【丈太郎大好物の絵!】『シャボンだまサーカス』
¥1,430
吉田のばら/作 32P 白泉社
【オーセンティックなストーリーと絵「これぞ絵本!」という風格!しかし、新人作家のデビュー作!】
あおぞらサーカス団が町へやってきました。今度のサーカスでこぐまの坊やが玉乗りでデビューするため、練習を頑張っているのですが、外は雪が降り始めて積もってしまったので、滑って練習ができません。
しかし、こぐまの坊やはシャボンだまが上手く吹けるようになりました。それを見てパパは良いアイディアを思い付きます。大きなシャボンだまを作って、その中でサーカスをすれば、雪が降っても大丈夫!
早速、サーカスの団員たちで大きなシャボンだまを作ろうとしますが、大きなシャボンだまはすぐに割れてしまいます。
その時サーカス団のシェフに名案が浮かびました。さて、その名案で見事に大きなシャボンだまの中でのこぐまの坊やが玉乗りは成功するのでしょうか?
オーセンティックな画風で描かれた絵、そして素直なストーリー展開のため安心してページを進めることが出来る、なんとも優しさに満ちた絵本です。
【丈太郎のひとりごと】
2024年に今作にて第13回MOE創作絵本グランプリを授賞しての、絵本作家デビュー作です。実は今作が発刊される前に、吉田のばらさんがこの絵本を持ってメルヘンハウスに訪ねてきてくれました
その時に今作を見て「僕の大好物の絵本だ!」と思わず嬉しくなって興奮気味に色々とお話をしました。この画風からいって現代に生きている作家さんとは思えませんでした。しかも、まだお若い!
好きな絵本などを聞いて納得。1950年代から1970年代の絵本でよく見かける絵。それは「スキャリーおじさん」の愛称で親しまれたリチャード・スキャリーや、「カロリーヌ」シリーズのピエール・プロブストみたいな「おしゃれでレトロなイラスト」を彷彿させる、それらの作家へのオマージュをとても感じる絵とストーリーであると思います。
キャラクター絵本全盛の昨今の児童書業界ですが、今作のような絵本が発刊されることに、とても希望を持つことが出来てワクワクしちゃいます!もう既に次作が楽しみな作家さんが現れたことが嬉しいすぎる!
「時代は巡る」と言いますが、今作のような1950年代から1970年代のスタイルが、また新しい作家により出てくることを大いに期待しています。
わかりやすく言うと、ミスタードーナツでは「ポンデリング」じゃなく、あくまでも「オールドファッション」なんですよ、この絵本は!
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レビュー
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