『わたしのかぞく みんなのかぞく』

サラ・オレアリー/作　チィン・レン/絵　おおつかのりこ/訳　32P　あかね書房

【いろんな家族の形があっていい！】

学校の先生が自分の家族のとっておきの話をするように、クラスのみんなに言いました。しかし、わたしは他の家族と違うから戸惑います。

そして、クラスのみんなが話し始めます。パパとママは小さな時から仲良しだったり、兄弟がたくさんいるけど、みんなお父さんとお母さんが次々に連れてきたり、2人のママがいたり、おじいちゃんとおばあちゃんが沢山いたり、1週間ママと暮らしたら翌週はパパと暮らしたり、みんなそれぞれ違います。

家族の形はパパとママと兄弟がいるだけではありません。みんな色々な事情でみんなそれぞれなのです。それをクラスのみんなで話をしてわかってきたことです。

どんな形であろうとも家族は家族。そんなことを軽いタッチのイラストで明るく楽しく描かれています。

【丈太郎のひとりごと】
日本では夫婦別姓の問題が議論されたり、同性婚の裁判が行われたり、ジェンダー問題があったり、ようやく家族の「多様性」について考えられるようになりました。

この絵本ではそれぞれ家族の形は違うけれども、誰1人くらい話ではなく、むしろ自慢げに家族の話をします。「自分の環境が人と違っていて良いんだ！」ということが、堂々と語られています。

日本でも色々な家族の形が特別ではなく、普通になっていけば良いですね！