重い扉を開けてくれません。最初は意味もわからず暫くは「?」状態で読み続けるのですが、徐々にその扉が開いたり、または突然開いたりもします。
この快感を知ってしまったなら、あとは色々な本を読んでいくだけです。

いつの間にか「読書」の習慣が身についているのです。食わず嫌いではなく「読まず嫌い」な子どもたちにオススメすると良いかも知れません。しかし、そこで気をつけなければならないのは「この本で本好きにさせてやろう!」なんていう大人の勝手な思惑を押し付けてはいけません。

世の中で面白いこと、楽しいことは沢山あります。その中に「読書」というものもあるのです。「こんな楽しい世界もあるんだよ!」と、子どもの視野を広げてあげるように一緒に読んでみてはいかがでしょう?

もちろん、子どもに限ったことではありません。大人にも同じことが言えます。
人生の喜びの一つとして「読書」というのが広がっていけば良いなぁと思います。

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