『13かいにはきょうりゅうがいる』

ウェイド・ブラッドフォード/作　ケビン・ホークス/絵　青山南/訳　33P　ひさかたチャイルド

【このホテルはどの階も問題だらけ！】

イビキさんが今夜泊まるのは、ナカヨシ・ホテルです。早速ベルボーイに案内されて104号室を案内されて、すぐに寝る準備をしました。ところが、チューチューと言う音が聞こえてきます。ネズミが枕で寝ていたのです。

ベルボーイに連絡して部屋を変えてもらい2階の部屋へ案内されました。うとうとして来た時、「スーッ」と寒くなりました。今度は豚が毛布を全部持っていって寝ているのです！またベルボーイに連絡して3階の部屋に案内されました。そしたら上から「ポタッポタッポタッ」と水が落ちて来ました。どうやら4階の部屋は海のように水でいっぱいだったのです。

こうして、5階、6階は飛ばして、7階、8階、9階、10階、11階まで問題だらけで、とうとう12階まで来ました。ようやくイビキさんがぐっすり眠っていると「ドスンドスンドスン！・・・」と音がします。

痺れを切らしたイビキさんは13階の部屋にするようにベルボーイに言いますが、「いけません、おやめください！」とベルボーイが言いました。しかし、イビキさんはそんなことを聞かずに13階へ行きました。そうすると大きなベッドがあり今度は安心して寝れると思いきや、、、、。

各階に生き物が既に泊まっているおかしな光景を、ポップな線画でユーモアたっぷりに描かれています。

【丈太郎のひとりごと】
繰り返される各階のアクシデントが面白く、絵も「これぞ海外作家」と言わんばかりのポップかつユーモアのある絵で楽しめます。

こんなホテルがあったらどうしよう？ちょっと泊まることは出来なさそうですね！