『ともだちのいす』

内田 麟太郎/作　おくはら ゆめ/絵　32P　くもん出版

【友情が芽生える時、そこには綺麗な景色が広がる】

こぶたのトンちゃんは、友達が欲しいため、「ともだちのいす」を作り友達を待っているが、やってきたのはトンちゃんを食べる目的のとらのトラキチ。

お腹が空いているトラキチは巧みにトンちゃんに近寄り、ついにトンちゃん襲いかかろうとした時、トンちゃんの悲鳴とともに発した一言がキッカケで、友情関係が芽生え、最後には友達になる。

普遍的なお話、ダイナミックな筆使いながらも繊細さも感じる絵で「友情」を描いています。

【丈太郎のひとりごと】
この絵本を大人の人間関係に当てはめてみても、同じようなことがあり得ます。
特にお金が絡んでくるビジネスになると、一層このような弱肉強食な関係になってくるのが現代社会です。

最近、多様性、調和と言う言葉を多く耳にしますが、僕にとっては何も感じない虚空なものでした。それは舞台があまりにも大き過ぎて、実感が湧かなかったのか？僕が鈍感であるのか？

もし、僕のような鈍感な人がいるのであれば、この絵本を開いて欲しいです。多様性、調和のカケラぐらいは拾えるかもしれません。