『ああ、たいくつだ』

ピーター・スピア/作　松川 真弓/訳　44P　評論社

【子どもたちがやりたい放題！】

退屈している双子の兄弟に、お母さんから外で遊ぶように厳しく言われます。2人は仕方なく外へ出て何かを作ることにします。

しかし、何を作るか？1人がプロペラを見つけました。そして、庭にあるベビーカーの車輪、材木、椅子、釘、ロープ、窓などを集めて飛行機を作ることにしました。

足りない部品があったら庭にあるもので調達し、車のエンジンまでも！そして、とうとう飛行機が完成しました。

エンジンをかけて動き出しました。そして空を飛んだのです！

家ではテレビは映らない、車も動かない、電話もかからない。そのはずです。全部飛行機の部品で使った殻です。庭中も荒れ放題です。

そうこうしているうちに飛行機が着陸し、たくさん怒られました。そして、飛行機で使った部品も元の場所に戻すのでした。そして、部屋に戻って一言。

「あーあ、たいくつだなあ！」

子どもたちが存分に楽しむ姿が、細かく鮮明に描かれていルため、読んでいてもとても痛快な気分で読み進めることができます。

【丈太郎のひとりごと】
家や庭にあるモノだけで飛行機を作っちゃうお話ですが、子どもたちの自由の発想がとてもクリエイティブで面白い絵本です。絵も清々しく気持ちよく読み進める事ができます。

この絵本を読んだ子どもたちもきっと何かを作りたがるはず！そんな時はそっと許してあげてくださいね！