『もし、世界にわたしがいなかったら』
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ビクター D. O. サントス/作 アンナ・フォルラティ/絵 42P 西村書店
【「わたし」とはなんだろう?「わたし」は皆の日常にいます。】
私は随分昔から生きてきた。何百年も前に生まれた私もいる。私はどこにでもいる。田舎にも、都会にも学校にも家にも。
赤ん坊の時は私のことは知らなかった。そのうち少しずつ分かるようになっていく。しかし、年を取ると私を忘れ始める。私から離れようとする人もいるけど私を頭の中から追い出すことはできない。
最初、私は一人だった。でも今は色々な形になっている。。世界中に何千もの私がいて若い私も老いた私もいる。たくさん私を知っていると、世界の扉を沢山広げることができるし、沢山の扉を開けてとお願いすることもできる。
私はあなたを連れて行ってあげられる。過去へ、現在へ、未来へ。
「わたしが いるから、人が人になる。」
さあ、私とは何のことでしょう?
色彩のトーンを落とした写実的なアーティスティックな絵で、最後まで「わたし」を描き続けています。
【丈太郎のひとりごと】
「わたし」がなければ僕もこのような仕事をすることが出来ないでしょう。皆さんにこの絵本を紹介出来るのは「わたし」が僕の中にあると言うこと。しかし、僕はあまり多くの「わたし」を知らない。
もっと多くの「わたし」を知っていれば、もっと視野が広がったかも知れません。さあ、この絵本の「わたし」とは何でしょう?
ちょっとした哲学のようなものです。しかし、全然難しく考えることはありません。なぜなら「わたし」はいつも皆さんが持っているからです。
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