『ぼくらのまちにおいでよ』

大桃 洋祐/作　35P　小学館

【素敵なまちへようこそ！】

「いろんな ひとが とおりを あるく ここが ぼくらの くらす まち。」

こんな一文で始まるこの絵本ですが、お花屋さんにはライオンが働いていたり、駅前にはウサギや牛がいたり、郵便屋さんは馬がやっていたり、保育士はハリネズミだったりします。

そう、このまちは人と動物が共存するまちなのです。各所の町並みが綺麗に描かれており、読んでいると気分が晴れるようです。最後までその気分のまま、この絵本の世界観に引きづり込まれていきます。

【丈太郎のひとりごと】
人と動物が共存している町が舞台になっていて、なんだか平和でゆったりとした時間が流れているような感じがします。大袈裟にいうと心が洗われていくような、嫌なこともこの絵本をひらけば忘れてしまうことでしょう。

絵の色彩、描いてあるものの形状がとても素敵で洗練されています。だから、なんとも言えない清々しさを感じるのかもしれません。