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『チャーリーとシャーロットときんいろのカナリア』
¥1,760
チャールズ・キーピング/作 ふしみ みさを/訳 32P ロクリン社 【カナリアが結ぶ2人の友情】 ロンドンのパラダイス通りに住むチャーリーとシャーロットはとても仲良しで、毎日一緒に遊んでいました。2人はよく市場の露店を見に行ってましたが、お気に入りは小鳥屋さんです。色々な小鳥がいる中でも2人のお気に入りは一番上のカゴにいる、いつも美しいさえずりをする金色のカナリアでした。 そんなある日、パラダイス通りに突然工事の人がやってきて古い建物を壊し始めました。真っ先に壊されたのはシャーロットのアパートです。シャーロットはお母さんと新しくできた建物の一番上に引っ越して行きました。お母さんはシャーロットに迷子になるから出かけてはダメと言います。シャーロットはベランダからパラダイス通りを眺めますが、チャーリーの姿は見えなく寂しがっていました。 チャーリーも1人ぼっちで寂しくシャーロットの家がどこにあるのかわからず、金色のカナリアを見ながらシャーロットのことを思い出します。チャーリーは金色のカナリアの買えば寂しく無くなるかもしれないと、色々と働いてお金を作り、金色のカナリアを手に入れました。 ある日のこと、チャーリーが裏庭で鳥かごの掃除をしていました。カナリアを外に出したその時、野良猫が飛びかかってきました。カナリアは驚いて飛び立ってしまいました。チャーリーはカナリアを必死に追いかけて行きました。するとカナリアは、、、 各ページの元になる配色が美しく、とても芸術性の高い絵で描かれており、1ページずつが一つの作品のようにです。 【丈太郎のひとりごと】 1967年に発刊されたこの絵本はとても味わいと芸術性があります。キャラクターものの絵本に慣れている子どもたちには少し読みにくく感じるかもしれませんが、お話の内容も絵も素敵なので、是非とも今の子どもたちにも読んでほしい絵本です。 大人はその優れた絵本というよりも、絵画を一枚一枚楽しめるような絵を是非とも見て欲しいと思います。
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『かわいこちゃん』
¥1,430
高畠 じゅん子/作 24P BL出版 【かわいこちゃんの正体とは?】 はなちゃんとお母さんは犬のクンクンと散歩に出かけました。公園のベンチでひと休みしているとお母さんが言いました。 「かわいいこが いるね」 はなちゃんにはどこにいるかわからなかったので、かわいいこを探すことにしました。すると、クンクンがかわいいこは僕のことだと言いました。すると目の前のチューリップがかわいいこは私たちのことだと言います。するとチョウチョがやってきて、私たちのことだと言います。 その後もはなちゃんは公園でかわいいこを探します。すると、木やカラス、カラスの子どもたちまで自分たちがかわいいこだと言いました。はなちゃんは嬉しくなってお母さんにかわいいこは沢山いることを話しました。 お母さんはかわいいこを沢山見つけられて素敵だと、はなちゃんを褒めてくれましたが、お母さんが見つけたかわいいこを見て欲しいと池を指さし増田。そこには、、、。 のびのびしていて味のある絵が、沢山のかわいいことお母さんの見つけたかわいいこを描いています。 【丈太郎のひとりごと】 「かわいこちゃん」を調べると死語になっていました、、、。もう古い言葉なのですね。僕の年代(40代後半)はギリギリのラインにいるような気がします。 僕の家にもかわいこちゃんはいます、小3の男の子ですけどね。多分、どれだけ大きくなっても僕のかわいこちゃんであることは変わりないと思います。
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『しあわせなときの地図』
¥1,540
フラン・ヌニョ/作 ズザンナ・セレイ/絵 宇野 和美/訳 32P ほるぷ出版 【思い出の場所を線で繋いでみると・・・・・・】 ソエは生まれてからずっとこの町に住んでいましたが、戦争のせいで家族と外国に逃げなければなりませんでした。町を離れる前の晩、ソエは机の上に町の地図を広げて、10年のあいだ楽しかった場所に記しをつけようと思いつきました。 最初に記しをつけたのは、自分の家です。次に学校の校舎、図書館、本屋、公園、映画館、川と記しをつけながら色々楽しかったことを回想します。そして、その記しを赤えんぴつで結んでみようと思いました。 思い出の場所を繋いだらどうなるでしょう?現れた形を見てソエはビックリして涙が込み上げてきました。それは、、、。 透き通った綺麗な水彩画でソエのさまざまな思い出の地が描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 僕には戦争体験がありません。しかし、いまだに世界中の様々地域で戦争は実際に起こっているのです。そして、過去にも戦争はたくさんありました。何故、戦争は起こるのでしょうか? 戦争が起こることで悲しむ人々がたくさん出ることを知りながらも、戦争は絶えることはありません。今一度、平和について考えさせられる絵本です。
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『なぞなぞのみせ』
¥1,000
SOLD OUT
石津ちひろ/作 なかざわくみこ/絵 23P 偕成社 【全部とけるかな?なぞなぞが50個も!】 商店街にある昔懐かしい風景の色々なお店があります。まずは文房具屋さん、その次は洋服屋さん、時計屋さん、洋裁屋さん、八百屋さん、本屋さん、ケーキ屋さん、薬屋さん、花屋さん、そして、お家です。 10ヶ所で5問ずつのなぞなぞが出題してあり、なかなか手強いなぞなぞもあります。古き良き昭和の時代のお店屋さんの店内や家の中が緻密に描かれているため、そこからなぞなぞのヒントを探してみてください。 答えは最後に全て掲載されています。 【丈太郎のひとりごと】 小学生ぐらいになると、ダジャレやしりとりやなぞなぞが好きな子どもが多いですよね。僕はなぞなぞがあまり得意でないのですが、小3になる息子がよくなぞなぞを出してきます。その度に降参して悔しい思いをするのですが、言葉あそびは、言葉を覚える格好の遊びだと思います。
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『あかいふうせん』
¥1,980
山田 和明/作 52P 出版ワークス 【あかいふうせんを追いかけて】 赤い風船を持った女の子がバス停でバスを待っています。次の停留所ではクマさんが待っていました。クマさんに赤い風船のことを自慢していたら飛んで行ってしまいました。バスは赤い風船を追いかけます。 次の停留所ではウサギさんが待っています。ウサギさんに赤い風船を見なかった聞くと、海の方へ飛んでいったとのことでした。海の停留所にはペンギンさんが待っています。赤い風船の見なかったか聞くと、雲と一緒に飛んで行ったとのことでした。 その後もゾウさん、キリンさんに赤い風船を聞くとようやく見つけました。しかし、風船は、、、。 必要最低限に描かれた絵はとても洒落ていて、全体的に明るいタッチなので気持ちよく読むことができます。 【丈太郎のひとりごと】 バスに次々に乗ってくる動物たちと赤い風船を探す旅、なんだか素敵じゃないですか?絵も落ち着いたトーンでシンプルに描かれているのが特徴的です。ラストのシーンではちょっと感動してしまいました。
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『おやすみなさい おつきさま』
¥1,320
マーガレット・ワイズ・ブラウン/作 クレメント・ハード/絵 せた ていじ/訳 36P 評論社 【全てにおやすみ。寝る時に読みたい絵本】 大きな緑の部屋の中に電話が一つ、赤い風船が二つ、絵の額が二つ、人形の家、小ネズミ一匹、くしとブラシ、おかゆがひとわん、うさぎのお婆さんが小さい声で「しずかにおし」と言っています。 おやすみ おへや、おやすみ おつきさま、おやすみ あかりさん、おやすみ あかい風船etc...。全てのものに対して「おやすみ」の言葉がかけられます。それはみんなが健やかに眠れるような願いのようにも聞こえます。 夜の気配がカラーとモノクロページが交互に映し出され、繰り返される「おやすみ」を優しく包み込むこような絵で描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 寝る前の定番の絵本の中の一冊です。色々なものに対して「おやすみ」が繰り返されることによって、子どもたちもその世界観に入って眠りにつき易くなります。 アメリカの歴代大統領のオバマ氏も「人生の最初の一冊」と言われているぐらい、長きに渡り愛されている絵本です。緑を基調としたえも素晴らしく、とてもオシャレな絵本です。
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『パンダのパンやさん』
¥1,430
岡本 よしろう/作 32P 金の星社 【町中にパンをパンダの親子がお届け!】 パンダのパンやさんは早起きをして、食パン、ロールパン、コッペパンを作ります。お店を開くと焼きたてのパンを待っていたお客さんで賑わいます。早めの昼ごはんを食べたら、今度はパンの配達です。今日は子パンダも一緒です。 オートバイに乗ってまず向かったのは、ウサギの和菓子屋さんです。次は犬のお蕎麦やさんです。ライオンの喫茶店には食パンをお届けします。子パンダはクリームソーダをご馳走になって上機嫌です。 その後も虎の中華屋さん、猫のあんみつ屋さん、キツネのお好み焼き屋さんなどに配達にいきます。配達が終わったら家に帰って、お店を閉めてお風呂に入り、晩御飯を食べます。明日はお休みなので、町のみんなと楽しい行事が待っています。もちろん、行事用のパンも持っていきます。 細かいところまで描写され、繰り返される配達の風景を飽きさせることなく、ほのぼのと描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 コメ派かパン派かでいうと僕は断然コメ派でしたが、ここ最近はパンがとても美味しく感じるので、パンが好きになりました。小学校の給食の時、パンだとがっかりしていたぐらいなので嘘のようです。 しかし、最近パンの美味しさに目覚め、パンをよく食べるようになりました。歳をとったせいか?パン以外でも苦手だったものが食べれるようになったりもしているので、味覚というのはとしぎなものです。
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『ふんがふんが』
¥1,540
おおなり 修司/作 丸山 誠司/絵 32P 絵本館 【ゴリラが「ふんが ふんが」と楽しく生活!】 ゴリラがお腹を両手で摘んで、どうやら太ってお腹が出ているみたいです。「ふんが ふんが ふんが ふんが ふんが ふんが」と右手を腰に当てて左手を頭の上に、どうやら体操をしているようです。そして「ふんが ふんが」とランニングに出かけます。 「ふんが?」何かに気づきました。天敵のチーターです。「ふんが ふんが」と急いで走ってその勢いで海に落ちてしまいました。海にはサメがいっぱい!「ふんがー!」と力強く泳いでなんとか陸に登ったと思ったら、陸が動き出しました。なんとタコの頭の上だったのです。タコの足に絡まって、タコからは勢いよく墨を出されて、、、、。 「ふんが」でしか言葉の表現のない中で、ダイナミックさ同時に顔の表情は繊細にしっかりと描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 「ふんが」だけで1さつの絵本ができてしまうのが驚きです。しかし、ちゃんとお話も読み取れます。色々なイントネーションで「ふんが」に色付けすると抑揚も出て楽しく読めそうです。 おはなし会などで子どもたちは喜びそうですが、読み手の技量が試されます!
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『どうだ いかすだろ!』
¥1,540
アンソニー・ブラウン/作 山下 明生/訳 32P あかね書房 【自慢したくてしかたない!】 サムがおもてを歩いていると、ジェレミーがピッカピカの自転車でやってきました。 「どうだ いかすだろ!おまえだって こんなの ほしいだろ」とジェレミーは言いました。そして、そのままジェレミーは両手を離して自転車を運転するのですが、見事にぶつかり自転車は壊れてしまいました。 サムが公園に入っていくと、ジェレミーが新品のサッカーボールで遊んでいます。「どうだ いかすだろ!」とジェレミーはまたサムに自慢しますが、サッカーはどうやらサムの方がジェレミーより上手なようです。 こうやってジェレミーはお菓子や着ぐるみや海賊の衣装などを手に入れると、必ずサムに自慢します。しかし、いつもジェレミーは最後に失敗を犯してしまうのです。それでもジェレミーの自慢は続き、、、。 明るい色で細部まで描かれた絵はクラシカルで、安心して読むことが出来ます。 【丈太郎のひとりごと】 何か新しいものを手に入れると、ちょっといい気分になります。しかし、下手に自慢してはジェレミーのようになってしまいます。自分が嬉しいことも謙虚でいることが大切ですね!
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『オレ じてんしゃ!』
¥1,540
石井 聖岳/作 32P ほるぷ出版 【自転車愛にあふれた絵本!】 自転車のハンドルの中央部分がどうやらリーダーのようです。チェーン、タイヤ、ギア、ペダルなどみんなと力を合わせて走ります。足がペダルにのったら力が伝わってきてペダルが回り、そして、チェーンが動き出します。タイヤもまかせろ!と動き出します。 こうして動き出した自転車ですが、漕いでもらい順調に走り出します。カモが目の前を通ればブレーキをかけて止まります。トンネルがあればライトがつきます。走ってる間も各パーツが色々なことを言っています。 ある時、「ガタガタ ガタン ぷしゅ〜」と音がしました。どうやらパンクしたみたいです。タイヤを外してチューブで穴の空いているところにシールを貼って直りました。さあ、出発です! 「ぐいっ ぐいっ すうー ぐいっ ぐいっ すうー」 味のある絵で自転車の細かいパーツまで描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 自転車通勤の僕としては、自分の自転車に愛着があります。「今日も頑張ってくれよ!」そんなm気持ちで毎日乗っています。坂の多い町に住んでいるので、電動自転車がほしいところですが、、、。 自転車に乗り出したり、興味を持ち出したりしている子どもににオススメです。自転車の各パーツが人格を持っていて、「あーだこーだ」言っているのが楽しいです!
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『ベーコンわすれちゃだめよ!』
¥1,540
パット・ハッチンス/作 わたなべしげお/訳 32P 偕成社 【ベーコンだけは絶対に忘れない!】 僕はママに「うみたて たまご 6こと おちゃに いただく ケーキと なしを ひとやま かってきてね。それから ベーコン わすれちゃ だめよ。」とお使いを頼まれました。 僕はお買い物に行く途中忘れないように頭の中で考えますが、ベーコンを忘れないことにきを取られて、卵が太い大根になったり、ケーキがケープになったり、景色に惑わされてよくわからなくなってきました。 色々と買うもののお店を間違いながら、正しいものを買うお店を通ると思い出します。そして、言われた通りの買い物をして帰るのですが、肝心のベーコンを、、、。 コミカルなお話がクラシカルな絵で描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 僕も歳のせいか(48歳)頭の中だけでは覚えることが出来ず、モヤモヤしながら目的のものを見つけては「そうだっだ!」と思い出します。 この絵本の周りの景色によって惑わされるユーモアがとても面白く、長年に渡り読み継がれているわけがあります。それは普遍的なものであることです。このような絵本を大切に読み継いでいきたいですね!
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『できたよ!』
¥1,650
マルリョケ・ヘンリヒス/作 木坂 涼/訳 32P BL出版 【いろいろと持ってきたいものがあるけれど、、、】 「こうえんに いこうか?いい てんきだし」とパパが言いました。子うさぎはボールを持って行ったり、ピクニックしたり、砂場で遊んだり、キックスケーターで行こうかな?なんて思っていたところ、パパが「そうだよ、だから よういして!」と言いました。 「できたよ!」 と答えるもマフラーや手袋やコートを着た冬の格好です。パパから冬の格好は違うと言われ、海水浴、着ぐるみ、お芝居の衣装に色々着替えて「できたよ!」と言うものの全部違います。 最後にぴったりの格好をして「できたよ!」と言うと、次はおやつの用意です。ジュースを水筒に入れて、りんごを持って、おもちゃをリュックサックにたくさん入れて「できたよ!」と言うものの、パパはそんなにいっぱい持っていけないと言います。それで、ゾウくんのオモチャだけを持って行くことになりますが中々見つかりません。「できたよ!」と言うまでかなり時間がかかりました。 その後も色々あって、、、。さて、こうさぎは出かけることができるのでしょうか? ポップな絵で「できたよ!」という子うさぎの喜びを目一杯描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 子どもって色々なものを持ちたがりますよね?僕の大好きな大好きな絵本『かしこいビル』(ペンギン社)でも主人公のメリーちゃんがおばさんの家に行く時にお気に入りのものをトランクに詰め込むシーンがあります。 ちょっとしたお出かけでも「あれもこれも」となるのが子どもの面白い所ですね!
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『あらまっ!』
¥1,650
ケイト・ラム/作 エイドリアン・ジョンソン/絵 石津 ちひろ/訳 28P 小学館 【おばあちゃんは寝なさいというけれど、、、】 ある日、パトリックはおばあちゃんのところへ1人で泊まりに行きました。辺りが夕焼けで明るくなる頃、おばあちゃんはパトリックになるように言いました。しかし、パトリックは「でも おばあちゃん・・・・・・」と言いました。 「ぼくの ベッドが なんて どこにも ないよ」 おばあちゃんは叫びました「あらまっ!!!?」 おばあちゃんは庭に走りでて、大きな木を切ってきました。そして、立派なベッドを作りました。そして、パトリックにベッドで寝るように言いました。しかし、枕がどこにもありません。 「あらまっ!!!?」とおばあちゃんが叫びました。今度は鶏小屋へ駆けつけて鳥たちの羽をむしりました。そして、パトリックにベッドで寝るように言いました。しかし、毛布がどこにもありません。 「あらまっ!!!?」とおばあちゃんが叫びました。 このように寝るには足りないものばかり。さて、パトリックは寝ることができるのでしょうか? ページごとに背景がカラフルに塗られ、イラストはポップに描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 僕が少年だった頃、よくおばあちゃんの家に泊まりに行きました。ちゃんと布団が敷かれていましたが、その部屋は仏壇のある部屋で、とても怖かった気がします。 おっちょこちょいのおばあちゃんと冷静なパトリックのやり取りが面白く、おばあちゃんの「「あらまっ!!!?」」が繰り返されるので、おはなし会などでも楽しく読めます。
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『アベコベさん』
¥1,540
フランセスカサイモン/作 ケレンラドロー/絵 青山 南/訳 24P 文化出版局 【生活全部がアベコベな家族!】 昔ある所にアベコベさんの家がありました。アベコベさんの家ではいつも起きるのは夜でした。みんなが起きてパジャマに着替えて2階のベッドルームに夕ご飯を食べに行きます。その後は学校の時間です。学校の次は夜の公園に行きます。 そう、やることなすこと全てがアベコベなのです。逆立ちしてテレビを観たり、朝ご飯を食べてから寝たりしています。ある日、アベコベさんが午後に寝ていると隣のプラムさんがやってきて、急用があるので、子どものルーシーの面倒を見て欲しいとお願いに来ました。家族揃ってパジャマでプラムさんの家に行きました。 プラムさんの家に入ってびっくりしました。何もかもめちゃくちゃ(整頓)されているからです。みんなで走り回って綺麗(散らかっている)にしました。 ある時、プラムさんの家に泥棒が入りました。アベコベさん一家のお客様のお出迎えは、泥棒に食べ物を投げたりすることでした。泥棒が怖くなって逃げていき、プラムさんが急いで帰ってきました。泥棒が家に入って行くのを見たとのことでした。しかも、部屋はめちゃくちゃで驚きました。 お母さんは「めちゃくちゃって?」と疑問に思います。 何もかもがアベコベなことが当たり前のユーモアをポップな絵で描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 「部屋を片付けなさい!」なんて子どもを怒ることはないですか?それはアベコベさんに言わせれば整理整頓されていることなのです。考え方が逆になると子どもたちはきっともっと楽しく遊んでばかりいられますね!
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『じめんのしたは マンモスのくに』
¥1,540
まつおか たつひで/作 36P 童心社 【絶滅した生き物たちがたくさんいる世界!】 だいすけが水たまりだと思って長靴で乗ってみると、それは水たまりではなく、地面の下への通路でした。地面の下の国から来たイカルに案内をしてもらいことになりました。 地面の下は洞窟のような通路になっていて、そこを抜けると大草原が広がっています。イカルの友達のマンモスのアムースもいます。2人はアムースの背中に乗ってイカルの暮らしているところへ行くことになりました。 マンモスの群れやバイソンの群れ、ライオン、サーベルタイガーもいます。男の子は自然界の弱肉強食の世界を目の当たりにします。 イカルの暮らしているところに着きました。ナイフは石で出来ていて、イカルのお父さんが作り方を教えてくれてヤリを作りました。そのヤリをサーベルタイガーに投げたりして古代の暮らしを体験します。 家はマンモスの骨と動物の毛皮で出来ています。お母さんのご飯も美味しく食べて、そろそろ帰る時間になりました。今度はイカルがだいすけの住んでいるところに行くことを約束しました。 マンモスのいる古代の世界を緻密な絵で描かれており、何度見ても飽きることなく新しい発見があります。 【丈太郎のひとりごと】 作者のまつおか たつひでさんの『ぼくのロボット大旅行』(福音館書店)は僕が幼い時からずっと好きな絵本で、作者の緻密で細かい絵はこの絵本でも健在です。何度繰り返して読んでも楽しめる絵本です。
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『もぐらバス』
¥1,100
佐藤雅彦、 うちのますみ/作 32P 偕成社 【NHK Eテレの「ピタゴラスイッチ」の制作コンビの絵本!】 町はぽかぽかと春がして今日はいい天気です。犬のいるおじいさんの家では、ほうきで掃除する音が聞こえます。犬は時々地面に向かって吠えるので、おじいさんに叱られます。しかし、犬は地面の下に知られていない町があることを気づいているのです。 なんと誌面の下には家や学校やマーケットや病院、そして道路が走っているのです。ぐねぐね伸びる小さなトンネルを行ったり来たりしているのが「もぐらバス」です。 停留所ではバスを待っているネズミがいます。お昼前のバスはマーケットに行く人で少し混んでいます。バスは順調に運行を続けています。さて、バスが急カーブにさしかかり狭いカーブを曲がり切って運転手がアクセルを踏もうとしたその時です。 「キキキーッ!」もぐらバスが急ブレーキをかけました。運転手のもぐらが慌てて降りてみると、やや!なんと!道路の真ん中にたけのこが顔を出していました。さあ、もぐらバスはどうやってこの先へ進むのでしょう? 地面の下の様子がかわいらしい絵で描かれています。「ピタゴラスイッチ」で見覚えのあるキャラクターも登場します。 【丈太郎のひとりごと】 「ピタゴラスイッチ」は面白いので、子どもと一緒にテレビで観たりしています。このコンビが書く絵本が面白くないはずがありません!しっかりと子どもの心をキャッチするお話の展開などは流石!というしかないです。
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『きょうりゅうオーディション』
¥1,430
SOLD OUT
たしろ ちさと/作 32P 小学館 【その恐竜が選ばれるのか?オーデジション開催!】 劇団ベナートルの新しい劇団員を選ぶ、恐竜オーディションが始まりました。たくさんの恐竜に特技を披露してもらいます。 まずはブラキオサウルスからです。得意なことを聞くと、地上15メートルのたかいたかいができるようです。次は遅れなように急いできたトリケラトプスです。その次にはプラテノドンが来ましたが、そのまま飛んでいってしまいました。 その後も、プシッタコサウルス、パラサウロロフス、ステゴガサウルスは背中の板の色が見事に変わります。ティラノサウルスはおおきなこえで歌います。 そして、運命の時がやってきまた。結果発表です!さてお芝居に出れる恐竜は? リアルに近いイラストで恐竜たちのユーモアな面を楽しく描かれています。また、各恐竜の簡単な説明もついています。 【丈太郎のひとりごと】 恐竜のお芝居なんて、すごい迫力でしょうね!子どもたちは恐竜が大好き!図鑑でもなければ、恐竜がキャラクターになっているえ絵本でもなく、ちょうど中間のような恐竜初心者にもオススメの絵本です。
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『おうち』
¥1,430
なかがわ ひろたか/作 岡本 よしろう/絵 32P 金の星社 【なんで わたしは おうちに かえってくるのだろう?】 「ただいまぁ」と家に帰り、部屋で宿題、お風呂で体を洗って、夕ご飯を食べて、みんなでテレビを見て、暖かいお布団で「おやすみなさーい」。そして、朝「おはよう」、美味しい朝ごはんを食べます。 なんでお家に帰ってくるのだろう? 迷子になった犬が家に戻ってきたニュース、100キロも離れたところからきちんと家に帰る鳩、ミツバチは遠く離れたところで、ミツを集めて間違えずに家に帰ってくる、サケは卵を産むために自分が生まれた川に戻ってくる。 「家」というものが人間や生き物にとって何であるのか?味のある絵で描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 家は当たり前にあると思っていたので、改めて家のことを考えました。そして、同時に家族のことも考えました。家は何のためにあるの?と聞かれたら、色々と答えられますが、これと言った一言では答えられません。 皆さんにとって家とはどんな存在ですか?
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『ぼくのアコーディオン』
¥1,320
かい すみ/作 24P ひかりのくに 【なんでも大活躍のアコーディオン!】 僕のお気に入りのアコーディオンは「ぷー ぷーぷー」と鳴ります。今日はどこへ行くのでしょう? 美味しそうなリンゴが木になっていました。食べたいけど届きません。そしてら「ぷっぷっぷっぷー」とアコーディオンが伸びてリンゴを取ることができました。 道を歩いていると橋が壊れていて渡れません。「どうしよう?」と考えて「ぷっぷっぷっぷー」とアコーディオンを端にかけて渡ることができました。 歩いていると女の子が泣いていました。どうやら犬のプチが穴に落ちてしまったようです。僕はアコーディオンを穴に入れて「ぷっぷっぷっぷー」と助けました。 こうしてアコーディオンは大活躍します。帰りは「ぷっぷっぷー」と鳴らしながら帰ります。 独特な背景デザインが施された可愛い絵でアコーディオンの活躍を描いています。 【丈太郎のひとりごと】 「アコーディオンって弾くだけじゃないんだ!」と、この絵本を読んで納得。お話の世界ですが、アコーディオンの特徴をよく捉えたユーモアのある絵本です。
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『のせてくださいな』
¥1,540
SOLD OUT
みやけ ゆま/作 32P BL出版 【どうしてものりものに乗ってみたい!】 ある日、バス停にクロヒョウがいました。どうにも変わったクロヒョウで「のりものに のってみたい」とバスを待っているのです。 バスがやってきました。「のせてくださいな」と運転手にお願いしたところ、渋々お行儀よく乗せれるなら良いと乗せてくれました。クロヒョウはお行儀良く乗りましたが、鼻がむずむず、髭をヒクヒクし「ぐっぉぉぉぉぉん」と大きなくしゃみが出てしまいました。これにはお客さんも運転手さんもびっくりし、約束を破ったのでバスから降ろされました。 今度はタクシーです。「のせてくださいな」と運転手にお願いしたところ、渋々お行儀よく乗せれるなら良いと乗せてくれました。クロヒョウはお行儀良く乗りましたが、後ろの席がふかふかであまりにも気持ち良いので体をウズウズさせたあとに、ググっと大きく伸びをしました。ところが体を伸ばした拍子に「ガリガリガリガリ」と尖った爪で勢いよくシートを引っ掻いてしまったのです。約束を破ったのでタクシーから降ろされました。 それから、バイクに乗ってもお行儀良く乗れなかったので降ろされました。疲れ切ったクロヒョウのところに三輪車に乗った男の子がやってきました。それで、、、。 明るい色彩で細かく描写された絵はコミカルかつユーモアさを表しています。 【丈太郎のひとりごと】 なんでも向き不向きがあるものです。クロヒョウも決して悪いことをしたわけではないので、どうやらのりものとは相性が合わないみたいです。ところが最後はクロヒョウにはとても嬉しいことが起こります。それは読んでからのお楽しみ!やっぱり子ども純粋です! 絵も大きくダイナミックに描かれているので、おはなし会とかでも子どもたちと一緒に楽しめると思います。
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『ワニはどうしてワニっていうの?』
¥1,430
SOLD OUT
大塚 健太/作 うよ 高山/絵 32P 小学館 【素朴な疑問だけどなんでだろう?】 ワニの親子が散歩しています。子どものワニがお父さんワニに聞きました。 「ぼくたち「ワニ」は どうして「ワニ」って いうの?」 お父さんワニは答えました。獲物を捕まえるときに「ワッ!」と驚かせて、獲物が取れると「ニッ!」って笑うから「ワッ!ニッ!」ということらしいのです。 子どものワニはお父さんワニに聞きました。 「へぇ!じゃあ「ブタ」は どうして「ブタ」っていうの?」 お父さんワニは答えました。「ブッ!」とオナラをしすると、みんなが「ターッ!」って逃げて行くから「ブッ!ターッ!」らしいのです。 こうして、タヌキ、ウマ、バク、ペンギンなどの動物の名前の由来を、お父さんワニは答え子どものワニへ教えていきます。子どものワニはお父さんワニを尊敬し、色々教えてもらったことを友達に教えてあげることにしました。お父さんワニは困ってしまいます。何故なら、、、。 コミカルな擬音語の組み合わせで様々な動物の名前を、優しくも迫力のある絵で描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 僕も1人の息子を持つ親として、威厳を保っていたいと思うことがあります。お父さんワニもきっとそんな気持ちだったのかもしれません。最後のオチにクスッと笑いながらも、僕自身もいい加減に息子に接していないか?ドキッとしてます。
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『ぼうし』
¥1,650
トミー・ウンゲラー/作 田村 隆一 麻生 九美/訳 32P 評論社 【飛んで行った帽子の行方は?】 ぼうしはお金持ちの頭の上で幸せに暮らしていました。ところがある日、オープンカーで飛ばしていた時に、ぼうしは風に吹き飛ばされてしましました。そして、一文無しの退役軍人の頭に着地しました。名前はベニトと言いました。 ぼうしはベニトの手からぴょんと飛び出すと宙返りをして見せました。ベニトはぼうしは生きていると思い、ぼうしにこっちに来るように命令すると頭の上にのりました。 ベニトはお金持ちの旅行者の頭の上にバルコニーから大きな植木鉢が落ちてくるのを見ると、ぼうしはあっという間に植木鉢をキャッチして旅行者を守り、ベニトはお金やら高価なものをもらいました。ベニトはびっくり仰天です。 銅像のてっぺんにいる鳥を捕まえた人には1千万円というポスターが貼ってありました。誰もが捕まえようとしますが届きません。ベニトはぼうしに「つかまえろ!」と命令をしました。ぼうしは空高く飛んで鳥を捕まえ、ベニトは大金を手に入れました。 こんな風にぼうしは大活躍しベニトはウハウハです。ある時、青年将校が若いお母さんのご機嫌を取ろうと話をしながら太い葉巻を吸っていました。ところが、その灰は乳母車の中へ落ちていきました。乳母車は燃えてびっくりしたお母さんが手を離すと長い階段を落ちていきます。 最初からその光景を見ていたベニトは、ぼうしに水で火を消すように命令し、自分は乳母車を止めました。ベニトがホッと胸を撫で下ろしていた時、今度は馬がものすごい勢いで走ってきます。さて、ぼうしと言えば命令されることもなく、、、。 クラシカルな絵で不条理な世の中を皮肉混じりに見事に描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 この絵本を描いたトミー・ウンゲラーは、僕が世界で一番好きな絵本『すてきな三にんぐみ』の作者でもあります。彼の作品はどれも社会に対するアンチテーゼ的な要素をユーモアに包み描かれているように思います。子どもには面白おかしく、大人にはそんなことを考えさせる大好きな作家です。
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『どんめくり』
¥1,540
やぎたみこ/作 22P ブロンズ新社 【231種類のどんぶりの組み合わせが出来る!】 上と下が真ん中でセパレートしていて、どちらも自由にめくることが出来ます。てんぷらどんとかつどんがあ理、下だけめくるとてんぷらラーメンとかつライスに変身! 食べ物だけではなく動物や鬼やサボテンやお侍さんやオバケなど、色々なものを組み合わせて「どんぶり」が完成します。 231種類のどんぶりを作ることができ、ボードブックで紙の材質が硬いため、何度めくっても破れたり傷んだりはほとんどしません(メルヘンハウスの見本は何百回もめくられていますが、とてもキレイです)。 リアルに描かれているので、食べ物とかは本当に美味しそうです。 様々な組み合わせをして自分だけのどんぶりを作ろう! 【丈太郎のひとりごと】 メルヘンハウスでは既に定番となっている大人気絵本です!子どもたちが様々な組み合わせを作って大人に見せたりして楽しんでいます。子どもたちにウケること間違いナシ!
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【1〜2歳児にオススメの「当てっこ」絵本セット】
¥3,058
『へんしん どうぶつ』 三浦太郎/作 ほるぷ出版 『まるまる だーれ?』わかやま しずこ/作 24P 童心社 『かくれているよ』 新井洋行/作 24P 白泉社 【次のページでどうなっているのか?当てっこして楽しもう!】 今回のセットは「当てっこ」に特化した絵本のセットです。子どもだけでなく大人も楽しめます! 『へんしん どうぶつ』は、穴あき仕掛けの絵本です。「かわいい ひよこさん」「へんしん!」で次のページに行くと違う動物になっています。穴からは記号のようなものしか見えなくて、穴の形もページによって異なり、デザイン性も高く、穴に手を入れてもボードブックなので破れる心配もありません。 『まるまる だーれ?』は、丸まっている動物が何か?を当てる絵本です。ページをめくるごとに難易度が増していくため、大人でも当てるのは難しいと思います。優しくクラシカルに描かれた絵は、とても安心感を持って読むことができます。 『かくれているよ』は、動物の後ろ側に何かがかくれているのを当てる絵本です。かくれているのがちょっとだけ見えてヒントになるので、そのヒントを元に当てていく楽しさがあります。画面いっぱいに描かれた絵はシンボルティックでシンプルで子どもが見やすいようになっています。 【丈太郎のひとりごと】 「当てっこ」絵本の良いところは、絵本に参加していくことです。 「次はなんだろうね?」と、読み手と子どものコミュニケーションに最適です! 大人も十分に楽しめる難易度なので、子どもと一緒に「当てっこ」を楽しんでください。