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ふくながじゅんぺい /作 32P こぐま社
【月にうさぎがいるって、そういうことだったのか!】
夜が終わりになると、まんまるのおつきさまが森の中に静かに着陸します。
「ガチャ」「ウィーン」と音を立てて、おつきさまの入口が開きます。そして、中からうさぎたちが降りて来て、やって来たのは「うさぎかぶしきがいしゃ」と書かれている建物です。
社員はも勿論うさぎたちで、実はつきが空に登るのは彼らの仕事なです。
仕事終わりは楽しいご飯タイムです。飲んで、歌って騒ぎ疲れて、なんと寝坊をしてしまいます。
さて、つきはしっかりと今日も登るのでしょうか?少々不安を抱えながら、、、。
古き良きアメリカンコミックのような色遣いと絵。そして、それを活かすような少しザラついたような紙質。時にコマ割りなったり、見開きいっぱいに描かれていたり緩急のついたページ構成が、読者を飽きさせることなく次のページへ誘導していきます。
【丈太郎のひとりごと】
『へび ながすぎる』(こぐま社)の、まさかの展開に驚いた方も多いことでしょう!今作と比較するとかなりシンプルに、1才半〜2才ぐらいの子どもたちに分かりやすく描かれていたのだと思いました。
そして、今作は『へび ながすぎる』と比較してお話要素の高い、3才ぐらいの子どもからが対象になると思います。
古き良きアメリカンコミックテイストの絵、コマ割り、紙質などが何処か懐かしく安心感を持ってお話を読み進めることが出来るのが特徴です。
月とうさぎは密接な関係性があるのは、皆さんご存知のとおりだと思いますが、それが「うさぎかぶしきがいしゃ」という会社で運営されていたとは驚きです!
株主総会とかあるのだろうか?上場企業なのか?福利厚生とか充実してるのだろうか?
一社会人としては「株式会社」という事もあり、いろいろな憶測をしてしまいます。しかし、子どもにはそんなことは関係せずに楽しめる内容になっていると思います。
それにしても、かなり重要な任務を仕事としている会社の割には「のほほん」と「だらだら」と勢い任せであったり「本当に月をうさぎに任せて大丈夫なの?」と終盤にかけてのユーモア性(心配)があがっていくところが面白い絵本です!
レビュー
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