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【本当に怖い!僕はビビりました。】『いただきます。ごちそうさま。』
¥1,650
あさのあつこ/作 加藤休ミ/絵 東 雅夫/編 32P 岩崎書店 【なんでも食べてしまう恐怖の少年!】 「ぼくは、たべるのが だいすきです。なんでも たべます。たべられます。」 このなんでもない一文で始まるお話がまさか恐怖の展開になっていくとは、この時点ではわかりませんでした。 野菜、お肉、お魚、ニンジン、しいたけ、ゴボウ、とんかつ、やきそば、エビフライetc、、、。 「なんでも たべます。たべられます。」 ママはなんでも食べて偉いと褒めてくれます。パパも好き嫌いがないのは良いことだから、もっともっと食べるように促します。パパもママもにこにこです。 ぼくはどんどん食べて大きくなり、大きなぼくに大きな犬が吠えてきました。そして、大きな犬を食べました。 友達がぼくを見て太り過ぎ、風船みたいだと笑います。 「よくも、わらったな。たべちゃうぞ。いただきます。」 そうやって友達を、、、。 何処か薄暗い感じで土着的な迫力のある絵で、恐ろしい様子が迫るように描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 絵本を見てこんなに怖い思いをしたのは本当に久々でした。 「怪談絵本」とあるだけあって本当に怖いです。食べ物も種類も半端なく多く登場します。表紙の絵からして何処か不気味な感じはしましたが、ここままでとは思いませんでした。 この恐怖を上手く表現しているのはクレヨンとクレパスのみで絵を描く加藤休ミさん。今までも多くの美味しそうなものを描いてきましたが、この絵本でも食べ物は美味しそうに描かれていますが、ちょっといつもの美味しそうな絵とは違って見えます。 タイトルだけ見ると、何かほのぼのとしたお話を想像しますが、中を開いて読み進めていくと、、、。是非この恐怖を味わって欲しいものです。絵本でここまで恐怖を感じることはないと思うほどの傑作です!
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『ちきゅうの かいだん』
¥1,650
松岡 たつひで/作 32P 金の星社 【過去の探検に出発!】 あるところにドアがありました。どうやら下へ階段があるようです。怖がる犬のギンタを連れて中に入っていくことにしました。階段を少し降りるとヘッドホンがありガイドをしてくるとのこと。早速ヘッドホンを撞着して、また下へ階段を降ります。 そうすると、まず2万年〜1万年前の動物たちがいました。ガイドからは詳しい説明が流れます。もっと降りていくと100万年〜10万年前、3000万年〜2000万年、7000年前と、時代を遡ってその時に生息していた生き物たちがいます。ヘッドホンからはその都度、解説が流れます。 この秘密のドアはどこまで続いているのでしょう?さあ、過去の世界へ探検に出発です! 細部まで細かく描かれ、ヘッドホンから流れてくるガイドもとても詳しく掲載されているので、生命の図鑑のような絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 僕が幼い頃、この絵本の作者の『ぼくのロボット大旅行』(福音館書店)が大好きでした!本当に何百回と開いたかわからないほどよく読みました。 作者の松岡 たつひでの絵は、細かいところまでハッキリと描写されているのが特徴です。そのため、一度見て終わりということはなく何回も繰り返して見過ごしている細かい場面を再度チェックするのが楽しいです。 階段を降りていくだけに縦開きになっているところも特徴の一つです。 この絵本は地球の歴史上でどの時代にどのような生物が生息していたか、細かく解説されています。図鑑より親しみやすく楽しむことができることでしょう!
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『おとなりの だれかさん』
¥1,760
カーシャ・デニセビッチ/作 44P 評論社 【隣や上や下の部屋は誰が住んでいるんだろう?】 私は引っ越しをして、新しい住所も何も見ないで言えます。 「こいけどおりの 3ちょうめ」 ビルの2階でとうとう自分の部屋がもらえました。でも、よく考えると私の部屋の天井は誰かの床で、私の床は誰かの天井です、もし、壁を突き抜けて手を伸ばせば誰かに触れるかもしれません。その誰かが新しいお隣さんです。 お隣さんは周り中にいて、今一体何をしているのでしょう?私たちに似ているのか?お家にいるのか? そもそもお隣さんはいなくて、建物だ蹴っだりするかもしれません。 「さて きょうは、たしかめに いく ひよ。」 さあ、お隣さんはどんな人が住んでいるのでしょう? 引っ越ししたばかりのワクワク感をモノクロを基調とし随所でカラーが使われている絵は、とてもアーティスティックに描かれており、絵を見るだけでも楽しい絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 僕も小学1年生になるタイミングで家族と引っ越しました。今まで居たところへの寂しい気持ちと、新しい場所への期待感が交互し、特にお隣さんをはじめ近所のことが気になり探検した覚えがあります。 この絵本は言葉少なめに、引っ越し先での生活に期待を大きく持った女の子のお話です。絵がとても素晴らしくモノクロを基調に随所で使われている色が効果的で、アートブックとしても楽しめることでしょう。
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『まだまだ まだまだ』
¥1,320
五味 太郎/作 32P 偕成社 【かけっこはいつまでも続く!】 みんなでかけっこをします。「よーい どん!」の合図でスタート!かけっこは楽しいですが、すぐに終わってしまいます。しかし、ぼくのかけっこはまだまだ終わりません。 町の中、賑やかなところ、ビルの間、町のはずれ、畑の中、牛や羊やアヒルのところ、森の中、まだまだかけっこは続き、様々な風景が描かれています。 とてもシンプルで丁寧語で書かれた言葉、作者の五味太郎の絵とすぐわかるオリジナリティで「五味太郎ワールド全開!」の絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 五味太郎さんの作品はひと目見るだけで、すぐにわかります。それぐらいオリジナリティに溢れています。そして、お話はシンプルなのに、とても奥が深い作品が多いのも特徴です。 この絵本もかけっこの競争が終わっても走り続ける、なんだか人生そのもののような気がします。しかし、そんな重たさもなくカラフルな絵で軽快に描かれているのは流石!としか言いようがありません。 まさに引き算の美学な絵本です。
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『ぼくとどうぶつたちのおんがくかい』
¥1,980
山田 和明/作 40P 出版ワークス 【公園で動物たちと楽しい音楽セッション!】 ある晴れた日、僕はお気に入りのハーモニカを持って公園へ出かけました。公園はとても静かでハーモニカを吹こうとしたら、遠くから何かが聞こえてきました。木の間から覗くとうさぎさんが一人でピアノを弾いていましたが、どこか寂しげだったので、一緒に演奏することになりました。 うさぎさんと演奏するととても優しい音が響き、次にクマさんがギターを持ってやってきました。一緒に演奏したらそれは軽やかな音でした。次にりすさんがバイオリンを持ってやってきました。その音を聴いておさるさんがタンバリンを持ってきました。次はかばさんはコントラバス持ってきてみんなで仲良く演奏しました。 そこへ「しく しく しく・・・」とその音を聴いていた小鳥さんが泣き出しました。理由を聞くと何も楽器ができないので、みんなと一緒に演奏ができなくて悲しいようです。しかし、ことりさんには得意なものがありました。それは、、、。 ページの横幅が少しずつ広くなるしかけ絵本で、絵もやっしくで楽しい演奏会の様子が描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 とにかく絵の雰囲気がとても良く、明るい気持ちでページを進めていくことができます。ページの幅が徐々に広がっていく本の作りの工夫も次のページを開くワクワク感を演出しています。 シンプルなお話ですが、とても優しく平和的なお話で読んでるとなんだか演奏会を聴いているかのような気分になります。 このような丁寧に創られた絵本は大切にしていきたいものです。
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『ガハクとブラシ』
¥1,870
【ご購入時にお客様情報記入ページの「備考欄」に入れて欲しい「お名前」を記載してください!】 fancomi/作 32P 小学館 【果たしてガハクは絵を描けるのか?】 ガハクは絵描きです。愛犬のブラシと毎日絵を描いて暮らしています。その日もいつも通り絵を描くために出かけて、とても良い場所を見つけtので、ガハクは準備を始めました。 すると遠くからキリンとゾウが駆け寄ってきてヘンテコなポーズを取って描いて欲しいと言うのです。今度は土の中からモグラとプレイリードッグが描いてくれと言います。それを見ていた若い木や年老いたりんごの木も続けさまに描くように言いました。 絵のモデルになりたいものが止まりません。双子の入道雲、湖、魚、渡り鳥の大群、、、。みんなガハクに絵を描いて欲しいようです。果たしてこんなにいっぱいのものを書けるのでしょうか? とてもかわいい絵ながらも構図がしっかりと描かれていて、お話もシンプルでとても読みやすい絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 数年前に普通の通常ルートでは入手困難な『SMALL STORY』と言う作者の絵本を手にした依頼、個人的にとてもファンでした!それがようやく通常のルートで仕入れることが出来るようになり、とても嬉しいです! とにかくお話も絵も可愛くて愛おしくなります。描いているのは日本人ですが、絵は海外の絵本のような雰囲気で全体的にとてもオシャレさを感じます。お話もユニークでシンプルながらも面白い絵本になっています。 こうやってこの作者の作品を皆さんに紹介出来るのがとても嬉しいです!読んでいるとなんだかハッピーな気分になるのがこの絵本の魅力です!是非とも皆さんもハッピーな気持ちを楽しんでください。
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『ゆうぐれ』
¥1,760
平岡瞳/作 32P 小学館 【静かにゆったりと「ゆうぐれ」の時間が流れる】 様々な人、生き物や物にとっての「ゆうぐれ」があります。この絵本は静かにゆったりと「ゆうぐれ」の時間が流れ、それぞれに「かえりましょう」とリフレインされる印象的のが印象的です。 ゆうぐれはどこか切なくも、今日も1日無事に終わりを告げるような安心する時間です。そんな時に色々なことに想いを馳せて綺麗なゆうぐれ時を迎えます。 それぞれ楕円で囲まれた絵は、オレンジ色がふんだんに使われてゆうぐれの風景を綺麗に描いています。 【丈太郎のひとりごと】 この絵本を紹介するとき、永井文章で紹介したいとは思いませんでした。出来るだけ短く、読む人の余白を奪いたくないと思いました。絵本のサイズも小さく、いつも使っている僕のリュックサックにいつも入れて置きたいような気持ちになりました。 何が起こるわけでもない。日常のゆうぐれが描かれていますが、何も起こらない日常のゆうぐれを迎えられる喜びに満ちています。
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『ニャンニャンシティマラソン』
¥1,100
谷川晃一/作 32P 教育画劇 【「ニャンニャン」言いながら走る!このシンプルさがたまらなく良い!】 タイトル通り、ネコのマラソン大会のお話です。朝になって出場選手たちが集まってきました。 そして、いよいよスタート!みんな「ニャンニャン」言いながら走ります。 街中や山を走りますが、途中でネズミに出会った選手は、ネズミを追いかけてコースを外れて失格になったり、疲れてリタイヤする選手、犬に襲われケンカになってしまう選手など一筋縄に行かないマラソン大会。果たして選手たちは無事にゴール出来るのでしょうか? 自由にのびのびと描かれた絵は、マラソン大会の楽しさを十分に表現されています。 【丈太郎のひとりごと】 すごくシンプルなストーリーと絵で構成されているこの絵本。しかし、とても面白いのです! 描かれている絵も一見ラフさを感じますが、しっかりとした構図で描かれています。 2008年に発刊されたこの絵本。最近ではあまり見かけないシンプルな構成で楽しい内容。最近の絵本は説明が多過ぎるのではないかと、絵本の原点をも感じます。 これぐらい余白があると子どもたちも楽しめそうです。 ずっと「ニャンニャン」言いながら走っているネコたちの姿がとってもカワイイ!
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【この絵本に出合えて幸せ!】『ともだちのなまえ』
¥1,540
内田 麟太郎/作 はしもとみお/絵 33P 教育画劇 【「ともだち」」を初めて感じる。】 広い広い海の真ん中に、ぽつんとちいさな島がありました。そこには1匹だけイグアナが住んでいて、涼しい木陰でいつものんびりつくろいでいました。島は美味しいものがいっぱいで何一つ不自由はありませんでした。 ある日、「ぱた、ぱた、ぱた。」と羽を痛めたカモメが落ちてきました。イグアナは薬になる葉っぱを揉んであげました。海辺に打ち上げられる魚も運んであげたお陰で、カモメは少しずつ傷が治ってきました。 「イグアナさんは ひとりぼっちなの? カモメはイグアナに聞きますが、ずっと1匹で暮らしていたイグアナには意味が分かりませんでした。カモメは友達はいないのか?寂しくなかったのか?イグアナに聞きますが、やはり意味がわかりません。 カモメは毎日歌ってくれました。遠い国の話もしてくれました。イグアナはとっても幸せでした。そして、カモメの傷もほとんど治ってきました。 渡り鳥のカモメはとうとう飛び立つ時になりました。そして、亀目が飛び立った後、亀は、、、。 言葉少なめのお話に彫刻と絵が融合した風景が美しく描かれており、魅了されてしまいます。 【丈太郎のひとりごと】 とても静かでゆっくりと時間が流れる絵本です。時が止まったかのように、この絵本の世界観に引き込まれていきました。それほど美しい絵本です。日常も楽しいことも悲しいことも、ギュッと凝縮されています。 彫刻と絵が融合した画面は、本当に海にいるかのような思いにしてくれます。最小限の言葉の数々が色々な想いを馳せてくれます。 静かに絵本を楽しみたい時に、おすすめの絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 この絵本を読んだ時、正直泣きそうになりました。それはお話の影響でもあり、絵の美しさの影響でもあるような気がします。今すぐに島に駆けつけたくなりました。そして、イグアナと一緒に木陰で海を眺めたくなりました。 詩人である作者の選び抜かれた言葉で構成された文章は流石とか言いようがありません。 皆さんも静かにこの絵本を楽しんでください。この絵本に出合えたことに幸せを感じることでしょう。
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『ゴムブタボート』
¥1,540
中川 ひろたか/作 日隈 みさき/絵 32P 岩崎書店 【こぶたが飛んで大きくなって、しかもボートにも!】 ある日、こぶたが草の根っこを食べていたら、カラスがこぶたのことを顔もお腹もピンク色でみっともない。空でも飛んで冷やすがいいと、からかいに来ました。こぶたは言われた通り崖を予備のぼり「エイヤッ」と空を飛びました。 初めてでしたが意外とうまく飛べて、こぶたは喜びました。飛んでいくうちにこぶたは大きくなっていき、町は模型のようになるぐらいでした。こぶたが困っていると、またカラスがやってきて、こんな大きな豚なんか見たことない、川にでも行って冷やすがいいと、またこぶたをからかいます。 大きくなったこぶたは、そんなもんかと川に行きました。川には沢山の動物たちが集まっていました。しかし、ピーマンモスやすいか模様のしまうま、ビール頭の麒麟など、みんなどこか変わっています。そして、こぶたはゴムボートさんと呼ばれ、動物たちが次々に乗ってきました。 みんなを乗せたゴムブタボートは川を下っって行きます。さて、ゴムブタボートはどこまでいくのでしょうか? 奇想天外なお話を可愛らしく大きくはっきりした絵で、全体が明るいトーンで描かれており、ページをめくり進めるのが楽しい絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 ユーモアに溢れているこの絵本ですが、どこか気が抜けたような脱力感があり、リラックスして読み進めることができます。 どんどん変わる自分の置かれた状況をそのまま受け入れていくこぶたが、とてものんびりとした良い空気感を出しています。 あまり深く考えることなく、この絵本に身を委ねてみると、きっと良い意味で脱力していくことでしょう!
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『くらくてふかいもりのおく』
¥1,430
デルフィーヌ・ブルネ/作 ふしみ みさを/訳 25P ひさかたチャイルド 【子どもたちが寝る前にママは大変!】 暗くて深い森の奥、いくつもの目がギラリと開いて、ガチガチとキバがぶつかる音がして、遠吠えが闇を切り裂きます。それはオオカミの子どもたち。 そこに現れたのは寝ないのを叱るママが現れました。子どもたちはぎゅっとしてくれない、絵本を読んでくれない、「いたいの いたいの いたいの とんでけ!」をやってくれてない、おやすみの歌を歌っていないとママに文句を言います。 しかし、ママは全部やっていると言いますが、確かにおやすみの歌だけは歌ってなかっらのです。すぐに寝ない子におやすみの歌を歌うママ。果たして、オオカミの子どもたちは寝てくれるのでしょうか? どのページも暗闇が描かれた絵は、怖さを感じることなく、むしろ賑やかで楽しい感じで描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 子どもはなかなか寝付けない時もありますよね。この絵本のオオカミの子どもたちもそうです。子どもたちを寝かしつけるためにママは色々なことをしなくてはならないので大変です。でも、どこか楽しそうで、子どもたちを叱りながらも優しく包み込みます。 騒がしくも、最後には静かな時間が訪れるので、寝る前に読む絵本として。この絵本は良いかもしれません。
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【子どもたちと掛け合いが楽しい!】『DJ YOYO アゲイン』
¥1,540
おおなり 修司/作 飯野 和好/絵 28P 絵本館 【YO!YO!YO!DJ YOYOが再び現る!】 タイトルに「アゲイン」がついているように、前作があるんです!まさか再び登場するとは思っていませんでした。 勉強している時に僕の部屋にDJ YOYOが現れます。せっかく勉強しようとしているのに、 「YOYO あそぼう YO!」と誘ってくるのです。DJ YOYOは陽気で呑気で少しくらいなら大丈夫だと言います。もちろん語尾は全て「YO」がつきます。 僕も言い返す時は「よー」をつけます。DJ YOYOはどうにかして、あの手この手で僕を遊びに誘いますが、僕は断ります。 「YO」、「よー」合戦が繰り返し続き、勉強に全く集中できません。DJ YOYOは自分に不利なことがあると逃げ出します。そして、ようやく僕は勉強することが出来るのです。 一般的にイメージするDJの服装とはかなり異なり、時代錯誤もいいとこの絵がとても面白く土着的に描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 まさか前作『DJ YOYO』の続編が出るとは思いませんでした。僕らがイメージするDJはスタイリッシュな格好ですが、DJ YOYOはベルボトムにサイケデリックな服装をしています。これはもうDJじゃなく、ヒッピーの格好です! しかしながら「YO」、「よー」の攻防戦はとてもリズムが良くて面白い!おはなし会などで子どもたちと掛け合いをしながら読むと必ず笑いが起きるはず!でも子どもたちにはこんな格好のDJはいないことを教えなければなりません。 DJの絵本なのにスタイリッシュな絵ではなく、土着的な絵も味があって面白い! とにかく深い意味を考えるのではなく、子どもたちと一緒にこの絵本で「YO」、「よー」と遊びましょうYO!
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『じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ』
¥1,650
SOLD OUT
accototo ふくだとしお+あきこ/作 32P 大日本図書 【そっと季節が変わっていく】 桜の花びらがさなぎにそっと触れました。 「じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ」 と、さなぎは蝶になりました。蝶はふわ入りと舞い上がり綿毛にすっとおりました。 「じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ」 と、綿毛はみんなバラバラに風に任せて空に消えました。 かえるの頭に雨が触れました。 「じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ」 と、かえるの鳴き声ががこだまして静かに地面にとけました。 徐々に季節が移り変わっていきます。生命の春夏秋冬が「じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ」と繰り返し、美しく変化していきます。 清々しい絵で言葉少なめにとても綺麗な絵で、生命や風景が優しく描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 この絵本はとても静かでゆっくりな時間が流れています。季節の移り変わりを丁寧に表現されていて繰り返される「じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ」という言葉も、とても優しく感じます。 何かが起こるわけではありません。ただただ季節の移り変わりを美しく描いているこの絵本は、子どもたちに四季折々の情緒をそっと教えてくれることでしょう。
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『ぼくのまちをつくろう!』
¥1,540
スギヤマ カナヨ/作 24P 理論社 【自分が住んでみたい町ってどんな町?】 「ぼくのまち。ここに なにが あったら いいかな?」 まずは 「ぼくの いえ。」がポツンを描かれています。 そこに友達の家が加わります。それはすぐに遊びに行けるからです。みんなで探検できるもりもあって秘密基地を作ったり、きれいな小川があれば夏には川遊びができます。 いっぱい遊んだらお腹が空くので、パン屋さんがあったり、八百屋や肉屋やスーパーやコンビニもあったほうが良さそうです。お母さんのために病院や花屋さん、お父さんのために図書館やメガネ屋さん、弟にはおいしいケーキ屋さんがあると良いです。 そうして、もちろん学校!隣は弟の幼稚園で文房具屋さんがあったほうが良いです。 こうして、ページをめるたびに「町に何があれば良いか?」想像し考えて、少しずつ町の景色が出来上がっていきます。 シンボルチックなイラストで、子どもたちの想像力を掻き立てるように描かれています。しかし最後は、、、。 【丈太郎のひとりごと】 この絵本を使って「町を作る」ワークショップを何回かしたことがあります。6〜8人のグループに分かれて大きな模造紙の真ん中にまず「ぼくのいえ」を書いて、そこから何が町にあったら良いか?みんなでディスカッションしながら描き込んでいくのです。それはもう楽しいワークショップでした。 小学6年性の授業と女子大生の講義でこの「まち作りワークショップ」を約20組ぐらいに分けてやり、最後に発表をし合ったのですが、一つだけ共通して描かれているものが小学生にも女子大生にもありました。それを見てビックリしましたが、それが今の町に欠かせないものになって入りようです。 その共通して描かれていた施設は何か?気になる方はメルヘンハウスへ僕に聞きに来てください!きっと驚くことでしょう。
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『リトルブルーまちへいく』
¥1,870
アリス・シャートル/作 ジル・マケルマリー/絵 吉田育未/訳 40P 出版ワークス 【小さなトラックが大活躍!】 小さい青いトラックのリトルブルーが都会にやってきました。 「ぷっぷっぷー!」 リトルブルーは都会のビルを見て、空に手を伸ばしているみたいと感心して素敵に思います。 「びゅんびゅんびゅん!」と色々な車の速いことにリトルブルーも必死です。急行バス、スーパーのトラック、パトカー、おそうじトラックなどに急かされて、リトルブルーも必死です。大きく立派なリムジンは市長を乗せているので、とても威張っています。 街のあっちこっちで大渋滞の中でタクシーなどに意地悪されながら走っていると、市長を乗せたリムジンが「わしがさきだ!」と叫びました。しかし、その時リムジンから煙が出て故障してしまいます。そこからリトルブルーが大活躍します。 クラシカルで見ていて気持ちが明るくなるような絵が、リトルブルーの大活躍を見事に描いています。 【丈太郎のひとりごと】 個人的にとても好きなタッチの絵で見ているだけで、絵に心を持って行かれます!クラシカルな絵で細かく描写されて「これぞ翻訳絵本!」という絵は僕をとても魅了します。 お話もシンプルで読みやすく、擬音語も多く使われているので車好きの幼児さんぐらいから楽しめる内容となっています。
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【絶対に読んで欲しい!丈太郎激推し!】『いつかまたあおうね』
¥2,200
パット・ジトロー・ミラー /作 スージー・リー /絵 かみやにじ /訳 44P 偕成社 【いつでも「あいたい」気持ちを抑えられない】 会いたい人は遠くにいて、離れて暮らしています。だけど、今すぐに会いたいのです。 ロケットに乗る?空飛ぶマシンはどうかな?飛ぶ仕掛けを作る?家に着いてドアをノックしたらびっくりすることでしょう。 でも、今は行けません。学校もあるし、サッカーも、パパとママの仕事もあります。だから代わりに手紙を書きます。返事も欲しい。手紙に中に入ってしまおうか?でもそれも難しいです。 電話をかけっぱなしにするのも良い。私の話をたくさんするから私にもたくさん話をしてほしいですのです。パソコンでも会うことができます。家の中を全部見せて欲しいです。 顔を見るだけでも嬉しいけど、もっと近くに行きたいです。 またあえるひが・・・・・・いますぐ だったら いいのに。 抑えきれない溢れる「あいたい」気持ちを、各ページの配色の美しさと色々な形をした穴あけでデザイン性も高く描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 とにかく会いたい!でもすぐには会えない。そのもどかしい気持ちがとても素直に伝わってきます。会う方法を色々と想像してそれだけでも幸せな気持ちになれることが、この絵本には描かれています。 各ページの主な配色の違い、穴あけ、ページの大きさの違いなどデザインにも凝っていて、湿った「あいたい」気持ちではなく、どこかカラッとした爽やかな風の吹くような「あいたい」が表現されています。 こんな絵本に出合うと、とても嬉しくなります!多くの「あいたい」気持ちを抑え切れない人に開いて欲しい絵本です。「あいたい」相手の人へのプレゼントにもとても良いと思います!
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『マクドナルドさんのやさいアパート』
¥1,430
ジュディ・バレット/作 ロン・バレット/絵 ふしみみさを/訳 32P 朔北社 【ただのアパートが大変なことに!!!】 マクドナルドさんは奥さんと犬と一緒に管理人をしながら古いアパートに住んでいます。マクドナルドさんは働き者で掃除や寒い時に暖房を入れたりします。しかし、マクドナルドさんの部屋は1階の薄暗い隅でした。窓は生垣に覆われて部屋に光が差しません。とうとう奥さんが大事にしていたトマトの苗が萎れてしまいました。 そこでマクドナルドさんは生垣を思い切って取り払いました。するとトマトの苗は元気を出して赤いトマトがなりました。 そんなある日3階に住むカッツさんが引っ越すことになり、ガランとした部屋を見たマクドナルドさんはカーペット代わりに野菜を埋めたくなりニンジンとキャベツを植えてソファーのあったところにサツマイモ、クローゼットではキノコを育て始めました。 「やさいって ホントに かわいいな!」 マクドナルドさんの野菜への愛情は大きくなっていくばかりです。しかし、他の部屋の住人に迷惑がかかり引っ越しされてしまいますが、野菜の方にどんどん夢中になりました。住人たちは怒って次々に引っ越していき、空いた部屋へさらに野菜を植えました。ついにアポートには住人はいなくなり、4階建てのアパートは4階建ての農場にななりました。 そんなある日、アパートのオーナーのレンタルさんがやってきて、この様を見てとても怒り、マクドナルドさんは管理人をクビになりました。マクドナルドさん、そしてアパートは一体どうなるのでしょうか? 野菜だけカラーで描かれ、他はモノクロで描かれているため、野菜のイキイキとした様子が伝わってきます。 【丈太郎のひとりごと】 最近は健康のために野菜を多く食べるようにしています。そして、すぐに物事にハマりやすいのでマクドナルドさんの気持ちもよくわかります。エスカレートするまでやってしまうのです。 お話はとてもユーモアのある絵本で、絵も細かい線画でカラーとモノクロを上手く使い分けていて読みやすいと思います。そして、なんと言っても面白い! こんなアパートがあったら住みたいなぁ。いや、住めないか、、、。
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『もし、世界にわたしがいなかったら』
¥1,980
ビクター D. O. サントス/作 アンナ・フォルラティ/絵 42P 西村書店 【「わたし」とはなんだろう?「わたし」は皆の日常にいます。】 私は随分昔から生きてきた。何百年も前に生まれた私もいる。私はどこにでもいる。田舎にも、都会にも学校にも家にも。 赤ん坊の時は私のことは知らなかった。そのうち少しずつ分かるようになっていく。しかし、年を取ると私を忘れ始める。私から離れようとする人もいるけど私を頭の中から追い出すことはできない。 最初、私は一人だった。でも今は色々な形になっている。。世界中に何千もの私がいて若い私も老いた私もいる。たくさん私を知っていると、世界の扉を沢山広げることができるし、沢山の扉を開けてとお願いすることもできる。 私はあなたを連れて行ってあげられる。過去へ、現在へ、未来へ。 「わたしが いるから、人が人になる。」 さあ、私とは何のことでしょう? 色彩のトーンを落とした写実的なアーティスティックな絵で、最後まで「わたし」を描き続けています。 【丈太郎のひとりごと】 「わたし」がなければ僕もこのような仕事をすることが出来ないでしょう。皆さんにこの絵本を紹介出来るのは「わたし」が僕の中にあると言うこと。しかし、僕はあまり多くの「わたし」を知らない。 もっと多くの「わたし」を知っていれば、もっと視野が広がったかも知れません。さあ、この絵本の「わたし」とは何でしょう? ちょっとした哲学のようなものです。しかし、全然難しく考えることはありません。なぜなら「わたし」はいつも皆さんが持っているからです。
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『おしりどろぼう』
¥1,430
陣崎 草子/作 32P くもん出版 【かばくんのおしりが狙われている!】 かばくんが何か慌てた様子で家を飛び出していきます。ママは私たちのお尻は立派だからパンツを履いて、おしり泥棒に取られないように注意をしましたが、かばくんはそのまま出ていってしまいました。 かばくんが走っていると、犬が大きなお尻を見てクッションができると喜び、かばくんを追いかけました。次は猫がかばくんのお尻を見てパラシュートになるとかばくんを追いかけました。次にウサギたちがかばくんのお尻を見て何回も飛んでぶつかっても跳ね返って面白そうと、かばくんを追いかけました。マンドリルもかばくんのお尻を帽子にしてしりしりファッションが出来るとかばくんを追いかけました。 そしてみんなでかばくんに言いました。 「やい!かばくん おしりを ちょうだい!」 犬と猫とウサギとマンドリルはかばくんに追いつくとぐるりと囲みました。なんとママが言う通り、本当におしり泥棒が出てきたのです。一体かばくんはどうなってしまうのでしょう? 画面いっぱいに大きく描かれた絵は迫力満点で、かばくんのお尻の魅力が伝わってきます。 【丈太郎のひとりごと】 まずはかばくんのおしりを狙っているというお話の発想がとても面白い絵本だと思います。よく動物園でかばとサイをいつも間違えてしまうのは僕だけでしょうか? お話の結末は読んでからのお楽しみ!ですが、予想外のオチどころでした。 絵も大きく描かれているので、大勢のおはなし会などでも楽しく読める絵本だと思います。
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『こびん』
¥1,540
松田 奈那子/作 32P 風濤社(らいおんbooks) 【こびんの行き先は?】 小瓶は大切な物を預かってゆらゆら揺れる波に乗っていきます。まずは海辺の町に漂着しました。お兄ちゃんと弟がこびんを見つけて蓋を開けると歌声が聞こえて、それから手紙を広げました。 そして、二人は返事を書いてこびんを海に向かって力一杯投げました。海に流れるこびんは次に賑やかな浜辺につきました。こびんを男の子が見つけて楽しそうな笑い声が転がり出ました。 そして、家に持ち帰りある日学校から帰ってきた男の子は張り切って返事を書き、拾った時とは違う海にこびんを流しました。 それからこびんは綺麗な花咲く海岸や、かわいた風の浜辺、川辺の小さな村などにたどり着き、また海へと戻っていきます。時が経ちこびんは懐かしく感じる浜辺に漂着した。そこは、、、。 ページの絵が一枚ずつの絵画のようにとても美しく、こびんの心情が優しく丁寧に描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 最初にこの絵本に出合った時「なんて美しい絵本なんだろう」と思いました。そして、ストーリーの流れがとても静かで穏やかで、でも力強さも感じました。何が起こる訳でもない。しかし、日常ではない奇跡のようなことが、この絵本には描かれています。 そっとゆっくりと静かにページを開いて読み進めていけるような、とても穏やかな絵本です。
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『あのこ』
¥1,430
樋勝 朋巳/作 24P ブロンズ新社 【小さいあの子は小さい物を持ってやってくる!】 小さいあのこは、いつも小さい窓からやってきます。いつも色々な物を持ってきますが、あの子が持ってくる物はみんな小さいです。鳥、ラッパ、魚、時にはもじゃもじゃのカツラとお髭で変装してやってきたりもします。 ユーモアのある細かくカワイイ絵で描かれており、言葉は少なめですが独特な世界観が広がっています。 【丈太郎のひとりごと】 『きょうはマラカスの日』という絵本が代表作の作者ですが、この絵本以外でもいつも一筋縄でない独特な雰囲気のを醸し出しています。この絵本も特に何が起こるという訳ではありませんが、シンプルなお話の中に引き寄せられていきます。 お話もシンプルで絵もわかりやすいので幼児さんから楽しめます。大人はその絵の愛おしさから何だか手に取ってしまうような不思議な魅力を持つ絵本です。
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『ぼくのカメはどこ?』
¥1,540
バーバラ・ボットナー/作 ブルーク・ボイントン・ヒューズ/絵 川野 太郎/訳 34P 岩崎書店 【いなくなった亀を探すために部屋の片付けをする】 アーチャーはよく物をなくします。ペン、トラックのおもちゃ、野球のバットなども見当たりません。そして大切な亀のケビンも見当たりません。アーチャーは片付けるのが苦手で、部屋は散らかり放題です。 とにかくケビンを探すため、部屋の隅々まで探しますが、見つかったのはおもちゃの青いトラックだけです。ケビンの喉が渇いていたら心配です。外も探すことにしました。アーチャーは庭のあちこちを探しますが、見つかったのは野球のバット。 今度はリビングも隅から隅まで探しますが、見つかったのはペンとスケッチブックのみです。アーチャーは部屋を片付けますが、ケビンは見つかりません。ママからアーチャーがケビンだったらどうするか考えるように言いました。 色々と考えて、ケビンの欲していることをやってみますが、なかなかケビンは見つかりません。果たしてケビンは見つかるのでしょうか? 緻密に実写的に描かれた絵で、アーチャーがケビンを探す感情を表現しています。 【丈太郎のひとりごと】 僕も片付けが苦手なので、よく物を無くします。そして、探している間に他のものが見つかったりして寄り道をしてしまったりもします。ケビンも同じように色々な物を見つけて寄り道をして遊びますが、アーチャーのことが心配でなりません。 ケビンを見つけるために部屋を片付け、ケビンだったらどのような状況を好むか考える姿は、子どもの主体性を表現していると思います。片付けが苦手な子どもにヒントになるような絵本です。
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『ゆうびんです』
¥1,540
松屋 真由子/作 32P 金の星社 【配達先の家々が細かく優しく描かれたカワイイ絵本!】 ねずみパパは郵便屋さんです。郵便配達に出かけます。今日も自転車を漕いで1番初めはうさぎさんかぞくのお家です。次はアライグマさんにお家、商店街を通って、りすさんのお家にもお届けします。 郵便屋さんは村の隅から隅まで配達してます。土の中も空の上でもどこでも配達をします。そして、残り最後の1通となりました。それは郵便屋さんのねずみパパ宛の手紙でした。中を開けてみると、、、。 各配達先の家々が断面図になっていて細かいところまで描写してある、優しくカワイイ絵が満載の絵本です。 【丈太郎のひとりごと】 断面図好きにはたまらない絵本です。配達する家々の中が細かく描写されているので、見入ってしまいます。お話はとてもシンプルにゆうびんを配ることなので、幼児さんでも十分に楽しめます。 とにかく絵が可愛らしく、丁寧に描かれているのが印象的です。子ども一人でもこの絵本を開いて絵の中に色々な発見をして楽しめる絵本です!
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『くまが うえに のぼったら』
¥1,540
アヤ井 アキコ/作 32P ブロンズ新社 【食いしん坊のくまが起こすファンタジー】 お月さまが山の上から顔を出しました。お星さまもちらほら瞬いています。おおきなくまが松の木に登っています。くまは松の木に絡まったやまぶどうの実を食べていたのです。 やまぶどうが美味しくて、もっと食べたいとどんどん松の木を登っていきますが、松の木は先が細いのにくまはどんどん登って今にも折れそうです。とうとうてっぺん近くまで登り「みしみしっ」と嫌な音がしました。 松の木はもう我慢できません。「ひゃーっ やめてーっ!」と叫びながら、根っこから幹のてっぺんまでバネのようになり、くまを跳ね上げました。 「びよーん」くまは空の彼方へ飛んでいきます。空で休んでいる大きな雨雲も突き抜けて、空に飛んでいったくまは、お星さまに「がば!」と飛びつきました。お星さまはあまりの重さに流れ落ちていき、、、。 優しい絵のタッチで、イキイキとしたくまと浮かび上がるような星の色合いが、とても素敵に描かれています。 【丈太郎のひとりごと】 最近、この絵本の作者のアヤ井アキコさんの名前をよく見ます。そして、どの絵本にも共通しているのが、ふんわりと優しいけれども緻密に描かれているところです。 この絵本のお話は発想が面白く、最後は「そう来たか!」という感じで終わります。読者を裏切らない楽しいくまのお話です。