『きみの行く道』

ドクター・スース/作　伊藤 比呂美/訳　48P　河出書房新社

【これから新しい道へ進む人へ】

「おめでとう。今日という日は きみのためにある。 外の世界にむかって きみは、いま、出ていこうとしてるんです。」と、こんな一文からこの絵本は始まります。

物語ではなく、どちらかと言うと「指南書」のようなもの。そして「新しい地図」のようにページは進んでいきます。

「きみ」という単語が多用され、語りかけるように書かれた文章。道をよく見極めてもいきたい道は見つからないかもしれない。しかし、足を止めることなく前に進みます。何が起こっても大丈夫。どんどん進んでいくと君自身が変わっていきます。

道が見つかったら、高く舞いがります。みんなを追い越して先頭に立つのです。しかし、良いことばかりではなくスランプになったりもします。そんな時は待つことも大切ですが、待つだけの道は「ちがう。」君のいく道ではないのです。

もう一度高い所にに行ったら大丈夫。迷っても当然です。しかし前に進み続けるのです。そうすると必ず成功します。

パステルカラーを基調に、その時の状況や心情が不思議なサイケデリックな絵で描かれています。

【丈太郎のひとりごと】
これから新しい道を進もうとする人には、とても良い絵本だと思います。僕もこの絵本に何度も助けられています。何かあると読み返したくなるのです。

一筋縄では行かない人生という道をどのように進んでいくか？優しく語りかけられているように思える時と、強く語りかけられているような時に思える時があるので、とても不思議な絵本ですが、「人生の指南書」の一つになることは間違いないでしょう！

これから新しい道へ進もうとしている人へのプレゼントにも最適です！