『ありがとう…どういたしまして』

ルイス・スロボドキン/作　わたなべしげお/訳　32P　偕成社

【「どういたしまして」が言いたくて、、、】

ジミーくんはいつもご機嫌で良い子です。いつでも忘れずに「ありがとう」と言えます。
おもちゃをもらったり、料理の手伝いをしたり、郵便を受け取ったりetc、、、色々な時にしっかりと「ありがとう」と言えます。そうするとみんなは決まって「どういたしまして」と返答します。

ある日、ジミー君はつまらなくなりました。「ありがとう」と言わなくなりました。
誰にも「ありがとう」と言いません。それは「どういたしまして。」と言ってみたくなった殻です。

ママは「どういたしまして」の使い方をジミー君に優しく教えます。親切にしてあげれば言われるって言うことを。

そして、ジミー君は「ありがとう」と言われたら「どういたしまして」と言うようになってきます。

全体的にふんわりとした輪郭と色使いで、あいさつの大切さを描いています。

【丈太郎のひとりごと】
息子が照れて挨拶をしない時に「はい、ありがとうとちゃんと言いなさい」とか、ついつい注意してしまいます。しかし、本当はその気持ちがあってうまく言えないだけなのです。

挨拶は大切です。この絵本で出てくる「ありがとう」も「どういたしまして」も言う方も言われた方も嫌な思いはしません。子どもたちがこの絵本を開いて自然に挨拶ができるようになるキッカケになると良いと思います。