『わたしのおにんぎょうさん』

出久根 育/作　32P　偕成社

【プレゼントするはずの人形が！】

お母さんが明日のエマちゃんの誕生会のプレゼントに人形を作ってくれました。人形を包み紙に包み、わたしは出かけました。少し歩くと包み紙がカサカサ動いた気がしました。そして「ねえ」と中から声がしました。

わたしは人形が喋ったことに驚きましたが、人形は包み紙が窮屈なのでもっと開けるように言いました。そして、包み紙から飛び出したのです。おてんばな人形は公園で遊び出しました。

しばらくして犬に人形の髪を引っ張られ、人形は涙を流しました。涙が人形に滲みどろんこになってしまいました。エマちゃんの誕生会へ行くため人形は包み紙に戻りました。

エマちゃんの誕生会が始まり、人形の入った包み紙を渡してエマちゃんが開けたのですが、、、。

美しく繊細な絵が、わたしと人形の友情を優しく描いています。

【丈太郎のひとりごと】
僕は子供の頃、人形遊びなどしなかったですが妹は遊んでいました。ある日、妹の大事にしていた人形に落書きをして大泣きされて、母にもすごく怒られた記憶があります。この絵本を読んでそんなことを思い出しました。

今考えても、とても酷い兄だった反省しています。