【10月新刊】★みんなの安全のためにありがとう!★『ならんでみせます!』
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はしもと えつよ/作 32P BL出版
【横断歩道がショックを受けて旅に出る!】
真夜中にひたひたと歩いて来る白い影が横断歩道にやってきました。
「みなさん、おつかれさま。こうたいの じかんでーす」
すると綺麗に並んでいた横断歩道の白い線たちが起き上がります。そう、交代の時間です。仕事を終えた白い線たちは、今日起こった出来事などを話しながら銭湯へ出かけます。仕事の後に仲間と入るお風呂が楽しみなのです。
しかし、横断歩道の仕事は大変ですが、横断歩道を笑顔で渡る子どもたちを見ると嬉しくてたまりません。
突然「たいへんだ!」と横断歩道を渡らない子がいるではありませんか。白い線たちは大騒ぎするも、事故が起こることはありませんでしたが、しっかりと並んでいたのに横断歩道を渡ってくれなかった事に白い線はショックを受けて、ふわふわと宙に浮いたり、自分探しの旅に出ようとする白い線も!
すっかり自信をなくした白い線たちは自分たちが活躍できる場所を探しに行くことにしました。そして、活躍できそうな場所が見つかりました!そこは、、、。
何処かノスタルジックさを感じるような絵のスタイルで、風景がカラフルに描かれている為、白い線たちが目立つようになっているため、幼児さんたちにも分かりやすい内容となっています。
【丈太郎のひとりごと】
今作の狙いは本編終了後に、白い線たちが子どもたちへのメッセージとして「安全な横断歩道の渡り方」のお願いが書いてあります。
僕は本来、このようなルールや教訓を子どもたちに教えるような「教科書的」な絵本はあまり好みませんが、今作に関しては今作に関しては横断歩道である「白い線たち」の心情などが擬人化されて描かれているため、お話として面白いうえで交通安全のことを学べるため、好感が持てます。
横断歩道が交代制で夜勤などがあること、自分たちの仕事のプライドが崩れ去っていくこと、そして本当の自分たちの「仕事」を全うしていく決意などが描かれていて、普段何気なく渡っている横断歩道に愛着が沸いてきます。
結果的には「交通安全」を子どもたちに促す内容ですが、保育園、幼稚園、小学校、児童館などでは、あまり狙いを持つことなく読むことをオススメします!
子どもたちと読んだ後に「みんなわかったかな?道を渡るときは横断歩道を使って、渡る前に右見て、左見て、安全を確認して渡りましょう!わかった人は手をあげて!」、「ハーイ!」なんてやり取りは要りませんよ!
何故なら絵本の世界観が一気に崩れてしまうからです。言いたくなる気持ちをグッと抑えましょう!
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