『コーギビルの村まつり』

ターシャ・テューダー/作　食野雅子/訳　56P　河出書房新社

【古き良きアメリカの村が舞台の楽しい物語！】

アメリカのニューハンプシャー州の西、バーモンド州の東にあある小さな村「コーギビル」が舞台です。秋の村まつりに向けて動物たちは会議をしたり、競技の練習をしたり大忙しです！

まつりが近づくに連れ、広場ではスタンドや展示場が作られていきす。村中の動物たちが盛り上がってきました。メインテントには色々なものが並び、屋台もメリーゴーランドあります。

ヤギたちのレースはみんなが大興奮で見守りとても賑やかな光景です。そして、パレードが行われて陽が沈んだ頃にはアメリカ国旗の星条旗の花火が上がります。

「こんなすばらしいおまつりは、世界中、どこをさがしてもない、ぜったいにない」と村人たちは家路に着きます。

細部まで描かれた絵がとても素敵で、クラシカルで落ち着いた画風は見どころ満載です。ちょっと長いお話なので、幼年童話ぐらいのボリュームがありますが、とても楽しい雰囲気で読むことができます。

【丈太郎のひとりごと】
「これぞ海外の絵本だよなぁ！」と思うようなクラシカルな絵とお話。古き良き時代1971年に書かれた絵本のようです。こういう風合いの絵本を手に取ると、悪い意味ではないのですが、今の絵本がケバケバしく思えてきます。

よく初代店主・三輪哲が言っていた「良い絵本は心に沈澱していく」という言葉がピッタリです！

皆さんの心にもきっと深く沈澱していくことでしょう！それほど素晴らしい絵本だと興奮が冷めず、早く皆さんに手渡していきたいと思うのです。