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【待望の復刊!】『ポケットのないカンガルー』

¥1,760

エミイ・ペイン/作 H. A. レイ/絵 西内ミナミ(にしうちミナミ)/訳 32P 偕成社

【原作は1944年!良い絵本は世代を超える!】

お母さんカンガルーのケイティの目からは、「ポットン、ポトポト」と涙がこぼれます。何故なら他のカンガルーのお母さんみたいにポケットがなく、小さな坊やのフレディをどこにも連れて行くおなんととができないからです。

そして、ある時のことケイティは他の動物のお母さんたちが、子どもをどうやって運んでいるのか?それをヒントになるのではないかと色々な動物たちに聞いてまわります。

ワニ、猿、ライオン、鳥などに聞いてみるもヒントになるものはありませんでした。そこで、物知りなフクロウを訪ねて相談したところ「町に行けばポケットが買えるのでは?」との名案が!

そして、ケイティはフレディを連れて町へと向かい、そこで遂に見つけたのです!ポケットを!

1944年に描かれた絵は、今の時代に於いても何の遜色もなく、優しい色彩で読者の心を温かくすることでしょう。

【丈太郎のひとりごと】

今作が復刊することを知り、僕は飛び上がるように喜びました!だって、絵を描いているのは、「ひとまねこざる」シリーズを描いているH. A. レイが絵を担当している絵本だからです。

タイトルから「ポケットがない」という、他のカンガルーと比べて見れば「障がい」に関する絵本と思われるでしょう。確かにそれは事実ではあります。

しかし、今作はそれは哀れむどころか、ユーモアでハッピーな気持ちに変えてしまうストーリー。そして、イキイキとしたH. A. レイが手がけた絵により「障がいの絵本」ではなく「何事にもポジティブに前向きに生きていく力絵本」であると僕は思います。

「主体性」、「多様性」など言葉の響きは良いものの、現代社会に於いて本当にそのような理解がされているのか?そんな疑問は既に82年前に、日本では1970年に絵童話として、1994年に絵本として刊行され、今年になり待望の復刊!

「子ども」という読者のことをしっかりと考え創作された今作が、これからずっと愛され続けられますように!

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