『かえりみち』

ブリッタ・ テッケントラップ/作　木坂 涼/訳　25P　ひさかたチャイルド

【ゆっくり歩く「かえりみち」で見たものは？】

大きなハリネズミと小さなハリネズミは家に帰るところです。空は夕陽に染まって真っ赤です、
小さなハリネズミは「ねえねえ、ちょっと まって」と言い、お日様が沈んでいくまで見たいと言います。

2人は眺めの良い所に座って、一緒にゆっくり見ました。「さあ、いこうか。おそくなると いけないからね」と大きなハリネズミが言いました。

少しいくとまた小さなハリネズミが「ねえねえ、ちょっと まって」と言い、今度はお月様を一緒に見ます。そして、「さあ、もう いいね そろそろ いかなくちゃ」と大きなハリネズミが言いました。

こうして同じように花の匂いを嗅いだり、フクロウを見たり、月が雲に隠れたりを見たり、、、色々なものをゆっくりと見ながら家路に着きます。

描かれた風景はどのページも綺麗な色合いで、繰り返される一緒にゆっくり時間を共にする2人の情景を美しく描いています。

【丈太郎のひとりごと】
忙しく急足の現代社会でゆっくりとした時間を共有するのは、なかなか難しいものです。
たまには行くりと自然の風景を大事な人と眺める時間が必要ではないかいと思います。

きっと僕らが普段見過ごしている素敵な景色が広がっているはずです。