『だいすきな先生へ』

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デボラ・ホプキンソン/作　ナンシー・カーペンター/絵　松川真弓/訳　32P　評論社

【卒業シーズンに読んで欲しい！先生への手紙のお話】

明日の朝から仕事(社会人)になる女性が、小学校の時の先生との出来事を思い出しながら手紙を書くお話です。

先生との思い出は大きいものから小さなものまで沢山あります。先生が覚えているかわからないけど、子ども心には鮮明に覚えているものです。

目線を合わせて優しく話してくれたこと、親身になって近くにいてくれたこと、先生に絵本を読んでもらったことなど、1人で地下室に行って捜してくれたこと、決して優等生ではなかった自分を受け止めてくれた数々の思い出を手紙に記しています。

絵のタッチも素晴らしく、躍動感に溢れ表情や情景が豊かに描かれています。

ずっと過去のことを思い出して手紙を書くのは何故でしょう？きっと明日からの仕事に不安と期待を持つ気持ちを、伝えたかったのだと思います。

クラス替え、卒業シーズンなどで先生が身近にいなくなった時に読みたい絵本です。

【丈太郎のひとりごと】
僕にも大好きな先生(恩師)がいます。特に中学生時代にお世話になった先生は、僕の良いところをしっかりと拾ってくれて接してくれました。あの先生がいなければ今の僕はまた違った人生を歩んでることでしょう。

先生とは高校生になってからも夏休みに中学校へ会いに行ったり交流がありましたが、今では連絡先もわからず、話したいことが沢山あるのに話すことも会うこともできません。

良い先生との出会いは子どもの人生を大きく左右します。この絵本の先生のように子どもの目線に合わせて接してくれる先生に出会えると、子どもたちにとってはかけがえの無い学び(思い出)になると思います。