『いい一日ってなあに？』

ミーシャ・アーチャー/作　石津 ちひろ/絵　32P　BL出版

【みんなそれぞれの良い日がある！】

この絵本の主人公ダニエルは街を歩いていると、みんなから「いい一日をすごしてね！」と声をかけられます。いい一日ってなあに？　疑問に思うところから、お話は始まります。

家のペンキを塗りたい人、たこ揚げしたい人、シッターさん、バスの運転士さん、ケーキ屋さん、郵便屋さんなど、それぞれの「いい一日」を聞いて、ダニエルは少しずつ理解していきます。

それは特別なことではなく、日常の中に「いい一日」がたくさんあることを。

コラージュなども取り入れた絵は、とても芸術的でありながらも、読み手の気持ちも明るくするようなポップさにあふれていて、読んでいてとても明るい気持ちにしてくれます。

【丈太郎のひとりごと】
読み終わると誰かに会いたくなり、そして、「いい一日を！」と声をかけたくなります。その輪が広がっていけば、きっと素晴らしい世の中となっていくんだろうなぁと思うのです。