これから寒くなる季節だからこそ、温かな心持ちでいたい!『ニットやさんのムームー』
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タカハシカオリ/作 40P こぐま社
【旅するニット屋さん、今日もひと肌脱ぎます!】
ムームーさんは、旅するニット屋さん。
いろんな場所を訪れては、そこに住むみんなのリクエストに応じて、ステキなニットを編んでくれます。
秋になって、ある町を訪れたムームーさん。
そこで出会ったのは、病気で飛べなくなってしまった鳥たちでした。
困っている鳥たちのために、ムームーさんはまた、ひと肌脱ぐことになります。
キリンさんにはキリンさんの、鳥たちには鳥たちの、それぞれにぴったりのニットを編んでいく過程。
美しい冬の景色と、毛糸のぬくもり。
ホッと心があたたまるような、静かでやさしい物語です。
絵の色づかいがとてもあたたかく、ふんわりと、困っている動物たちのポーズや表情も素直に描かれているため、その心情がとても読み解きやすく、子どもたちに寄り添うような優しさを感じます。
【丈太郎のひとりごと】
「飛べなくなった鳥のために、ニットを編む」という発想、これは本当に優しいなと思いました。
困っている誰かのために、自分にできることで手を差し伸べる。ムームーさんのこの姿勢は、言葉にすると当たり前に聞こえますが、実際にやろうとすると意外と難しいことなんじゃないかと。
編み物というのは、ほどいて、また編み直すことができる手仕事です。失敗しても、やり直しがきく。この絵本を読んでいると、人との関わり方も、本当はそれくらい柔軟でいいのかもしれないと感じさせられます。
寒くなると弱ってしまう生きものに、あたたかいものを贈る。その行為そのものが、季節への一番のやさしい向き合い方なんじゃないかと、僕は思うのです。
読んだあとは、誰かのために何か編んでみたくなる。それがニットなのか?それとも「思いやりの気持ち」なのか?
不器用な僕はニットは編むことは出来ませんが、誰かを想う気持ちなら編むことが出来そうな予感!これから寒くなっていく時期に「穏やかで、温かな心を編んでみたい!」と思わせてくれる絵本です。
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