『ジャングルの王さま』

工藤ノリコ/作・絵　40P　偕成社

【「ノラネコぐんだん」シリーズで超大人気作家の隠れた名作！】

森の奥深くに立っている古い大きな木のことを、みんなは昔から王さまと呼んでいました。しかし、オランウータンのウータンとコウモリのポコは、ジャングルの木々が少しずつ減っているのに気付きます。

仲間たちもいなくなり、このままでは森がなくなってしまうと思っていたところ、他の星からやって来たであろう生物を見かけ、その生物が木々を抜いていきます。そして、しまいには王さまと呼ばれている木までも手をつけようとするのですが、、、。

可愛いキャラクターが登場するコマ割り漫画で描かれた今作。作者は何度も海外のジャングルに取材に行って創作されました。ただの物語ではなく、私たちの課題である自然破壊の様子を、他の星からやってきたであろう生物に見立てて問題定義がされています。

【丈太郎のひとりごと】
作者の工藤ノリコさんとは仲良くさせてもらっていて、ジャングルの様子などを目の当たりにして今作の創作至った経緯などを聞かせてもらいました。「子どもたちにジャングル(環境)の問題を知って欲しい」という切なる願いを感じます。