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『こんた、バスでおつかい』
¥1,540
SOLD OUT
田中 友佳子/作 32P 徳間書店 【バスを間違えて乗ったら、、、】 こぎつねのこんたはお母さんに、バスに乗っておばあちゃんの家においなりさんを届けに行くように言われました。赤いバスで5つ目のバス停で降りるように言われ、青いバスには乗らないようにも言われました。 しかし、こんたは間違えて青いバスに乗ってしまいます。バスが走り出すと辺りが薄暗くなって来ました。一つ目のバス停から乗って来たのは、かさのおばけです。こんたはびっくりして叫びそうになりました。2つ目のバス停では、ろくろっくびとゆきおんなが乗って来ました。こうやって3つ目、4つ目のバス停でもおばけが乗ってきます。バスはおばけたちでぎゅうぎゅうです。 5つ目のバス停でようやく降りて一安心し、おばあちゃんの家に行くといつもと様子が違います。しかし、こんたは気づかずに呼びかけました。すると中から、5つの目があるおばあちゃんが出て来ました。こんたは急いで逃げ出しました。 一体どうなっているのでしょう?こんたは無事におばあちゃんの家に着くのでしょうか? 画面いっぱいに描かれたおばけの数々は、どれも迫力がありますがどこか可愛らしくもあります。 【丈太郎のひとりごと】 メルヘンハウスではよくお化けの絵本や妖怪の絵本を探しにくる子どもたちがいます。子どもたちは怖くないのかな?と思いながら紹介するも、普通に読んでいたりして不思議です。 お化けや妖怪の絵本を探している子どもたちにオススメの絵本です。
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『あめのひ』
¥1,760
サム・アッシャー/作 吉上 恭太/訳 32P 徳間書店 【雨の日の素敵な楽しみ方】 朝、目が覚めると雨が降っていましたが外へ行きたいのです。しかし、おじいちゃんは家にいるようにと言うけれど、僕は雨の中で遊びたいのです。 雨粒を口で受けたり、水たまりに飛び込んだり、水たまりに映った自分を覗き込んだりしたいのです。しかし、おじいちゃんは雨が止むまで待つように言います。 雨は中々止みません。何度も窓から外を見ますが、まだ降っています。おじいちゃんは手紙を書いていますが、僕は水に浮かぶ町に行ってみたいと想像するのです。お祭りをやっていて、船の上で太鼓を叩いたり、曲芸をしたりします。そんなことを想像していると、おじいちゃんが言いました。 「よーし、でかけよう。いそがないと、ゆうびんやさんが きちゃうからな!」 しかし、雨は止んでいるのでしょうか?ドアを開けて外を見てみると、、、。 クラシカルな軽やかな絵で、雨を楽しむ気持ちを丁寧に描かれた、ファンタジックなワクワクする絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 僕は基本的に雨の日は好きではありません。外へ出かけるにも傘がいるし、足元は濡れるし、良いことはありません。しかし、この絵本の少年は雨の中での楽しい遊びを想像して、雨を楽しんでいます。 リアルな雨の楽しみ方から徐々に想像の雨の世界へ移り行く少年の気持ちがとてもピュアで、しかもそれをしっかりと受け止めているおじいちゃんも素敵です。今度雨が降ったら、この絵本に描かれているようなことを想像しようと思います。
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『しっぱい なんか こわくない!』
¥1,760
SOLD OUT
アンドレア・ベイティー/作 デイヴィッド・ロバーツ/絵 かとう りつこ/訳 32P 絵本塾出版 【やってみないとわからない!】 世界一のエンジニアになりたい女の子のロージーのお話です。小学校の教室にいる時はたいてい大人しく座っています。しかし、誰もいないところではエンジニアのたまごに変身し、ゴミ箱をあさってメカに必要なお宝探しをします。夜遅くまで作りますが、眠るときはベッドの下に作ったメカを隠します。誰にも見られたくないのです。 もっと小さい頃は隠すことなくおじさんやおばさんに「ホットドッグせいぞうき」や「ふうせんパンツ」などのメカを作ってプレゼントしていました。ところが、動物園の飼育係のおじさんにメカをバカにされてから、エンジニアになりたいという夢も心の中にしまい込んだのです。 ある秋のこと、おおおばさんが遊びにやってきて、若い頃飛行場で働いていて、自分で作った飛行機のこと、ひとつひとつの夢を叶えてきたことを話してくれました。しかし、おおおばさんには叶えていない夢が一つだけあり、空を飛んでみたいと言うのです。 そしてロージーはああでもない、こうでもないとガラクタをいじり続けて「チーズコプター」を作りテスト飛行をしますが、、、。 白の背景をベースに細部まで細かく描かれた絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 僕は尊敬する人に「トライ&エラーを忘れないこと」と教えてもらいました。何事にも挑戦して失敗したら何がいけなかったか検証して、またトライしてと繰り返して成長していくものだと思います。 ロージーもトライ&エラーをしながら、自分の夢を叶えて欲しいものです。人目を気にして中々一歩を踏み出せない子どもや大人にオススメの絵本です。
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『ニコニコハンバーグ』
¥1,650
及川賢治・竹内繭子/作 32P ぶんけい 【ハンバーグを食べたいのに食べられない!】 タケオちゃんの前に大きなハンバーグが運ばれてきました。ジュウジュウ音を立てて美味しそうです。タケオちゃんはふうふうして、熱いハンバーグをさますことにしました。ハンバーグはなかなか冷めません。 何度も「ふうふう」してもハンバーグは「ジュウ、ジュウ、ジュウ」とまだまだ冷めません。しばらくするとハンバーグがニコニコ笑い出しました。そして、さんかくの耳が生えてきて、足が生えて、しっぽが生えて、立派なひげまで生えてきました。ネコネコハンバーグです! ネコネコハンバーグに逃げられないようタケオちゃんは捕まえましたが、今度は立派なトラトラハンバーグになってしまいました。これではタケオちゃんが食べられてしまいます。 一体どうるすれば良いのでしょう?タケオちゃんはハンバーグを食べられるででしょうか? カラフルでポップに描かれた絵は、奇想天外なお話をより明るく楽しい絵本にしています。 【丈太郎のひとりごと】 作家の2人は「100%ORANGE」というユニットでも活動しています。まだ僕が若かった20代の頃(今から20数年前、、、)は、雑誌などで活躍していましたが、今では多くの絵本を書いていいます。 まさか「100%ORANGE」がこんなに絵本を書くなど、当時は全く思いませんでしたが、どれも個性的な絵本ばかりです。他の絵本も要チェックです!
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『こども』
¥1,430
キャサリン・アンホルト&ローレンス・アンホルト/作 内田 莉莎子/訳 25P 徳間書店 【みんなこども!こどもは自由だ!】 おおきいこ、ちいさいこ、げんきなこ、びょうきのこ、、、「こども」と言ってもこどもそれぞれです。 「こどもって?」こどもっておかしい、おふろずき、どろんこずき、、、。 「どんなこがいる?」めがねのこ、インクでスカートよごしたこ、にこにこしているこ、、、。 「こどもってなにをする?」ちらかす、なぐさめあう、らくがきする、わめく、、、。 この他にも「どこにかくれる?」、「ポケットのなかには?」、「どんなものをつくる?」、「こわいものは?」、「いやなこってどんなこ?」、「いいこってどんなこ?」、「こどものみるゆめは?」、「ママとパパはなにしてくれる?」と単元ごとに、こどもの様子がイキイキと描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 こどもって本当に面白いですよね!メルヘンハウスの創業者であり僕の父である三輪哲の言葉で「こどもから学ぶ」という言葉があります。こどもから教わることもたくさんあります。できるだけこども扱いをするのではなく、対等に接していきたいものです。
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『りすのエドモン つきよのパーティー ムック』
¥1,650
アストリッド デボルド/作 マルク ブタヴァン/絵 藤本 いずみ/訳 28P ロクリン社 【勇気を出して一歩踏み出してみたら、、、】 りすのエドモンは、栗の木の真ん中あたりに住んでいます。エドモンは引っ込み思案で出かけることは滅多にありません。家で1日中ジャムを煮たり、冒険物語を読んだりしています。 栗の木の最上階には、みみずくのジョルジュが住んでいます。エドモンと違って一日中外に絵かけては、変装用の衣装を作るためのものならなんでも拾ってきます。 霧の木の1階には、くまのエドアールが住んでいます。新しい季節が来るたびにパーティーを開くので有名です。パーティーのお知らせはみんなにとって特別なものです。パーティーの話題で持ちきりになります。みんながざわめいていると、エドモンはダンスに歌におしゃべり、パーティーって楽しいんだろうなぁと思いますが、引っ込み思案のエドモンはどうしたら良いか分からず、結局はいつも家で一人ぼっちです。 さあ、いよいよパーティーの夜です。エドモンも今夜ばかりはパーティーに行きたいと思いました。でも諦めてパーティーの賑やかな音楽が聞こえるように窓を大きく開けました。とても楽しそうな音楽が聞こえてきますが、エドモンは楽しくありません。急いで窓を閉めて灯りを消したちょうどその時、誰かがドアをノックしました。ジョルジュがジャムのいい匂いにつられてやってきたのです。 ジョルジュは変装をしてパーティーに行こうとエドモンを誘います。そして、エドモンはちょっと勇気を絞ってパーティーに行くことにしました。そしたら、、、。 各ページの背景色が全て蛍光色のような色鮮やかで、細かいところまで丁寧に描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 みんなに言うと「嘘でしょ?」と言われますが、僕も実は引っ込み思案です。なのでエドモンの気持ちもすごくわかります。しかしちょっとだけ勇気を出して出かけていくと、思いもよらない楽しいことや出会いがあったりします。 自分の性格を受け止めながらも、あえて逆のことをやってみると新しい世界が待っていると思い、僕も色々なところへ出かけるようにしています。
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【2歳児さんぐらいにオススメ!】『おさるのれっしゃ』
¥1,540
SOLD OUT
牛窪 良太/作 32P アリス館 【色んな特徴の動物たちが乗っています!】 「つぎの しゅっぱつは おさるの れっしゃ! キップは バナナ! キップは バナナ!」と、おさるの車掌の声がホームに響きます。おさるの列車が出発したら、車掌は切符を集めに客車に向かいます。 一号車のお客の色は、しろ、くろ、しろ、くろ、しろくろの動物たちか切符を集めます。二号車のお客は、つの、つの、つの、つの、つののうえにつのの動物たちの切符を集めます。三号車のお客は、でっかでかのきっつきつの1頭だけですが、切符を集めます。 こうして、四号車、五号車、六号車、七号車、、、と切符を集めていきます。そして、 おさるの れっしゃが駅に到着すると次の列車が発車します。その列車とは、、、。 繰り返しのリズムが気持ち良く、動物の名前を書くのではなく特徴を文で表現しています。絵もリアルに大きく描かれているので、見やすく迫力もあります。 【丈太郎のひとりごと】 車両が一号車から九号車まで繰り返し描かれているため、2歳ぐらいの子どもから楽しめる絵本です。起承転結のあるお話の絵本の一歩手前の絵本と言えるでしょう。 絵がしっかり描かれているため、見やすく、そしてどこか人懐っこさを感じます。
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『あしにょきにょきにょき』
¥1,430
深見 春夫/作 32P 岩崎書店 【足はいったいどこまでまで伸びる!?】 ポコおじさんは毎日美味しいものを食べていました。この世で食べたことのないご馳走はありません。しかし、もっと珍しいものを食べてみたいと思っていた時、男の人がそら豆を売りに来ました。ポコおじさんは、そら豆など珍しくないと思いましたが、カバンの中に入っているそら豆を見てビックリ!とても大きなそら豆です。 ポコおじさんは早速そら豆を食べました。こんなに美味しいそら豆は初めてです。しかし、そら豆をペロリと食べたら、なんとポコおじさんの左足がにょきにょき伸び出したのです。足は家を飛び出してどんどん伸びていきます。 林を抜けて、橋を渡って、とうとう街へ伸びて来ました。街の人たちは怒って市長さんのところへ押しかけて、なんとか足を止めるように言いましたが、市長さんもどうすることもできません。街の人たちは足を綱引きのように大勢で引っ張っていますが、止まりません。しかし、そこに1人の女の子がやってきて、、、。 奇想天外なお話をクラシカルなちょっと懐かしい感じの絵で描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 1980年に発刊された絵本です。40年以上経ってもいまだに読み継がれています。ものすごく人気があるとかではないですが、しっかりと子どもたちの手に渡っている絵本です。絵が色合いなどノスタルジックで落ち着いた雰囲気もあり、アジのある絵本です。 おはなし会などでも子どもたちが喜ぶ絵本です。
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『まちがいまちに ようこそ』
¥1,540
斉藤 倫 うきまる/作 及川 賢治/絵 32P 小峰書店 【あれ?その言い方合ってるの?】 とても良い天気の日、いよいよ今日は引っ越しの日です。これから住む街は「まちがい まち」と言うらしいです。「まちがいまちにようこそ」という看板をくぐりました。 入ってすぐ「あな」畑で綺麗な「あな」を育てています。街の人は忙しそうに「へいたい」電話んをかけています。おしゃれな「ほたる」もあります。車は住宅街に入っていきます。立派な「えんぴつ」の塔がある家もあります。 次の日は早起きして街の探検です。駅では駅員さんが「けーき」や「すきっぷ」を確認しています。バスに乗り「りす」に座ったら、とてもふかふかです。商店街には美味しそうな手打ち「そふぁ」や回転「ぶし」もあります。 こんな風にして、私たちが普段使っている言葉とは異なるものばかりの街なのです。 海外作家のような洒落た絵で、おかしな街の風景をポップに描いています。 【丈太郎のひとりごと】 「常識」とか「普通」とかなんでしょう?一度それを外してみると楽しい世界が広がります。日常であり得ないことが、さもかも当たり前のように描かれていると、どんどん慣れていく不思議な絵本です。 「そんなはずないよ〜!これは〇〇が本当だよ!」なんて絵本にツッコミを入れる子どももいることでしょう。
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『いろ・いろ 色覚と進化のひみつ』(講談社の動く図鑑MOVEの科学えほん)
¥2,145
SOLD OUT
川端 裕人/作 中垣 ゆたか/絵 40P 講談社 【みんな色の見え方が違う!】 今日はとても良い天気です。子どもたちが外で絵を描いています。ある子の絵を見てみるとリンゴの木を書いているのですが、リンゴの色が茶色、葉の色が薄茶色、木の幹は緑になっています。普通に考えるとおかしいですよね? しかし、全然おかしいことではないのです。何故ならこの子は「進化型」と言える人だからです。この子にとっては自然のことです。「進化型」とは他の人とは違う見え方を身につけているのです。 年齢によっても見え方が違うし、変わって来ます。「進化型」は恐竜時代からありました。人の祖先は恐竜がまだ生きていた頃、身を守るため夜に活動していたので、暗いところでもよく見える目を持っていたようです。恐竜時代が終わり、昼間に行動するようになると、今の色の見え方になって来たのです。 現在は「進化型」の人でも見やすいように色々なマークやモノが配色されています。 色の見え方の違いの歴史や仕組みをポップでカラフルに描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 大勢の人と比較して少数派だと偏見の目で見られたりしますが、この絵本に書かれているように「進化型」という捉え方をすれば、それは立派な個性となります。その個性を尊重すること、受け入れることが大切だと思います。
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『ごぼうせんせいのいそがしいいちにち』
¥1,430
植垣歩子/作 32P 佼成出版社 【ごぼう先生の優しさが伝わってきます】 ごぼうクリニックはいつも患者さんでいっぱいです。先生の親切な診察が大人気で、待合室にもたくさん野菜たちがいます。 すっかりしおれたこまつなさんがやってきました。昨日バトミントンをしていたら力が出なくなったようで、元気がありません。ごぼう先生は水が足りないので、看護婦のしいたけさんに水風呂にこまつなさんを入れるように指示をします。 今度はレタスさんが頭がかゆいと診察を受けます。アブラムシが沢山ついているようです。薬を出すので薬局に行くように言いました。ごぼう先生はいつだって落ち着いています。 お昼からは赤ちゃんの健康診断です。元気な赤ちゃんたちに、ごぼう先生はいつでも笑顔です。 こうやって、ごぼう先生が診察をしていると「う〜う〜う〜!」と救急車でじゃがいもさんが運ばれて来ました。幸いじゃがいもさんは軽傷でしたが、少しだけ入院することになりました。 仕事が終わって家に帰ってホッとしてうとうとして眠ってしまいました。顔を洗ってさっぱりしようとしたその時、鏡を見ると黄色いブツブツがあります。「なんだこれは?!なんの びょうきだ?と先生が考えていると、、、。 待合室、診察室、薬局など、この絵本では細かいところまで描かれているので、何度見ても楽しめます。 【丈太郎のひとりごと】 病院に行くのはいまだに緊張しますが、ごぼう先生のような人柄なら安心して病院に行けますね!この絵本を読むと病院嫌いな子などと読むと病院への恐怖心がなくなるかもしれません。 それにしてもこの絵本に出てくる野菜たちは、みんな良い笑顔をしています。この絵本を読むとなんだか優しく穏やかな気持ちになるのです。それはおそらくごぼう先生の優しさが伝わってくるからでしょう。
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『いっぺん やって みたかってん』
¥1,430
SOLD OUT
はっとり ひろき/作 32P 講談社 【公園の遊具たちが遊びだす!】 今日は雨降りなので、公園には誰もいません。そこで、砂場からすなくんが出てきて、ブランコに遊ばせてと頼みます。すなくんはブランコで遊べて大喜びです。そこへすべりだいくんもブランコで遊びたいとやってきました。ものすごい勢いでブランコで楽しんで大喜びです。 すなくんは今度はすべりだいに遊ばせてくれるように頼みます。楽しかったのでぶらんこくんも誘ってみます。ぶらんこ君も気持ち良さそうに滑ります。次は砂場ですべりだいくんとぶらんこ君が遊びますが、公園で隠れんぼをすることにしました。 こんな風に誰もいない公園では、遊具たちが楽しく遊びます。しかし、そこに雨が上がって子どもたちがやってきて、、、。 リアルな描写で関西弁でお話が進んでいることもあり、テンポ良くユーモアいっぱいに描かれている絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 いつも遊ばれる側の遊具たちも、たまには遊びたいものなんですね。そんな発想がユーモアで面白い絵本です。遊具たちがイキイキして思いっきり楽しんでいる姿は、見ていても爽快な気分になります。 おはなし会などでも子どもたちと一緒に楽しめると思います。
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『おおぐいタローいっちょくせん』
¥1,320
SOLD OUT
マスダ カルシ/作 32P 白泉社 【とにかく食べて食べて食べまくる!】 誰かがこっちに向かって走ってきます。この子どもの名前はタロー君です。とにかく食べまくります!食パンの壁に向かって走ってきますが止まる気配はありません。「このまま どーする。」 「つっこんだー!!」 食べて食べてどんどん食パンに穴が空いていきます。そして、食パンを抜けてもまだ走ります。次はソーセージの綱に向かって走っています。勢いよくジャンプしてソーセージを両手でしっかり掴んで食べています。どんどん短くなって、、、。 「おちたー!!」 と思ったら、とうもろこしの上でした。一粒、二粒、次々と食べていきます。あっという間に一列無くなってしまいました。 こうして、ヨーグルトも飲んで、とうとう動きが止まって、お腹が痛いのかと思ったら、、、。 常に険しい表情で食べ物に体当たりしていく姿がユーモアに描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 子どもの頃から食いしん坊だった僕は、今でもたくさん食べます。なので、タロー君がたくさん食べている姿が羨ましく、自分もやってみたいなぁと思ったりします。 いまだにバイキング(ビッフェ)と聞くと心踊ります!タロー君がバイキングに行ったらどうなるのかな?なんて想像したら、きっとあるもの全部食べてしまうのではないかと思います。
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『きみはたいせつ』
¥1,760
SOLD OUT
クリスチャン・ロビンソン /作 横山 和江/訳 34P BL出版 【必ずひとりではないということ。】 気づかれないほど小さな生き物もいます。波に乗って泳ぐものも、波に乗れないものもいます。先に行くものもあれば後から行くものもあります。 やっかいものと思われる時も、自分ではどうしようもできない時もあります。忙しすぐぎて誰も助けてくれなくても、忘れられているわけではありません。 大変なことが起きて、初めからやり直さなくてはいけなくても、心が爆発しそうになってもきっと誰かが助けてくれます。 色々なことがあっても、決して1人ではありません。そして、どんな君も大切です。 切り絵も多用された絵はシンプルにおおらかに、明るく描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 人間に限らず、生き物の何もかもが1人ではありません。時々孤独を感じたり、関係がうまく行かなくて悩むことがあるでしょう。そんな時にこの絵本を開いて、ゆっくりページを進めてると、なんだかホッと安心します。
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【読み物】『おとうさんがいっぱい』
¥1,650
三田村信行/作 佐々木 マキ/絵 208P 理論社 【5つの摩訶不思議なお話】 この本には5つのお話があります。どのお話もちょっとシリアスでドキッとしたりハッとしたりする結末が待っています。 タイトルにもなっている「おとうさんがいっぱい」は、お父さんがどんどん増えていく、これまた不思議なお話です。同じ名前、声、容姿で3人になったお父さんが、自分が本物だと言い張って争いになります。 しかも、自分のお父さんだけでなく、学校でもみんなのお父さんが増えていることで話題が持ちきりです。トシオは不思議でどうして良いかわからず、全国的にも同じ現象が起こっていると言うのです。そして、結末はと言うと今度はトシオが、、、。 挿絵も不思議さを助長するかのように無機質に描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 本の冒頭に「一度、自分の心の世界の窓から外の世界をのぞいてみたら?」と意味深な一文あります。本の中で冒険してみてはいかがでしょう? 星新一のようなショートショートなお話よりもちょっと長い程度なので、小学中学年から楽しめると思います。
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『えをかくかくかく』
¥1,540
エリック・カール/作 アーサー・ビナード/絵 25P 偕成社 【自分に正直に自由に表現をしていく!】 既成概念に囚われることなく、自分が思った通りに自由に絵を描いて行きます。 青い馬、赤いわに、黄色いうし、ピンクのうさぎ、緑のライオン、オレンジのぞうetc...。 「ぼくは えかきだ じぶんの ほんとうの えを かく かく かく」 この絵本の原題は「The Blue Hors(青い馬)」。作者のエリック・カールが実際に青い馬を描く画家に憧れて絵を描くようになったきっかけの絵が「青い馬」を描く作家だったようです。 エリック・カールには珍しくストレートなでシンプルな表現で力強く描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 エリック・カールといえば『はらぺこあおむし』のイメージがとても強いですが、この絵本はエリック・カールの中でも異色なとてもストレートなメッセージを放っています。自分の思うように描く、それは自分の思うように生きると言うことを意味しているのではないでしょうか? この絵本はエリック・カールの晩年の作品です。自分の原点に戻ってシンプルにストレートに表現したのだと僕は思います。 自分らしさや、やりたいことが何か?悩んでいる人に読んで欲しいと思うと同時に、子どもたちに「こんなに自由でいいんだ!」とメッセージを受け取って欲しいと切に願います。 僕も何かと比較して少し弱気になったりする時に、この絵本を読んで「自分らしくで良いんだ!」と自分を奮い立たせています!
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【丈太郎激推し!】『ねえ、おぼえてる?』
¥1,760
シドニー・スミス/作 原田勝/訳 40P 偕成社 【このことも、いつか思い出にできるかな。】 「ねえ、おぼえてる・・・?」と布団の中で母親が息子に向かって話しかけます。パパと3人で野原に行った時の話です。息子は「うん、おぼえてる。たのしかったよね。」と答えます。 「じゃあ、ぼくのばん。ねえ、おぼえてる・・・?」と母親に話しかけます。僕の誕生日のこと。パパに呼ばれて外へ出たら「ほら、おまえの自転車だよ」ってプレゼントをしてくれた時のことです。母親は「わすれる分けないでしょ。」と答えます。 こんなやりとりが布団の中で続きます。家を出てここへ来るまでのこと、途中で道に迷ったこと、ビルだらけの大きな街を通りやっとここまで辿り着いたこと。色々な思い出が蘇ります。 言葉少なめに情緒深い絵で、思い出とこれからのことが美しく描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 喜び、悲しみ、痛み、絶望などがドッと押し寄せるような中で、希望を見つけていく少年の姿がとても印象的です。様々な思い出が良きものとは限りません。しかし、様々なことがあったからこそ、これからのことに希望を持てるのだと思います。 とにかく多くの子どもたちや大人の方に手に取って欲しい絵本です。そして、込み上げてくる想いを子どもと大人が共有して欲しいと思います。
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『ほうきぼしの まほう』
¥1,650
ジョー・トッド=スタントン/作 つかわ まゆみ/訳 40P 評論社 【自然豊かな家から都会の家へ】 私の家は木々が高く茂り、星を100個数えられます。ほうき星も見たことがあります。パパは毎日学校に迎えにきてくれて、美味しいご馳走を作ったり、素敵なお話を作ったり、朝は家から日の出が見れたり、夜は波の音を聞きながら寝ます。 しかし、パパが新しい仕事を探さなければなくなり、街に引っ越すことになりました。見えるのは灰色の建物と星がたった1つです。パパはいつも仕事ばかりで、ご馳走もお話も作らなくなりました。通りも人混みで何も見えず、新しい学校もうるさく、夜寝る時も何も聞こえません。 ある晩のこと、ほうき星を見ました。地球に落ちて光の木になりました。後を追いかけて空を渡りほうき星に追いついて魔法が始まりました。ところが、、、。 かわいらしいイラストで特に夜のシーンがよく登場しますが、なんとも言えない綺麗な黒で描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 たまに「田舎の生活がしたいなぁ」と自然豊かな地へ憧れることがあります。都会にはなんでもあるけれども、窮屈で息が詰まりそうになる時があります。この絵本の主人公「ナイラ」の気持ちを考えると、とても切なくなりますが、都会の中で自分の居場所を見つけて欲しいものです。
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『したのどうぶつえん』
¥1,320
あき びんご/作 32P くもん出版 【上野動物園の下に動物園がある!】 僕は動物園が大好きです。「どうぶつえんまええき」でバスを降りて階段を登っていけば目の前に動物園があります。しかし、その日は不思議なことに階段は下に降りていました。 どんどん降りて外にでるとビックリ!「したのどうぶつえん」があったのです。面白そうなので行ってみることにしました。すると変わった動物ばかりがいました。しまうし、のこぎりんに色々なぞうやライオン、全て見たことのない動物ばかりでした。 かつてあった「博物館動物園駅」は現在は使われていませんが、国会議事堂のような出入り口は残っているそうです。そんなことから創作された絵本です。 動物たちも伸びやかに分かりやすくユーモアに描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 動物園の下に動物園があるなんて、しかも変わった動物ばかりと言う発想が面白いですね!きっと子どもたちも色々なものを掛け合わせて、新しい動物を作ることでしょう!
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『ピヨピヨ スーパーマーケット』
¥1,430
工藤 ノリコ/作 28P 佼成出版社 【みんなで楽しいお買い物!スーパーマーケットは楽しい!】 「スーパーマーケットで おかいもの きょうは なにを かおうかな?」 ニワトリのお母さんとひよこの5兄弟でスーパーマーケットに行きます。 ひよこたちはちょろちょろ動き回るのでニワトリのお母さんも大変です。 しかも、好きなお菓子や甘いものばかりカゴに詰めてい木、勝手にレジに行くからお母さんが必死で止めました。 さあ、買ってきた材料で美味しい料理を作ります。その間ひよこたちはお風呂に入ります。 さて、お風呂から上がりご飯の時間です!今日のメニューは何かな? シンプルな文章の分だけ、絵が細部に渡るまで緻密に描かれており、何回読み返しても新しい発見があります。 【丈太郎のひとりごと】 「ノラネコぐんだん」シリーズで大人気の工藤ノリコさんですが、他にもこの「ピヨピヨ」シリーズや「ペンギンきょうだい」シリーズなどもあります。 工藤ノリコさんの特徴としては細部に渡るまでで緻密に描かれた絵です。子どもたちが何回読んでも楽しめるようにと考えられています。そして、ユーモアセンスは抜群です!
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『ねずみ3きょうだい おつかいロボだいさくせん』
¥1,320
こすぎ さなえ/作 出口 かずみ/絵 32P 教育画劇 【ねずみ3兄弟大活躍?】 上のお兄さんティムはりんごしぼり機を作っていて、2番目のお兄さんビットはコンピューターでゲームをプログラミングするのに夢中です。末っ子のマックスは食いしん坊で、ティムがリンゴジュースを作ってあげようと思っていたのですが、りんごを全部食べてしまいました。 ティムが誰か代わりにおつかいに行ってくれないか嘆くと、ビットが「おつかいロボ」を作ることになりました。ティムが早速あるくロボットを作り、ビットがプログラミングします。 そして、買い物に行く途中でブッチーたちにロボの邪魔をされないようにもしました。おつかいロボは完成し、りんごケーキを作る材料や買い方をロボに伝えます。ロボは町へと向かって順調に走っていましたが、意地悪なブッチーたちに出会ってしました。しかし、ロボの水鉄砲攻撃でブッチーたちは逃げて行きました。 ようやくロボがお店に着いて買い物をしましたが、ブッチーが帰り道に待ち伏せをしていました。どうなる?おつかいロボ! ユーモアのある絵で3兄弟とおつかいロボの活躍を描いています。 【丈太郎のひとりごと】 コンピューターのプログラミングが出てくるとは、本当に現代的だなぁと思います。しかし、話のあらすじとしては難しいものではなく、幼児さんでも楽しめるぐらいです。3兄弟の個性がそれぞれあって、やっぱり兄は頼もしいものだと思いました。
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『ごきげんなライオン すてきなたからもの』
¥1,430
ルイーズ・ファティオ/作 ロジャー・デュボアザン/絵 今江 祥智 遠藤 育枝/訳 32P BL出版 【本当に素敵なものはなんだろう?】 ある朝のこと、ライオンくんの庭に友達が集まってきました。おしゃべりしたり、ライオンくんによっかかってのんびり暖まったりしています。 リスがライオンくんに遺言状を書いたたらどうか?提案しました。みんなライオンくんのことが好きだし、スターなので遺言状を残すべきだと言うのです。しかし、ライオンくんは遺言状のことがよく分かりません。そこにカラスがやってきて遺言状の説明をします。 ライオンくんは誰に何をあげるべきなのか考えます。ツバメたちが巣を作る小さな家、すみれの花の咲く庭、夜になるとカエルが歌い出す堀、リスやコトリたちがおしゃべりにやってくる木など、友達にあげるものはたくさんありそうです。 友達たちに何をあげるか考えているところにカラスがやってきました。家も庭も堀も木も公園のものでライオンくんのものでないから遺言状には書けないと言うのです。がっかりしているとフランソワくんがやってきて、そんな物より値打ちのあるたからものをライオンさんは持っているのだから、とっても素晴らしい宝物は遺言状に書けると言うのです。 しばらくすると、ライオンくんの庭に友達がたくさんやってきて、秘密の宝物をみんなが必死になって奪うかのように探して行きます。岩の下や堀の中や木など色々と探索をします。ライオンくんはそんな必死になっている友達を岩山のてっぺんで見て悲しくなりました。そして、本当のたからもののことを話し出し、動物たちは、、、。 切り絵を中心に描かれた絵は、動物たちの様子をとてもイキイキと表現しています。 【丈太郎のひとりごと】 遺言状とは何か重い話のように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それをキッカケに本当に大切なものは何か?この絵本はそんなことを描きています。 目に見えるものだけでなく、大切にしていきたいものは何なのか?深く考えさせられる絵本です。
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『おやすみまくら』
¥1,760
斉藤 倫 うきまる/作 牧野 千穂/絵 32P 小学館 【どのまくらも気持ちいい!】 夜、おやすみしたくない「こねんこ」さん。そのわけは今日が終わってしまうからです。そこへ窓からまあるいアヒルが「わたしを まくらに どうでしょう」と入ってきました。ふわふわやわらかいアヒルさんの枕でこねんこはすぐ夢の中です。 次は森の入り口です。歩いていくと大きなキノコが枕にどうぞと言っています。ふくふくいい気持ちでこねんこははすぐ夢の中です。 その後も食パン、入道雲、くらげと続き、ひつじの群れが現れました。みんな自分の方がもこもこだと争っています。その数、「ひつじがにひき さんびき よんひき ごひき・・・・・・」 こねんこの夢の世界をふんわりとした浮遊感のある絵で優しく描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 僕は家の枕でないと良く眠れません。旅行先の枕とかの方が断然気持ち良かったりするのですが、何故か家の枕が一番しっくりきます。 とても幻想的なお話で読んでいると眠くなっていきそうです。寝る前に子どもと一緒に読むと良いかもしれません。
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『こしたんたん』
¥1,540
りとう ようい/作 32P 絵本館 【いつまで続く?「こしたんたん」】 こしたんたんとは、 虎が獲物をねらって身がまえ、鋭く見つめることを意味します。感じで書くと「虎視眈々」となります。 うさぎが水たまりの水を飲んでいます。虎は遠目から「こしたんたん」と狙っています。そこにシカが出てきて水を飲みます。またもや虎は心をウキウキしながら「こしたんたん」しています。 こうやってイノシシ、ウシも出てきて「こしたんたん」としているのですが、虎もヨダレが出てしまうぐらい興奮しています。そして、動物たちがのんびりしているとき、虎は我慢できずジリジリ ウズウズと相手めがけて駆け出して行こうとした時に、、、。 発色良く分かりやすい迫力のある絵で「虎視眈々」という恐ろしさをユーモアに描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 この絵本で「虎視眈々」という言葉を初めて知りました。普段あまり使わない言葉ですが、こうやって言葉を覚えていくのですね。 虎はどんどん増える獲物の数だけ、欲も増えていくのがとてもユーモアがあって面白い絵本です。